芦田勝弘の議会レポート

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◆ 松本市の財政状況
(H19.11.4記載)

私の所属する会派、政友会では松本市の財政について担当部から説明を受け、現在の状況や平成20年度の予算編成方針などについての勉強会を開催しました。

地方財政の方向は「三位一体の改革」が示しているように、地方への権限委譲と国の財政改善を同時に達成しようとしていますので、地方への税源移譲はある程度実施されますが、国庫補助金や、地方交付税の削減はそれを大幅に上回って、地方財政は益々厳しくなる事は確実で、そのことを前提にしながら松本市の財政も考えていく必要があります。

地方自治体の財政動向を示す指数は幾つかありますが、公会計制度は普通会計だけでなく、特別会計、企業会計、第三セクターなど複雑ですし、単年度現金主義を採用しているのでその時の金の流れは分かっても、将来どうなるかなど時系列から見た財政の動向は見え難いものがあります。財政破綻で有名になった夕張市ですが、理事者側がその気になって会計間の貸し借りや第三セクターへの付け回しなど公会計上の処理をすると、中々議会からは状況が見え難くなってしまいます。

それでも夫々の指標は一応の目安にはなっています。
経常収支比率
一般財源に対する人件費など義務的経費の割合で低いほど財政に弾力性があります
H14年76.9%-H15年77.4%−H16年81.8%−H17年82.3−H18年83.3%
財政力指数
基準財政需要額(必要経費)と基準財政収入額(自己財源)の比率で大きいほど強い財政力
H14年0.800-H15年0.807−H16年0.808−H17年0.729−H18年0.738%
地方債現在高
財政負担を均等化するもので少なければ良いわけではありませんが、硬直化防止に節度が必要
H14年725億円-H15年799億円−H16年802億円−H17年973億円−H18年950億円%

県内の市町村と比較すると比較的良い方の部類には入りますがとても安心できるレベルとはなっていません。特に平成17年の合併から明らかに財政は悪くなっています。財政力の弱い地域を引き受けたわけですから覚悟は出来ていましたが、こうして数字を見てみると改めて行政改革の必要性が実感されます。
以前一般質問でも取り上げましたが、現在第5次の行政改革に取り組んでいますが、その中での職員数の削減目標が合併から10年経過した時点で合併前の人員まで戻っていないような計画では不充分と思っています。職員数だけではありませんが、まだまだ行政運営には無駄が目に付きます。
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◆ 第4回ステップアップ検討委員会
(H19.10.30記載)

議会改革のためにスタートしたこの検討委員会も第4回目の開催となり、9月3日の第一回からようやく内容の議論に入ることが出来ました。月2回の開催を目安に進めていますが中々ペースが上がってきませんが、これが合議主義をとる議会であり民主主義と考えるべきかも知れません。

項目の難易度で分類したT、U、Vの内、容易と思われる分類Tから議論に入って今日は2項目が議論となりました。

@ 出前委員会の開催
 地域住民に関りが深い項目などについて地域に出張して委員会、協議会を開催する事ができることで基本的には合意されました。方法等詳細は今後要領を作成する中で決めてゆくことになります。
ここまでは「できる」規定ですから当然だと思いますが、議論があったのは折角地域に出かけて行ってそのまま帰ったのでは住民に不満が残らないか。意見聴取や意見交換の場をどうするか、過去に行なった協議会などでも傍聴者が少なく効果が薄いのではないか、内容を調整しないと職員の移動が難しいなど、今後要領を検討したり、実施の中でも改良をしていく必要があります。

こうした出向いての委員会の効果は傍聴者が多くなるなどの実質的な効果も期待できますが、それ以上に議会活動を市民に知って貰う、また興味を持ってもらうような広報活動の一環として捉えるべきだと思っています。

A 議会便りのあり方
 従来の議会便りはもっと充実すべきだとの方向では一致しましたので、各会派から編集委員を出して詳細を検討することになりました。

次回は11月13日開催予定です
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◆ 広域連合議会の視察研修
(H19.10.25記載)

松本広域連合議会の総務民生委員会の視察研修に参加しました。
視察先と研修項目は
1.高岡地区広域圏事務組合
 (1)広域圏観光の取り組みについて
 (2)広域街づくり会議について
2.高岡市
 (1)「近世高岡の文化遺産群」を世界文化遺産へ登録する運動について
 (2)現地視察・・・国宝瑞龍寺
3.郡上市
 (1)郡上ブランドについて
  〇 竃セ宝レディースの概要について
  〇 ブランド作りについて「奥美濃カレー」

高岡地区広域圏事務組合は高岡市、氷見市、小矢部市で構成し、この3市で基金を積んでその利子で広域観光事業に取り組んできたが近年の低金利で事業資金が捻出できず、事業の縮小がされている。広域観光ルートPR事業、スタンプラリー事業、エリアガイド作成事業など

高岡市の世界遺産登録推進運動は
「世界文化遺産を目指す市民の会」を立ち上げ民間が主導して活動している。今年の6月設立の会でまだ運動が始まったばかりという事も有るが、町中に世界遺産推進ののぼり旗が立ち勢いのある運動だと感じた。

郡上市は郡上郡内の7町村が合併して、夫々の地域を単位とした物産を核とした地域づくりが進められている。竃セ宝レディースは明宝地区(人口約2,000)の女性だけの会社で、数人の女性の仲良しクラブから始まって現在はトマトケチャップを中心に年商1.6億円を売り上げている。3セクには珍しい優良企業で行政が建てた工場も既に償却が終わったとのこと。明宝地区は他にもハムなどを作っている明宝特産物加工鰍窿Xキー場を経営するめいほう高原開発などがあり行政が支援をしている。詳細は調査していないがスキー場も採算が取れているとのこと。

奥美濃カレーも地域のブランド作りの一環で始められたもので郡上市白鳥町の飲食店がまとまって認定制度を作って売り出している。全国B級グルメの大会で優勝するなど着実にブランドとして育っているとのこと。

広域連合での視察研修と言うこともあって
広域観光や地域づくりなどについて調査を行なったが、ブランド作りや地域づくりはあまり規模を広げないほうがやり易いように思われた。大風呂敷を広げるより規模の小さな地域が夫々に切磋琢磨するほうがまとまりやすく、結果的には成功する確率が高くなるのではないかと思われます。
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◆ 岡田放課後児童クラブ整備の地元説明会
(H19.10.22記載)

岡田児童センターは年々利用児童が増え、大分手狭になってきましたので放課後児童クラブを整備する事になり、児童センター運営委員、またその中から建設委員を構成して検討を進めてきました。建設に当たってのレイアウトなどが出来ましたので地元説明会が開催されました。
近隣には全戸配布、岡田町会全体には回覧版で説明会開催の通知をしましたが関心が低いのか、少し住民の方の集まりが悪かったようです。

整備案では
(1)建設場所は児童センター北側に増築(センターとの施設の供用や一体的管理が可能)
(2)構造が軽量鉄骨平屋建(安全のため平屋とする)
(3)玄関はセンター、クラブ両方に設け、移動用に外へ犬走りとひさしを設ける
(4)規模は70人用の育成室を二部屋整備(1.3m2/人)
(5)既存のセンターの施設を有効に活用また共用を基本にする
(6)平成19年設計、平成20年建設、平成21年4月開設

地元からは送迎用駐車場からの照明配置や年度にこだわらずできるだけ早い開設などが要望されていましたが、基本的な考え方には反対意見はありませんでした。私も建設委員として取りまとめをして来ましたが、ほぼ順調に進みそうなので一安心をしました。
今後詳細設計ができた時点で再度説明会が開催される事になりますが、現状手狭で不自由をしていますので一日も早い開設が望まれています。
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◆ 議会改革調査で視察
(H19.10.15記載)

議会改革のための「松本市議会ステップアップ検討委員会」が立ち上がった事もあり、議会運営委員会では議会改革をテーマで先進地を視察しました。
視察市議会
1.四日市市 (人口302,562人)
2.広島市   (人口1,142,698人)
3.豊田市   (人口397,542人)

議会改革に先進的に取り組んでいる議会を選択して調査した事もありますが、夫々意欲的に自らの改革に取り組んでいる姿勢がうかがわれます。夫々に歴史があり、松本市と比較しても先進的なところ、松本市のほうが進んでいると思える項目等内容は様々ですが、各議会とも改革を進めようと本気で取り組んでいます。
松本市もそうですが、理事者側(市長)のほうが市民との接触はシステム的にはかなり進んでいます。行政は指揮命令系統で物事が進められるのに対して、議会は合議が必要で大勢の議員の意見を一致させながらシステムを構築するのは容易な事ではありません。

今回の視察では市民との接点部の公聴・広報と議会条例のような条例の考え方に注目して話を聞いて来ようと考えていました。公聴関係では各議会とも四日市市の「シティミーティング」のような市民と議会との直接対話を模索しているようです。まだまだ始まったばかりで、話を聞いていても十分な成果を出すまでには至っていないように思われますが、試行錯誤はあっても始めてみる事が大切だと思います。

条例関係では四日市市の「市民自治基本条例」は明らかに「理念条例」で基本的な考え方を示しているものですが、豊田市の説明の中で「理念条例ではあまり役に立たない、もっと具体的な内容を盛り込んで、実際の施策を担保しなければあまり意味がないのではないか」との話も分かります。松本市でも条例化まで持っていこうと考えていますが、条例をどのような位置づけにするのか議論が必要です。

今松本市には特別委員会は設置されておらず、当面の大型事業がないので止むを得ないかとは思っていましたが、事業に関る特別委員会だけではなく、調査研究のための特別委員会を設置している所もありました。松本市でも地域産業の振興や子育て支援、少子高齢化対策など長期に研究しなければならない課題は数多くあります。特別委員会を作らなければ研究できない訳ではありませんが、こうした調査研究の特別委員会を設置することも選択肢だとは思いました。

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◆ 館報おかだ合冊版
(H19.10.4記載)

私の地元、岡田地区の話題ですが、昭和31年に創刊された「館報おかだ」が今年の5月で300号となるのを記念して合冊版が刊行されました。半世紀に渡る地域の歴史が一堂に集められ貴重な史料となりました。
編集に当たっては公民館報の合冊だけでなく@子どもから大人まで親しみやすい内容にするA「岡田ってどんなところ?」に答えられる内容にする。を編集方針に、各家庭から懐かしい写真を集めて編纂したり、地域の自然、歴史、民話や伝説、伝統行事なども盛り込まれました。

当初計画が持ち上がったときには資金面でどうなるか心配がありましたが、地域内での予約販売も順調に推移してきましたし、松本市制施行100周年記念事業もあり、松本市からの補助金も受けながら、無事刊行にこぎつける事が出来ました。

創刊号は昭和31年6月28日(木曜日)の日付で記事にはその年の2月に落成した岡田小学校改築の苦労やこれからの希望が校長先生によって語られています。

松本地域は全国的に見ても公民館活動が盛んだとは言われていますが、改めて公民館活動のすごさを実感しました。半世紀に渡り地域の話題を記事にしてきた館報編集委員の活動だけでなく、背景には日頃の地区公民館や各分館の活動があってのことです。
私も大分以前に公民館長を経験しましたが、活動には地域住民の連帯感をいかに育んで行くかに最も腐心をしました。町会事業もそうですが、こうした活動があって、地域の連帯感が育まれ地域コミュニティが出来上がってきます。。こうした活動こそが地域自治や市民協働の原点となるものだと思っています。
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◆ ふれあいマーケット開催記念式典
(H19.9.30記載)

障がい者団体が毎月松本市役所の市民ホールで開催している「ふれあいマーケット」の開催2周年記念のイベントが松本市政施行100周年記念事業として開催されました。式典は松本市からの挨拶に続いて障がい者団体「ケセ・ラ」の演奏や、構成団体のリレーメッセージなどがあり、その後マーケットが開かれました。開庁日で市民が次々と訪れる市民ホールでのイベントで、多少音を気にしながらでしたが関係者が大勢集ってマーケットの継続を喜びながらイベントを盛り上げる事が出来ました。

ふれあいマーケットは地域の障がい者19団体で構成され、小規模作業所や授産施設で作られている製品を市民ホールで販売しています。障がい者の社会参加や障がい者に対する市民の理解を広げるため、障害者同士や一般市民とのふれあいを目的に設立されました。

障がい者の団体は規模も小さく、自分達の日常の活動で精一杯のところがほとんどで、当初設立はしてみたものの長続きするのか心配していました。設立から2年が経過して参加団体も増えているようですし、もう少し事業も広げようとの話も出ているようなので少し安心はしました。

マーケット設立の目的のひとつに障害者団体同士の連携が有りますが、こうした事業を通して団体構成員同士が顔見知りなり、マーケットに限らず様々な場面での連帯感が育ってきているのではないかと思っています。
障がい者自律支援法は問題の多い法律で、近々の見直しも言われていますが、従来別々に対応していた知的、身体、精神の三障害を一体で扱おうとする自律支援法の考え方には賛成できます。一口に障害と言っても様々な種類があり、様々なランクもありますのできめ細かな対応が必要である事は言うまでもありませんが、夫々の障がいへの対応を個別に扱う事は障がい者同士の繋がりを希薄にしてしまう状況があります。多少認知されるようになってきた障がい者問題ですがまだまだ市民の理解が進んでいるとは言えない状況が続いています。当事者も障がいの枠を越えた連携が必要だと感じています。

今後とも福祉の原点である障がい者問題には積極的に取り組んでいきたいと考えています。
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◆ 第2回松本市議会ステップアップ検討委員会
(H19.9.24記載)

議会改革を目的に設置された「松本市議会ステップアップ検討委員会」の第2回会合が9月19日に開催されました。
今回は各会派から提出された検討項目の確認と、時間に制限のある中で検討項目をどのように絞り込んでいったら良いのかが検討されました。

結論的には改革の分類とされた5分類項目について、各会派で2項づつ選択して持ち寄り、5会派10項目の中から、更に正副議長、正副検討委員会委員長で2項目ほどに絞り込んで次会提案をする事になりました。5分類で各2項目ですから10項目程度が検討項目となる事になります。

改革への分類項目は次の5項目です
1.議会活性化の方策
2.公聴及び広報の充実
3.情報公開の推進
4.政策提案の推進 等

5.その他

今回の会議で議論となったのは会議の内容や資料をどのように公開していくかとの内容でした。会議自体の公開は既に決定していますが、その内容をどの程度議会のホームページでPRしていくか。また今回の各会派からの提出項目をHPに乗せるかどうかで議論がありました。

会議での発言をどの程度文章化するかは、費用や手間の事もありますのでもう少し検討が必要です。資料については既に出来ているものですから発表する事に問題はありませんが、今回の項目は余りにも会派によっての丈揃いが出来ていません。「議会基本条例」などの大括りの物から、「本市への行政視察の受け入れを有料化する」など議会改革とはあまり関係ないものまで様々です。そのまま公表すべきとの意見やもう少し整理してから公表したほうが良いとの意見まで様々な意見でどのような結論になったのか良くわかりませんでしたが、次会もう一度何をHPにUPするのか話し合いが有るだろうと思っています。

議会は合議主義ですから手間のかかるのはやむを得ませんが中々本旨の議論に入れないのを歯がゆく感じています。次回は検討項目を決定し、その次の第4回からが本格検討に入る事になると思います。

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◆ 9月定例会の閉会
(H19.9.20記載)

昨日閉会となった9月定例会の一般質問での話題です。
ごみ収集車の車庫認可に関る松本市の対応について、山崎たつえ議員が質問した中で、不穏当な部分があったと議事進行発言(議事進行は以前の記事参照)があり,山崎議員がその部分の発言を取り消しその、発言取り消しを議会が議決(承認)するとのハプニングがありました。

問題となった発言はごみ収集車の車庫認可に当たって地元町会と松本市担当課のやり取りの中で、職員の実名を上げて「うそをついた」「悪徳商人のような」との発言です。議事進行を受けて山崎議員からはその部分と実名の部分を取り消したい旨、議場での公式発言があり、議会としては議員の申し入れを受けて発言の取り消しを認める議決を行ないました。

事の真偽の程は分かりませんが、議場での発言は議場出席者以外は全く反論が出来ませんので一方的に非難する事は慎重に行なわなければなりません。まして実名を挙げて、職員を個人攻撃するような発言はやりすぎとの思いは多くの議員が持ったと思っています。

議員の発言は原則自由が保障されていますが、当然発言には責任が伴いますし、一定の制限はあります。今回の場合、◎無礼な言葉を使用し、また他人の私生活にわたって発言してはならない(法132)、◎議会の品位を落とすような発言をしてはならない(標規102)などが該当する疑いがあります。

担当の理事者からの聞き取り調査などを行なった議長の勧告で、発言した議員自らが発言取り消しを行ないましたが、発言取り消しが行なわれなかった場合は懲罰動議が提出され、懲罰の対象になったかも知れません。議場での発言は公式なもので、当然会議録として記録されますし、一般市民にも公開されます。個人攻撃のような発言は慎重に扱わなければなりません。

ただ、12月議会からはテレビでの実況放送が予定されていて、こうした問題が発生したとき公式記録は取り消せても放映されてしまった内容は取り返しがつきません。発言した議員への非難はやむ終えませんが、被害者へのフォローはどうするのか難しい問題です。
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◆ 9月定例会の閉会
(H19.9.19記載)

32項目の市長提出議案と、7項目の請願の内、18年度決算関係の2項目を除き全ての審査を終えて9月定例会が閉会しました。18年度決算関係議案は決算特別委員会を設置して集中審査を行う事になっています。

私が所属する経済環境委員会の審査の中で話題になった項目の何点かです。

指定管理者制度について
松本市が運営する大原クラインガルテン、神谷クラインガルテン、入山クラインガルテンを従来の直営から指定管理者制度に移行しようとする条例の改正案が提案されました。指定管理者制度への移行は特に問題ありませんが、管理者の条件に「クラインガルテンの運営を行なう能力及び実績を有するものとする」との条項があり、能力はともかく、実績の有無が条件では現在の団体以外持って行き様がないような条項で問題があるとクレームを付けました。理事者側からは「同等の施設運営の実績の意味」との苦しい説明がありましたのでそれ以上の追求は控えて入札時注意する事を条件に了承しました。

ただこれに限らず、理事者の答弁を聞いていると指定管理者制度を簡単に考えている風潮が職員の中にあるようで心配になりました。元々指定管理者制度は民間の競争原理を行政施設の運営に持ち込む事で効率を上げようとの狙いがあります。直営より議会の目が届き難くなる指定管理者制度ですから、その競争部分をいい加減に扱えばかえって悪くなる心配があります。そうした基本的な考え方を理解せず、形だけ合わせようとしているのではないかと思えるようなふしがあります。

上高地乗鞍スーパー林道無料化試行の結果報告
平成20年からの無料化に向けて7月26日から8月26日までの無料化試行の結果を委員会に報告されたものです。
試行の結果、運行車両の大幅な増加もあり、地元の希望も多く、利用者の反応も良かったので無料化に向けて環境を整備していくとの事です。また、提出された資料には地元関係者、観光客、地元住民の声も記載されていました。

無料化に反対するわけではありませんが、議会へ説明するには余りにもお座なりに思えましたので、この件についてもクレームを付けました。無料化して地元や観光客が反対の声をあげる訳がありません。そんな資料を持って無料化移行を議会に説明する理事者の考え方が理解できません。過去の料金収入やそのための必要経費なども合わせて説明がなければ判断のしようがありません。
後日提出された資料によると、18年度は通行止め期間が長かったので17年度で見ると、大雑把に言って利用料収入が約790万円、そのための経費が約670万円で約120万円の持ち出しになります。この程度で無料化が実現できれば観光にも当然効果があることですし、誰も反対はしないと思いますが、議会説明への姿勢の問題です。
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一緒に考えよう
松本市のこと


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