日本硝子工業製 6R-1改
                               

3 日本硝子工業梶@6R-15改 (GT管7球スーパー) 2005年 2月レストア完了

    異型 I F T、非同調高周波増幅、マジックアイ付き。 たいへん良くできました。


 1 2005-12-13 オークションにて購入。同時に松下のBM−550 (レスラジオ) と抱き合わせで落札した。
 2 日本硝子工業梶@6R-15 ケース内にダイアル糸掛図あり。31.02.20と読める。ただしマジックアイは欠損
 3  多分、40年以上経過していると思うが、異様にきれいなシャーシーだ。 薄いベニア板の裏蓋もある。

  @ シャーシーは錆も無く、補強されており、仕上がり精度も良い。
      木製ケースのコーナー補強、スピーカーの取り付けも良く検討されており、家電メーカー製品に負けない。
  A バリコンはアルプス。コイルはスター。IFTはQQQ。PTは山水。スピーカーはフクヨー。真空管は全てマツダとメーカー品
     IFTは[自作プリセレ連動デジタル直読6EH7ラジオ 2号機]の対策で探した、32mm角のIFTaとIFTbのものだった。

     【IFTaの同調コンは200pF コイル抵抗は5.6オームのハイC。IFTbは100pf、コイルは13.6オームのハイLと基本どおりのもの
       このため、このラジオには異型IFTを使い、QQQのIFTは温存することにした。】
       500kAのVRも2回路2接点のスイッチ付き。ローターリSWは大容量AC用接点付きと高級品を使っている。

  B ACコード切断 (ジャンク品だから) しているので、動作確認せず直ちに分解開始した。CRを除き不良部品皆無。
     ハンダ付けは、前記リンカーンラジオ同様、小生より稚拙かな。
  C このシャーシーは汎用性を高めるため、真空管、IFT、ケミコンを合わせて9本可能になっている。
  D 構成は好調の[自作『音質のよい中出力ラジオ兼用電蓄 2号機』]と同じく、非同調RF増幅付きにする。
   6SK7(RF)-6SA7(COV)-6SK7(IF)-6SQ7-6V6-5Y3-6E5 とする。 


@ 上 日本硝子工業梶@6R−15 GT管6球スーパー組立キット。6E5は欠損
A 下 松下 BM−550 当然レスだがマジックアイ12EZ8のため貴重な19A3使用
     19A3を含みヒーターの導通あり。ただし、この時期の松下製のPLコード損
    傷のため、パイロット用小型ヒータートランス焦げ有り。SPは16cmが2個付

レストア前のシャーシー
特段の誤配線は無かったようだ。
スイッチの取り付けが不自然だった。



6SK7の脊が高い
この6SK7は箱入保存することにした。

ブロックコンが2本
レストアの配置は大幅に変更する。
リンカーンラジオ同様、完全に分解した。
シャーシー表面には若干の錆がある。
下面は汚れがある程度。


仮置きした異型IFT。調整孔が? 調整孔を優先させた仮置。OPT移設 ケースに入れてみた。虫食いも無し。


4  一度に2個のジャンクラジオが来た。家人は黙っているが、言わんとすることが解かる。

  @ 早速、入浴前の僅かな時間でも、作業にかかる。2/19は朝の2時までしたら、6時から町会の雪掻き動員だった。
  A セラミックフィルタの試験もしなければならないが、とにかく、レストアして片付けないと廃棄されるおそれがある。


アンテナコイルは6SK7横に移設
空いたところにケミコン増設
配線開始
+B平滑抵抗は放熱の良い所に移設
 レストア終了。若干新品があるが、
ほとんど中古品を使っている。
5 2005-02-19 完成した。バリコンのアース忘れ他若干の手直しで、動作した。
  @ [DDS (ダイレクト・デジタル・シンセサイザー) ] で調整し完成した。やはり、非同調でも高周波増幅付きで感度が良い。
  A 2005-02-20 ケースに収納。ダイアル糸掛けも完了した。
      分解 2時間。清掃 1時間 レストア 6時間 調整その他 1時間 延べ10時間で完了 
  B 試聴結果
   ◎ 感度、音質、音声出力全て問題無し。多くは無いが今までのレストアしたラジオでは最高の性能だと思う
   ◎ 非同調高周波増幅も充分機能を発揮している。
   ◎ 540kHzNHK松本受信時のAVC電圧は-9.6V、離調時は-0.9V。
     △ マジックアイは6BR5(EM80)から6E5に交換したが、6E5は輝腺が重なり見難い(6E5はかろうじて発光するもの)。
     ◎ 6BR5は電極構造が複雑なためか、広範囲に対応し、前作デジタル直読機のメーターより、はるかに見やすい。
   ◎ 異型 I F T も問題無く使用できた。ピークもきれいに、はっきりする
   ◎ +B回路の平滑コンデンサは40μF×4でハム音は極小。
   × NFBがかけられない。
     ? 極性は間違い無い。逆にすると発振する。
     ? NFB配線すると、低域が下がり音質が悪くなる。
   △ 若干小型のケースのためか、冬のこの時期でも結構熱くなる。
   ◎ キャビネット、シャーシ等40年以上経過したものとは思えないほどきれいだ。大事に保存されていた物だろう。
   ◎ 2005-03-04 マジックアイを白箱新品の6E5C (GT管) に交換した。当然のことながら明るい。


真空管はマジックアイ6BR5(EM80)を除き
中古品だが全て使用可能だった。
林立したGT管。7球スーパーラジオ。
6SK7はメタル管、6BR5は6E5Cに交換
洗剤とワックスで磨いた。
マジックアイは6E5Cの新品。



木ケースの底が開き点検孔が開く
レストア完了したラジオが2台
下のラジオは木目シート貼ってある 

裏ふたもあり、『新品同様』 に若干近い。


6 真空管の格好はGT管が一番好きだ。6EH7クラスのGT管 (シングルエンドに限る) があればいいのだが。

   ■ 『ラジオ工房』様のアイデアをいただきオクタルベースソケットのコイルボビンに6EH7を入れて、[6EH7改]を作ること
    にした。コイルボビンは透明でよく見えるし、サイズもぴったし。
   ⇒ 更にメタル管の中に入れたら、カンマツならぬ、[超6SK7]ができる。残念ながら不良のメタル管が無いのだが。





トップへ
トップへ
戻る
戻る



松下電器産業製 BM-550改
松下電器産業製 BM-550改