lリンカーン 5M-W1改
                               


2.リンカーン社の自作キット 5M−W1改  2003-11-改修

(1) 外観 (入手直後の写真を撮り忘れたので塗装清掃後です。) です。横長、2スピーカーで好きなデザインです。

  @ ジャンク品扱いでしたが、そのとおりで、内部配線が何故か切断されていましたが、コンデンサー (キャパシター) とIFTを除
   いて再使用が可能でした。IFTは社外品と交換してありました。
  A キット品なのでトランス付です。このため、重量があり、音質も並のトランスレスとは違います。
  B ツマミもPH/Vol、AC/Tone、Band、Thunと4ツマミで格好は良いのですが、操作性は一考を要します。
  C まだ調整中ですが、音質・感度は合格点です。

(2) レストア
  @ IFTは新品で手持ちしていたトリオ製 IFT T-38です。T-38は帯域切替型の3同調型です。
  A 整流は5MK9を外し、シリコンダイオードのブリツジ整流に変更しました。このため、正確にゆうと [4球スーパーラジオ]
   になりました。


レストア前 5スシャーシと並んで  IFTはTRIO T-38の買置ストック品


レストア中  レステア完了 高周波部  レストア完了 電源 音声部
 ハードボードの裏蓋を外して 正面 再塗装した。  試験・調整中 5MK9はシリコンに換装




 2-2.リンカーン社の自作キットセラミックフィルタ仕様 5M−W1改マークU2005-04-16改造

      大変よくできました。

1 異型IFTをセラミックIFTに改造する。(セラミックIFTのしたごしらえ)

@ 材料は ジャンクIFT (今回は異型IFTを使用)、CFVM455E、10mHRFC、0.32mmエナメル線2mを用意する。
A 一次側結合コイルはIFTコイルの一次に密着ガラ巻きで35T
B 二次結合コイルは10mHRFCに密着ガラ巻き35T
C IFTの二次側端子の接続を外す。その後に、RFCを接続。

 試行錯誤しながらでも、加工は2時間もあれば十分。後は、ラジオに組み込むだけ。IFTの調整も簡単、容易、正確にできる。
  
2 ラジオへの組込と調整

@ ターゲットラジオはリンカーンの組立キット 5M-W1の再生品。
A 電気ドリルで取付穴をあける。今回はIFTbの取付穴あけで、中継ラグ端子破壊した。先ず、IFTaの交換。鳴ることを確認する。
B IFTbの交換。これはTRIO製のT-38という”大変貴重”な可変帯域型IFTなので、このIFTを箱入り保存するため。
    まだ他に、異型IFTに交換したのでT-26も箱入新品同様品がある。
C 下の写真のとおり、IF増幅部の間隔が狭く、9ピンソケットが付けられない。IFT取付金具も修正して取付た。
    6EH7はソケットが取り付かないので、6EH7化は次回とする。

3 試聴感

@ IF増幅管はローgmの6BD6だが、感度不足は全く無し。
   2mほどの室内アンテナ線で、ローカルNHK松本局受信でAVC電圧(アナログテスターの10Vレンジ)-6.8Vが得られた。
A 音質の変化も特にわからない。プラスチックキャビだが、トランス付、2スピーカーでよい音で鳴っている.

4 その他

@ 残念ながら?、試聴感は従来のものと区別がつかない。外観も区別つかない。『単に外観だけ見ても[セラミックIFT]が
 解からない』 他人に自慢する時、いちいち説明を要す。
A [セラミックIFT]充分実用にできる。 
B IF増幅管はローgmの6BD6、6SK7で充分実用になる。
C 異型IFTは調整孔が目立ち。格好が良いが、取付方向の制限があるのが弱点。取り付け金具も従来型がいいかも。


【写真 下左】 改造中のIFT,一次側に結合コイル巻きつけてある。同調用マイカコンの右がセラミックフィルタ
【写真 下中】 黒いコードの下が10mHRFCの結合コイル。熱収縮チューブで養生している。二次コイルの接続を外すこと。
【写真 下右】 IFTaの仮置き。IFTは↑が一次側、下が二次側で無接続 (コイルもコンデンサーも切り離している)



回路図
完成した 5M-W1マークU
【左の図】
 手書きしかできないのでご容赦
@二次タンク回路開放
A結合コイルは30-40Tがベストか?


【右の写真】

 背景のパソコンが変わっていることに
留意。先日まで悪夢の日々だった。
 異型IFTの調整孔が目立つ。


次回の製作目標は、100円小型ケースに組込む、バリキャップを使った小型ラジオだ。



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日本硝子工業製 6R-1改
日本硝子工業製 6R-1改