九族鎮魂 (神道による先祖供養) 
    先祖供養は究極のところ自分自身の魂の浄めということになります。

 遺伝子には、魂の記憶、過去生、先祖等の様々な情報が刻み込まれていると言われています。その中でも私たちにはっきりと理解できるのは、先祖の情報かもしれません。親の顔に似ている、しぐさ、性格が似ている等々。親・先祖の良い情報も、悪い情報もすべてが今ある自分の一部となっているものなのです。
 私たちに最も影響を与えているといわれる先祖の情報は過去四代先までの親・先祖の情報といわれております。徳を積んだ先祖、逆に不運、無念、寂しさの内に亡くなった先祖、いずれにしても我々は先祖の遺伝情報を持ってこの世に生まれてきています。その情報の影響を強く受けているというのが、この道の伝え、御教えです。
 この遺伝情報を変えてゆく方法(穢れを浄化する方法)を私達の古の尊い教えとして残しています。それが「九族鎮魂」の御行です。詳しくは「初学修行座」でお伝えいたします。


九族とは

 自分を中心として先祖・子孫の各四代にわたる親族。高祖父・曾祖父・祖父・父・自分・子・孫・曾孫(ひまご)・玄孫(やしゃご)の九代の親族(母方も含む)。一般には、父方の四、母方の三、妻方の二の九つの親族をいう。(大辞林第三版の解説)
九族鎮魂の先祖供養の場合は、高祖父母・曾祖父母・祖父母・父母の自分の血の繋がりを先ず供養をします。
 私達の生活の基本である家庭というのは、神様、祖先と共に成り立っているのが、古くからの日本人の文化であり、生活の根本の一つです。ここにおいてこそ自然との共生、先祖との共生をなしえてきた「日本の文化の素晴らしき知恵」があり、家庭はその土台の上に成り立っているものです。家庭を大切にと思ったならば、我が子を大切と願うなら、先ず「いのち」を伝えてきた先祖、神様を敬い祀ることを一日の生活の基本として日々を送ることです。そして、それが自らの運命を人生を実りあるものとしてゆく大切な忘れてはならないことであると思います。


         


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