■減農薬での薬剤散布。
特に、ふじ などは黒星病・斑点落葉病など主要な病害の発生は多目の品種です。ですので、ある程度の農薬散布は必要となります。
たまにお客様から「無農薬ですか?」と聞かれますが、種まきから収穫まで日数の少ない野菜なら、家でも無農薬で作っていますが、収穫までに半年以上もかかるりんごにおいては、もし無農薬で栽培したら虫食いや病気だらけでとても食べられるりんごにはなりません。
ですが、近年、消費者から減農薬栽培の安心・安全なりんごを食べたいとの要望が強いことから、当園では、必要最低限の農薬散布にとどめています。もちろん、安全性が確認されている「りんご登録農薬」を使い、使用基準を厳守しています。
また、農薬は散布しても、散布の日から日数が経つにつれ、雨などで農薬は洗い流されてしまいます。当園では、9月中までには散布し終りますので、秋の収穫時には皮のまままるかじりできます。安心してお召し上がりください。(JA(農協)さんへもきちんと「栽培管理日誌」を提出し確認してもらっていてお墨付きです)
また、当園では なるべく除草剤を使わずに 園地は緑に覆われた「草生栽培」をしております。夏場はまるでゴルフ場のようにきれいに芝生に覆われています。自然にやさしい反面、草刈りは大変です。特に夏場は毎日のように草刈りで大変ですが、味にも違いが出ると言われてもいますので、汗をダラダラかきながらも頑張っています。
近年は、地球温暖化による気候の変化も大変厳しくなってきていますが、緑地が多ければ少しでも地球環境のためには役立っているかなぁ?と思っています。
■土壌診断
農薬も、毎年気象条件などが違ったり病害虫も違うので、いろんな農薬の中からより良いものを選んで使っていますが、肥料についても同じです。
同じ畑で作っていると、どうしても土の中の栄養分も変わってきてしまいます。でも、見た目だけではどう変わってきているのか分からないので、当園では、毎年 土壌診断(有料にて委託) を行っています。
土壌診断を行うとどんな栄養分がどのくらい足りなくて、どんな肥料をいれると改善されるかが一目瞭然ですので、それに基づいて、適正な肥料を投入しています。
畑の土も、それぞれの農作物にベストな栄養条件というものがありますので、たとえお金がかかっても、プロに診断してもらって、それに基づいた適正な肥料を入れることは、美味しいりんご作りにつながります。
■環境にやさしい栽培
当園は、「環境にやさしい栽培」をモットーにしています。
そして、毎年 長野県の「環境にやさしい農業推進会議」で、農薬の使用回数を30%以上削減して栽培したことを認められています。
左がその認証の証のシールです。(毎年色が変わりますが写真は平成14「年度のシールです)
このように、安心・安全でしかも美味しいりんごを作るには いろいろな作業があり、又 こだわりを持って栽培するには、たくさんの労力とお金もかかりますが、皆様に喜んでお召上がり頂けるよう、家族4人で精一杯頑張っています。
|