
◆ ふれっ手まつり (H17.9.23記載)
身体障害者通所授産施設「ふれっ手」(フレッシュと読みます)が設立1周年を記念した「ふれっ手まつり」を開催しました。
オープニングは波田学院の生徒による太鼓の演奏からの、にぎやかなスタートです。模擬店やバザー、軽食や喫茶など、施設の利用者、家族や支援者、福祉関係者と大勢の人が集まりふれっ手の一周年をお祝いしました。
ふれっ手は主に、視覚障害の方を中心に、2004年2月に開所しています。事業内容は自主製品の製造や委託作業などの授産事業活動のほかに、障害者や家族などへの相談・支援活動、地域社会への啓発活動など幅広く取り組んでいます。
こうした民間の障害者福祉の施設が活発に活動をしていく事は、行政に頼るだけでなく障害者自らがいきいきと生活するためにも大切だと思っています。しかし、支援費制度など従来より運営の面では厳しくなっていることも事実です。そのためにも行政だけでなく社会全体で支える仕組みづくりが必要です。
先の議会でも取り上げましたが、障害者が社会で自立して生活をする為の働く場や、生活の場づくりには一般の理解が必要です。なかなか理解の広がらない障害者問題での一般への啓発活動ですが、粘り強い取り組みが大切です。
ふれっ手祭りにも精神障害者の団体なども参加していましたが、従来夫々に活動していた様々な障害者団体が連携しながら社会への働きかけを強めて行けたらと思っています。そのようなことにも行政の力を借りながら、取り組んで行きたいと考えています。
まだまだこうした授産施設や連絡事務所さえ持てない障害者団体も多くあります。市民誰もが参加できるような支援活動が広がれば素晴らしいことです。こうした支援者やボランティアの輪が広がることも期待しながら活動に取り組んでいきます。

◆ 地区敬老会 (H17.9.21記載)
19日の敬老の日に併せて「敬老会」が各地で開催されていますが、私の地元でも単位町会ごとの敬老会が開催され、招待を受けて出席してきました。出席と言ってもほとんどが昼を挟んでの時間帯に設定されていますので、招待を受けた会場全てを2時間ほどで廻るのは容易なことではありませんが。
どの会場でもお祝いの挨拶だけさせて頂いて、慌てて飛び出してしまう事になります。なかなか地域のお年寄りと話す機会も少なく、せっかくの機会でも有り残念ですが、止むを得ません。
長い挨拶は嫌われますので、松本市の高齢者福祉の内容を盛り込みながら、短時間で分かり易くを心掛けています。
それでも、宴会を中断して真剣に挨拶を聞いて頂いている懐かしい顔を見れば、短時間でも出席できて良かったと改めて実感します。短時間の挨拶ですからたいしたことは話せませんが、直接顔を見ながら話し、また話を聞くことは文章での情報とは違った現実感があります。
菅谷市長は挨拶だけの出席は敬遠しているようですが、こうした小さなことの積み重ねが市民とのふれあいで、政治への信頼感にも繋がるのではないかと思っています。時間の許す限りは、市民とのふれあいにも配慮がほしいものです。
町会によって運営方法も様々です。小さな町会では招待者より運営に関わる役員のほうが多い場合もありますが、こうした地域行事が地域としての一体感の醸成にはずいぶんと役立っているようです。地域自治を考える為には、そこに生活する人が地域を通して一体感を共有していなければ成り立たないと思っています。

◆ 防犯条例 (仮称) (H17.9.18記載)
松本市の犯罪の発生率は長野市を抜いて県下第一位と、不名誉な状況になってしまいました。特に駅前繁華街での客引きなど目に余り、放置できない状況になっています。
9月定例会での増田議員の一般質問に答えて、市長から市民、警察署など関係者との調整ができれば12月議会にでも条例を提案したいとの答弁がありました。それを受けて、市民環境部から委員会へ今後の防犯対策の進め方について協議がありました。
それによると今後の進め方は
(1)防犯意識の高揚と自主的な防犯活動をより一層推進する為、本市の防犯施策の基本となる防犯条例の取り組みを進めます。
ア.庁内(関係課)で検討、警察署との調整、住民・関係団体への周知と理解
イ.速やかに条例を提案します。
(2)犯罪情報共有システムによる実証実験に取り組みます。
このような内容ですが、このうち「速やかに条例を提案します」をめぐって多少議論がありました。市長が、できれば12月議会にでも提案したいと発言した事も有って、12月では関係者との調整が十分できないのではないかとの慎重論が一部の議員からありました。条例に反対する訳ではありませんが、進め方を慎重にとの意見です。
委員会の取りまとめ文をめぐって委員長と条例の積極推進の委員で議論がなされました。一般的に今回のような協議事項では委員全員が理事者の方針の賛同できる場合は「理事者の方針を了承する」となりますが、一部反対意見がある場合は「報告を受けた」のようなまとめ方になります。
委員長から「報告を受けた」とまとめたい旨の提案がありましたが、委員からは、慎重論は有ったが反対意見ではなく「理事者の方針を了承する」の委員長報告として欲しいとの反論がありました。最終的に全議員の見解を聞く中で、委員長報告としては「理事者の方針を了承する」との内容で、一部慎重意見があったことを添える事になりました。
こうした場面で、微妙な言い回しをどうするかをめぐって議論がなされる事が時々あります。一般から見ればどちらでも良いようにも見えますが、今回のような事でもニュアンスの違いで今後の進め方に影響が出てしまう事も考えられますので、慎重な議論となる訳です。

◆ 9月定例会一般質問から(2) (H17.9.15記載)
自衛隊祭りの評価について義務教育面から見た教育委員長の評価を問う質問がありました。それによると、
1.学校外行事で有り参加・不参加は各家庭の判断に任せる。
2.武器へ直接触れる事は好ましくなく、自衛隊の防災への取り組みが展示されれば望ましい。
とのことです。
自衛隊祭り開催当時の市長記者会見の内容から外れないよう慎重に言葉を選んでいるようでしたが、教育委員長としては、それらを踏まえて教育の上でどう対応するつもりかに触れて欲しかったような気がしました。
以前にもこのHPに掲載しましたが、余り神経質に武器に触れさせないよう、目を覆うのではなく、そうしたものへの判断力を養うことの方が重要ではないかと思っています。
式典最中に広報宣伝車でシュプレヒコールを繰り返した団体と、自衛隊の仲を取り持った人もいたようなので来年からは自衛隊祭りもあのような騒ぎにならない事を望んでいますが。

◆ 9月定例会一般質問から(1) (H17.9.14記載)
理事者の議案説明の後、議案審査に先立って一般質問が行なわれます。
今年から、議員の質問時間は理事者答弁とは関わりなく質問時間だけで制限する事になりましたので、相手の答弁に影響される事なく時間配分は、どの議員もやり易くなったようです。
会派の中で順番に質問をしますが、今回は私の順番でトップバッターで質問を行ないました。質問の項目は9日の記事に掲載しました内容です。
一般質問は議員が公式の場で、政策提案ができる数少ない場になりますので大切にしなければなりませんが、議論がどの程度噛み合っているのか心配になる事もあります。議員にはごく限られた場合にだけ議案の提案権もありますが、実質的には難しく議員から政策提案はしても、実際の施策になる時は理事者側からの提案と言う形で現れてきます。
そうした意味で一般質問は自分の政策を実現する為に、いかに理事者側を説得するかにかかっています。発言するだけならなんとでもなりますが、発言内容が実現しなければ意味がありません。どうやったら理論的に説得できるか、担当職員との事前打合わせの場も含めて、発言の理論立てには苦心をしています。
公式の場での理事者の反論も、議員の立場をはばかって、あからさまに否定する事は少なく、オブラートに包まった発言をしますので、良く聞いていないと納得したのかどうか、わかり難い場合があります。理事者の中に納得している人が多ければ直ちには実現しなくても、内部検討が始まっていずれその方向に動き始めます。半年後、一年後でもその実感が感じられれば議員としてのやりがいになります。

◆ 浅間つつじ荘祭り (H17.9.10記載)
毎年この施設では敬老の日の近くで、浅間つつじ荘祭りを開催して入所者の長寿をお祝いしています。この施設を運営している松塩筑木曾老人施設組合の議員として招待を受け、式典に出席させて頂きました。
100人ほどの入所者ですが、今年は100歳以上の方が2人いらっしゃいました。それも式典に出席して表彰状を受け取るほどお元気です。100才以上の方は、松本市全体では69人で、今年合併した地区の方が18人と、人口割合からすれば新しい地域の方のほうが長寿のようです。
この浅間つつじ荘も施設の老朽化から閉所が決まっていて、お祭りもこれが最後になります。今年の12月からは今建設が進められている「岡田の里」に移転する事になっています。
アトラクションで岡田太鼓連と、子供太鼓の演奏を聞かせてもらいました。ごく日本的な太鼓の音を聞きながら、日本の文化と西洋文化の違いを考えていました。
どうも日本人の文化は能、雅楽、茶道のように余分な部分を極限まで削ぎ落として、単純化の中に全てを抱合しようとする文化ように思えます。
それとは対照的に、西洋文化は絵画やオーケストラに見られるように細部にまで神経を行き渡らせて、緻密な芸術性を求めているようです。当然どちらもそればかりではありませんが、ごく大雑把な見方をすれば、あながち外れてはいないような気がしていますが、どうでしょうか。

◆ 障害者就労支援と自動販売機 (H17.9.9記載)
6月議会で私が取り上げた、障害者の就労支援の問題でしたが、早速、障害・生活支援課が行動を起こしてくれました。
松本市が今年の春から大名町に開設した,大手事務所ですが、3階以上は既に市の事務所として使っています。1階、2階については地元とも検討を重ねていてようやく方向が出て、今改装工事が進められています。それによると1階は観光案内所のような観光関連施設として、2階は市民グループが使用できる、市民活動支援スペースとなるそうです。
夫々の階に障害者の就労の場として、自動販売機が設置される事になりました。こうした場への自動販売機の設置には賛否の意見がありますが、障害者の就労の場を広げる意味で、障害・生活支援課が後押しをしてくれたようです。
タイミングも良かったかも知れませんが、素早い対応で一箇所でも就労の場が広がった事に感謝しています。自動販売機の管理は時間的な制約も少なく、障害者が扱うには打ってつけです。これからもこうした施設での取り扱いを広げて頂きたいと思います。
我が国の自動販売機の設置数は先進国の中でも特筆されます。治安が良かったり、機械へのアレルギーがなかったり、理由は様々です。便利では有りますが、あまりの多さに電気の使用量から見て、CO2問題などもあり、今後は多少制限が起こってくるような気もしています。

◆ 9月定例会の開会 (H17.9.7記載)
9月定例会が開会になりました。
今回は会派を代表して一般質問を行う順番になっていましたのでなかなか準備が大変です。まあ、この事は前から分かっていた話なのでもう少し早くから準備をすれば良さそうなものですが、いつもの事ですが切羽詰らないと準備に取り掛かれません。
あれが忙しい、これが忙しいと先延ばしにしているうちにいよいよ後が無くなってしまいます。
それでも、常日頃政策的に疑問を感じていたり、何とかしなければと思っている項目などをメモに書き留めても有りますのでその中から、今にできるだけふさわしい項目を抽出してまとめる事になります。
今回の質問は
1.産業振興について
これは当初予算や6月補正を見て、どうも市長は産業振興に熱が無いように見えましたので、意識を向ける必要が有ると取り上げる事にしました。ところが今回、9月補正の資料が送られてきたのを見たら、その事が何項目か取り上げられていましたので、気勢をそがれた思いもしましたが、内容も規模も不十分に感じましたのでそのまま質問をする事にしました。
2.福祉政策について
先の6月定例会でも取り上げましたが、時間不足で発言が中途半端になっていましたので、改めて別な項目も含めて取り上げる事にしました。ただこの問題は市長のほうが本職で、余りとばしすぎるのではないかと、経常収支比率の急上昇を見ながらかえって心配しているところもあります。
3.行政改革について
今のグローバル化の時代を乗り切るためには民間企業で重視されている考え方に、コスト感覚とスピード感があります。行政ではどちらも不十分との認識をもっていましたので、このうちコスト意識の問題を取り上げました。何とか行政にもコスト意識が持ち込めたらと思っています。
発言の順番はくじ引きで決めますが、なんと1番くじをひきました。したがって私の発言は12日月曜日のAM10:00からになります。乞う
ご期待です?

◆ 佐久総合病院の視察 (H17.9.5記載)
一緒に活動をしているNPO法人「松本地域の精神保健福祉を考える会」の仲間やこの問題に興味を持っている方々15人ほどと、佐久地域の精神保健福祉の状況調査に行ってきました。
訪問先は佐久総合病院と協働で精神保健福祉事業を行っているNPO法人の「ウイズハートさく」で、関係者の説明を受けながら、意見交換を行ないました。
佐久地域は佐久総合病院に精神科が設立された昭和32年当時から「地域と結びついた精神保健福祉活動」が方針で、患者と地域の関わりが強く、他の地域では患者は精神化病棟に隔離する事が通常でしたが、ここでは共同作業所やグループホーム等地域で生活するための社会資源作りが早くから進められてきました。
「ウイズハートさく」は佐久病院を中心に行政や地域関係者が精神保健福祉協議会を構成して活動を行なって来たメンバーが、昨年NPO法人化して活動を引き継いでいるものです。
その後佐久総合病院を訪問して精神科訪問看護士や作業療法士など現場で障害者と直接関わっている職員の方々との意見交換を行ないました。
改めて精神障害が持つ対応の難しさも実感しましたが、精神障害は地域ケアが保障されれば障害を持ちながらも地域で生活することは十分可能です。
松本地域では、こうした精神障害者のための社会資源の乏しさから、病院へ何十年もの間、社会的入院を余儀なくされている障害者が数多くいます。市民の差別・偏見もクリアしなければなりませんし、生活支援コーディネーターの増員なども図っていかなければなりません。
これからも地道では有りますが、着実に前進して行くような活動としてこの問題解決のため関わっていこうと思っています。

◆ 会派での行政視察 (H17.8.31記載)
所属する会派「政友会」の仲間と行政視察に行ってきました。帰ってもしばらく慌しい日が続いてHPのup
dateが開いてしまいました。
今回の行政視察は地方都市の産業振興を主要テーマにして視察研修を行ないました。
行政視察は毎年行なっていますが、出かけるまでの準備が大変です。まず、忙しい議員同士の日程調整が容易では有りません。公務の合間をぬって、個々の議員の都合を避けて3日、4日と日程の確保が第一歩です。
次に会派内で議論をしながら研修テーマを決めて、HPなどで各地の特長ある施策を調査し、相手との調整をしますが、相手の都合もあり、すんなり行きません。訪問先を変更したり、調査内容を変更したりで、おおよその行程が決まれば旅行エイジェントをいれて最終の調整をして決定します。
最後に訪問先へ公式の依頼文を提出して(これは事務局にお任せですが)準備が終ります。
日程、訪問先、調査項目など
日程 平成17年8月22日〜25日
訪問先と調査項目
中部国際空港
1.中部国際空港の概要
網走市
1.女満別空港を活用した観光施策について
2.網走市農産物高次加工研究所について
根室市
1.根室市まちづくり協働事業について
2.根室市水産加工振興センターについて
釧路市
1.工業振興における中小企業支援施策について
2.釧路工業技術センターについて
調査レポート

一緒に考えよう
松本市のこと

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