短歌
  丸賀 国吉 君(ペンネーム)の 世相・風刺歌
 
首都圏あきつ会出席のため上京した際の即席短歌
11月20日首都圏あきつ会では話に夢中となり短歌が浮かばなかったので、翌日に逍遙した時の短歌を厚かましくも披露します。
紅葉は まだ早きにて カメラ止め 吟行せんと 回路切り替え
背広着て わけのわからぬ 言葉吐き 自信たっぷり 中国人ら
エサ求め 人に近づく カモの群れ 人の正体 知らぬ危うさ
美術館 作品もだが いい女 鑑賞できる 喜びみつけ
美術館 求めうごめく 烏合の衆 国の亡びの 予兆でありや
小春日の 新宿御苑の ベンチにて 時止まるよな 静けき心
夕明かり 屹立したる アルプスが 影絵のように シルエット見せ
パソコンを 買いて気分は 何となく 時代の先を 走るよな気が
パソコンは 言うこときかぬ 難物ぞ 女を御すと 同じ忍耐
                      おもむ
判断の 正否はむしろ 論理より 澄みたる心 赴くにあり
定年後 旅の座席で 背広を見 うらやましよな 引け目も混じる
定年後 ラフな姿も いいけれど 妙に背広と ネクタイ恋し
公園の 夕暮れ時は 静かなり 老後の暮らし 先を思案す
風邪のやつ 今年しつこく とりつきぬ 俺はニワトリ アヒルでないぞ
驚きぬ 「SAYURI」の愛の 一途さに 涙す心 未だ残れり
           
自然界 すべてが土に 帰すように 男は妻の 膝に帰れり
人はみな 話し相手を 失うと 頭の中で 異性と対話
    みたま
靖国の 御霊スズメと なりたるや エサやる我に 妙に近づき
コーヒーの 苦味にこそ 味わえよ 甘さはうまさ 底浅きこと
                         と わ
蟻蟻は ただひたすらに エサ運び その意味問わず 永久に働く 
不況でも 繁栄店は カネ飛びし 疎外されるは 果たして誰か
同世代 組織のトップと ニュース聞き 取り残された 寂しさ襲う
去る者に 冷たきことは 世の習い 渦中にいりて 誰を恨まん
才能の 豊かな人に 嫉妬する 呪いてみても 先は開けじ
楽しそに 笑うグループ 横に見て その明るさに 敵意を感ず?
                         いと
世間では 桜だ酒と 浮かれるが 汝は同じ それとも厭う
つれあいに 不満や怒り 持ちながら 波風立てず 耐えるが悲し
大都市の 書店に入って 思い知る 生涯読むは ほんの一部ぞ
                              やから
車中にて ハシャギまくる オバンども 生きるの問いに 縁なき輩
ウォーキング 反り返る主 目に付きぬ 自称勝ち組 何と多きか
世の中は 至る所で ウォーキング 健康志向 今や病に
生きてても 仕方ないよな 者でさえ 自己かわゆくて 長生き亡者
食料が 満ち足りるなら サルまでも 偉そな顔し 群れをなしおり
得意顔 血統犬を 連れ歩く 汝家系と 余りのギャップ
汝らを 愛してくれるは ペットのみ 侘びし悲しき 人生なりや
熊よけの 鈴の出す音 耳障り そまでしてでも 命がほしか
  
若い娘が 隣の席に 座るなら まだまだ俺もと バカなうぬぼれ
偏屈よ 生きた化石と 言われても ごろごろしてる 小石よりまし
銭湯や 百円ショップ ファミレスと 多く使うも 自称勝ち組
世の中に 評価されたく いじましい なのに逆を 言ったりしたり
講演を 聴きにくる人 多種なれど どの顔からも 気取りがにおう
       うごう
紅葉を 求めて烏合 坂登る そのエネルギー すさまじきかな
反戦を わけも知らずに 唱えるは 知識人にも なったつもりか
戦争は 反対とのみ 唱えるは 知識人士の ちしきの枯渇
勇み行く 人間盾の 平和の徒 危険で逃げる 甘さ鼻付く
恒例の 反戦唱和 とどろきぬ 動く時代を 見ようともせず
強がりて 「健さん」脅す チンピラを 金正日は 彷彿させる
     さ ち
人並みの 幸福求むれば 胸騒ぐ まわり気にせぬ 境地や如何に
                  
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