芦田勝弘の議会レポート

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◆ 松本市連合婦人会評議員総会 (H19.6.8記載)

表記の総会に議長の代理で来賓として参加させて頂きました。
今までは余り関りがなかったのでどのような活動しているのか、ほとんど知りませんでしたが、様々な団体と関わりを持ちながら婦人の地位向上や教養を高めることなどに取り組んでいるとの事です。

資料を見ると会員数が220人とあり、松本市全体の組織としては組織率が低いように思われます。私の母親も婦人会活動をやっていた記憶がありますが、その年代の頃にはもっと婦人会活動が活発だったと思います。今の時代はなかなかこうした団体の組織率を維持する事は難しいようです。

ただ、婦人会の組織率はともかく、女性の地位は確実に上昇しています。特に長野県では先の県議会議員の選挙で、女性議員が11人でほぼ19%と、女性議員の割合では従来の東京都を抜いて全国でトップとの事ですし、松本市区では半分が女性議員です。また、松本市議会議員も女性議員が二人増えて7人となりました。

欧州などでは女性の社会参加を促進するため、女性議員や女性管理職の割合を25%とか30%など数値を決めて強制的に縛っているところも有るようです。まだまだ我が国の文化ではそこまでは行きませんが、着実に女性の社会的地位は向上しているとは思っています。

まあ、女性の元気がいい時代は平和だと言われていますから、是非頑張ってもらいたいものですし、昨今のような少子化の時代にあっては女性に外に出て働いてもらうのも社会を維持していくためには必須だと思っていますので、それが出来る社会資本の整備ももっと進めなければなりません。
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◆ 松本市の工業振興
(H19.5.31記載)

年度始めで恒例の各部概要説明がありました。夫々の部が担当委員会に当面懸案となっている事業の説明を行なうものです。
今年は経済環境委員会を担当する事になりましたので商工観光部、農林部、市民環境部を管掌します。

平成11年に議員になった時に、松本市の工業界と行政の距離の遠さにびっくりして、このままでは地域の産業がだめになってしまうのではないかとの危機感から、出身が工業関係だった事も有って、この地域の製造業、特に工業関係の振興策の必要性をライフワークの一つにして取り組んできました。

今回の概要説明を聞いて、まだまだ十分とはいきませんが、当時と比べると役所の中にも大分製造業に対する理解が広がってきた事が実感されます。市長からも今年は工業振興に取り組むとの発言もあるように、幾つかの振興策も具体化し始めています。

そのひとつに工業振興担当課長職の新設もあり、主に工業振興や、新しい工業団地の検討などに取り組むことになります。以前から工業振興課や産業振興課の必要性を発言してきて、まだそこまでは行きませんが多少の前進だとは思っています。

工業ビジョンの策定も進行中ですし、新工業団地も先が見えてきました。なかなか進まなかったソフト開発センターの改革も、信州大学の地域共同研究センターが施設内に設置される事になりましたし、事業内容の見直しにも手が付けられようとしています。

地域の元気は産業界の発展があってこそです。とりわけ工業界と松本市の産業を2分していると言われる商業は、それだけでは成り立つ事は出来ず、工業を初めとする他産業の所得の動向に左右されますので、それらの発展が商業発展との相乗効果を生み出すことになります。

ただこの地域をリードいている大手の企業の多くは、戦争中の疎開工場がベースになっていて、必ずしも松本市としての立地条件の評価は高くは有りません。新たな企業誘致を考えるにしても、この地域の強みを発揮できるような産業構造を検討しながら進める必要があるとは思っています。
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◆ 開明学校・旧開智学校姉妹館提携20周年記念歓迎式典
(H19.5.29記載)

愛媛県西予市(旧宇和町)の開明学校と旧開智学校が昭和62年に姉妹館提携を結んで20年になるのを記念して西予市の市民訪問団が松本市を訪問し、歓迎記念式典が開智小学校の体育館で開催され、夜には会場を移して懇親会も開かれました。市民訪問団は市長を初めとして公募の一般市民を含め95人の大人数で、西予市が旧開智学校と松本市に寄せる思いが伝わってきます。

西予市からは毎年宇和中学の生徒が修学旅行で松本市を訪問して戴いていますし、松本市からは広島での平和記念式典への参加にあわせて訪問しています。
提携20周年の市民交流は今回の西予市の市民訪問団受け入れに続いて10月には松本市からの市民訪問団が西予市を訪問する予定になっています。

開明学校が明治5年、開智学校が明治6年とほぼ同じ時期に開校された学校で、縁が有って姉妹館提携がされました。どちらの学校も明治初期の人々が教育に掛ける地域の意気込みが伝わってくる建物で、開智学校が昭和36年に、開明学校が平成9年と夫々が重要文化財に指定されています。
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◆ 副議長職最初の公務
(H19.5.19記載)

第一回臨時議会が開催され正式に副議長に選出されました。内定作業で結果は分かっていましたが、いざ正式に選出されるとなると多少緊張しました。議会は合議制であり、物事を進めるのに時間がかかり、任期2年の中でどの程度の事ができるか分かりませんが議会改革などに精一杯頑張ってみるつもりでいます。特に議会の活性化や市民と議会の距離を近づける事に力を入れたいとは思っています。

翌日から早速始まった公務は国、県、報道機関など関係機関への就任挨拶回りでした。今まで余りなじみのなかった関係機関へ必要によってアポを取ったり、突然の訪問だったりしますが議長と議会事務局長と一緒に挨拶に廻る事になりました。途中に会議などが入りますので中断しながらとなり、一通り廻り終わるには3〜4日ほどかかりそうです。

また、議長ほどではありませんが、様々な会議や懇親会などに招待を受け挨拶を求められる事が増えます。あまり挨拶は得意なほうではありませんので負担に感じていますがやむを得ません。そのうちに慣れてくると思っていますがどうなりますか。
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◆ 議会内人事が決定(内定)された
(H19.5.12記載)

8、9日の二日間かけて正副議長や委員会構成などの議会内人事が決められました。正式には内定作業で、5月17日に開催予定の第一回臨時議会で今回決めた人事案を全会一致で決定するのが慣例になっています。

会派構成の時から議員間で様々な話し合いがなされて、それらの話し合いがベースになって人事案件も決められていきます。現職の議員は一緒に仕事をやって来ていますからほぼ考え方も分かっていますが、新人は良く分かりません。会派に勧誘するのも選挙公約や支持母体などを参考にしながら考え方が近いと思われる議員に声をかけることになりますが、新人側でもどの会派にどのような議員が集っているのか分からないと思いますので選ぶ事は更に難しいのではないかと想像されます。それでも何とか夫々の組み合わせで会派構成が決まって、控え室の割り振りもなされました。

まず議長、副議長、監査が選挙で決められますが、何人かが立候補して所信表明をした後、投票が行なわれます。当選するのは単に比較上位者ではなく、何回かの上位者を選択しながら最終的に残った二人の決選投票で決定する仕組みです。ただ一回目でも過半数の支持を受けた候補があればそれで決定される事になり、今回の場合は議長、副議長、監査とも一回の投票で過半数を超えたため一回で決まりました。

 議長   大久保真一  (新風会)  得票数26/39
 副議長  芦田勝弘    (政友会)    〃 27/39
 監査   小林繁男    (翠政会)    〃 23/39

選挙が行なわれるまでには様々な話し合いも行なわれますが、議長が最大会派の新風会(11人)、副議長は第2会派の政友会(7人)、監査が5人会派の翠政会とほぼ順当な結果になり、この結果を見ると会派毎の力関係が選挙に大きく影響する事が分かります。議会は数の原則が働きますから当然といえば当然ですが、どの会派も自らの政策を実現するためにはどのような人選が有利かなどを考えながら、所信表明の内容も参考にしながら投票する事になります。

私も副議長に立候補することになって、所信表明では今回の選挙で強く感じていた議会改革に取り組みたい旨を表明しました。幸いにも多くの支持を受け当選する事が出来ましたので、2年間でどの程度できるか分かりませんが、何とか積極的に進めてみたいと思っています。
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◆ アルプス公園リニューアルオープン
(H19.5.8記載)

市制施行100周年の記念事業にあわせて建設が進められていたアルプス公園の拡張工事が完成して、5月3日にリニューアルオープンの式典が開催されました。総事業費40億円をかけ、旧公園に比べ面積で約2.5倍の広さとなり、新しい施設も建設され生まれ変わりました。

自然と共生する公園として、当初計画より予算規模で十数億円の見直しによる縮小がなされ建設されました。松本市の財政も合併などで大分厳しくなっていますので当然といえば当然の見直しですが、以前と比較して大分きれいな公園になったのは実感されます。市民の憩いの場として、また観光スポットとして有効に活用される事を願っています。

ただ、同時にオープンした「山と自然博物館」には多少がっかりしました。総事業費約7億円ですが、果たして効果的な入館者が期待できるか疑問を持っています。以前有った「山岳館」もそうでしたが、場所が場所だけになかなか入館料300円を払ってまでのリピートの博物館入館者は期待できないような気がしています。

以前一般質問でも取り上げて、博物館機能以外にもっと学習や講座ができるような施設として市民の利用拡大を図ったほうが良いとの提案をしました。一部展示室と講座室を兼ねた部屋も用意されたようですが、狙いが中途半端で利用勝手もあまり良さそうには見えません。しかし、展望室からの景色は最高で、これは一見の価値があります。展望室は無料のようなので入館者は多くなると思いますが、何とか博物館への流れが多くなるような工夫が必要です。
既に施設は出来上がってしまいましたので運用の中で何とか利用拡大を図ってほしいと願っていますし、提案もしていきたいと思っています。
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◆ 当選御礼
(H19.5.5記載)

選挙もあって永いこと間が空いてしまいました。
4月22日の選挙にはご支援を戴き、前回を上回った得票で当選できました事に心から感謝申し上げます。これから4年間、選挙中に訴えてきた事に誠実に取り組んで参りますので今後とも宜しくお願い致します。

当選証書の交付式、新議員と理事者との初顔合わせも終え、現在は夫々の議員が会派をどう構成しようかと様々な話し合いが行なわれています。会派は政策実現のために考え方の似通った議員がグループを組んで一緒に活動を行いますが、政治的な考えかただけでなく、性格の好き好きもありますので組み合わせはなかなか難しいところが有ります。

人事案件や、議案採決だけを考えれば数が多いにこした事はありませんが、以前あった長野県会の県政会のようになっても様々な弊害がありますし、日常の活動の事を考えるとあまり気の合わない組み合わせでは大変です。ほぼ概要は固まってきましたが、いずれにしても5月7日が会派届の締切日となっていますのでそれまでには全ての決定がなされる事になります。

その後正副議長や委員会構成の議会内人事を決定しますが、こちらも様々な話し合い(駆け引きと言っても良いかも知れませんが)が行なわれる事になります。人事案件は数の原則で決定されますが、市民から見ても恥かしくないオープンな中で決めていきたいと思っています。

今回の選挙で支持者と話をする機会を多く持つことが出来ましたが、議会や議員への期待が大きい割には実際の議員活動での議員の権限の無さや自らの能力とのギャップを感じました。
何とか市民の期待に少しでも応えられるよう、議会の活性化や、広報、公聴のあり方など議会改革にも積極的に取り組んで行くつもりです。
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◆ 告示日前日
(H19.4.14記載)

いよいよ選挙の日が迫ってきました。連日地域の方々と一緒に選挙の準備に追われています。
今回の選挙は私の地元から労組推薦の新人が立候補予定で大変な選挙になりそうです。
市議会議員はまだまだ地域推薦の傾向が強く私もこの岡田地域を中心に過去2回の選挙を行なってきましたので、同じ地域から二人の候補となって戸惑っています。
狭い地域ですので、選挙後も地区内にかなりのしこりが残りそうですし、結果によっては私への過去の評価とも受け取れます。
結果はどうなるか解りませんが、もう一週間できる限りの努力はしてみるつもりです。
告示後はHPの更新は出来ませんので次回は選挙結果がわかってからの更新になります。
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◆ 近況
(H19.3.29)

このところ間近に迫った選挙準備に忙しくてHPを書いていられませんでした。まあ、まったく時間がないということではありませんが、気持ちの上で余裕がなくなっているようです。連日の挨拶回りや事務処理などに追われていて、他の事はほとんど何も手につかない状況です。
私の場合は国会議員や県会議員の選挙と違ってほとんど自分で計画を立てて、自分で処理しなければなりませんのでなかなか大変です。

当事者になってみると議員の心理は複雑です。もちろん選挙の結果が最重要の課題ですが、選挙準備のための広報などを考えていると、これからの市政の方向や今後の議員活動の行方も気になってきます。
今回の選挙は従来から議員活動で取り組んできた方針を整理して大きく三つの柱を立てて訴えていく事にしました。
目指すのは心が通う市政です

誠心誠意を信条に2期8年の議員活動に全力で取り組んで参りました。夢の実現に向け、共に考え、共に行動する決意を申し上げて、益々のご支援のお願いと致します。

共に考える政治の実現に取り組みます
 地方分権が進み、価値観が多様化している現在、松本市が向かうべき方向は皆様方との対話の中にこそあります。歴史的経緯を大切にした地域コミュニティの育成や地域分権、また近年活発になっているNPO等市民活動の支援など、市民協働の仕組みづくりに取り組みます。
地域産業の振興に取り組みます
 生活の基盤は安定した就労にあります。市民の生活が安定してこそ福祉・教育・地域文化・環境などが充実した豊かさの実感できる社会を築く事が出来ます。益々激しさを増している地域間競争ですが、地域産業の発展を重要な課題ととらえ、農業・商工業・観光など、地域産業の振興に取り組みます。
生活弱者にこそ政治の光を
 地方自治体には政府が進めようとしている競争社会の中で、弱い立場の方々にこそ政治の光をあてる事が求められています。障がい者や高齢者、子ども達や子育て中の母親、就労機会の無い若者など、そうした方々を社会が全力で支援する、優しい社会の実現に取り組みます。

こうした内容ですが、先日の市長記者会見の新聞報道で議会改革のスピードが遅いとの批判記事を見て、確かにそうした一面はあるように感じます。もし再選が出来ましたら議会改革にも取り組んでみたいとも思っていますし、行政改革への取り組みも重要だと考えています。
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◆ 会計制度改革について

先日の代表質問で、現在の公会計で採用している単式簿記、現金主義では行政のコスト管理には限界があり、民間の手法を一部導入して、複式簿記、発生主義との併用を検討したらどうかとの提案をしました。
助役からの答弁でしたが、現在総務省が検討している財務諸表の作成要領に沿って検討をするとの答弁がありましたが、その通りですが、どの程度分かっているのか多少心配ではありました。

会計制度の変更は手段であって目的ではありません。行政を経営の視点で見ながらコストによる管理ができる体制を構築していくつもりがあるかどうかの質問でしたが、「総務省の要求に沿って市民に判りやすく公開するために変更をする」と捉えての答弁でした。聞き方も悪かったかも知れませんし、答弁も本意ではないかも知れませんが、会計制度の変更自体が目的になっているように感じられました。分かり難い内容なのでそれ以上の追求は行ないませんでしたが、これがきっかけで庁内で専門家による検討が始まればと思っています。

行政が行なう事業をどのように評価するか、更にそのデータを将来の行政経営にどう生かしていくのかの問題です。現在のように市民満足度だけで評価するのも方法ですが、それだけでは不充分です。評価にはどの程度のコストが掛かっているかも加えたものでなければ、予算の都合で両方は出来ない場合、どちらにを優先するか、またどの事業を廃止して新しい事業に取り組むかなどの決定が感覚的になってしまいます。

それにしても私が取り上げた東京都の改革と総務省が進めようとしている改革が微妙に違っていて、双方が自分の方式をスタンダード化しようと主導権争いをしているように感じられます。開発は東京都が先行していて現在の会計制度では十分な経営情報が得られないと、必要に迫られて開発したようです。総務省は東京都に引きずられるように検討を始めたものですが、自治体への義務付けの権限がありますので決定すれば強制力はあります。以前総務省が推奨したほとんど役に立たない財務諸表のようなものにならないことを願っていますが。
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松本市のこと


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