芦田勝弘の議会レポート

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◆ 老人施設組合の視察
(H17.8.21記載)

松塩筑木曾老人施設組合は木曾、松塩筑の市町村が共同で10ヶ所の老人施設を運営しています。この組合の議会は構成市町村から議員を出して構成していて、松本市議会から9人の議員が参加しています。
今年は任期交替の年で、新しい議員が就任しましたので松本市議会の議員でこの組合で運営している老人施設のうち松本市以外にある施設を視察しました。

最北の麻績村にある「サンライフおみ」を皮切りに木祖村藪原の「サニーヒルきそ」、山形村の「ピアやまがた」、波田町の「ちくまの」と見て、最後は現在松本市岡田地区に建設中の「岡田の里」を視察しました。

徐々に施設数を増やして来ましたので年代によって施設の形態が変っていて、時代と共に国の方針が変遷してきた様子が見えてきます。岡田の里と交替する「浅間つつじ荘」などは最も古く6人部屋が主体ですが、徐々に4人部屋になり、比較的新しい「ちくま」は二人部屋、一人部屋の割合が多くなっています。そして、今回建設される「岡田の里」は全室が個室になっています。
これは特養ホームは生活の場としてプライバシーに配慮した生活を保障する為です。

プライバーシーの保護は重要な事ですが、この10月から介護保険制度が変更になり、住居費が自己負担になります。そうなればどうしても大部屋より個室の方が負担が大きくなってしまいます。所得による減免制度も設けられていますが、今後建設される施設は国の方針で全て個室になってしまいますので自己負担金の設定や施設経営については従来以上に慎重な対応が必要になります。
国の方針で補助金の事もありやむを得ませんが、私としてはもう少し多くの選択肢を提供できる方が良いとは思っています。

この施設組合では住居費ももちろんですが、介護員の数も大部屋での介護に比べて手間がかかるようなので個室介護の場合は増員しています。こうした事も効率化を考えていかないと経営的にも大変になってしまいそうです。
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◆ 松本西部広域施設組合決算監査 (H17.8.18記載)

今年度からクリーンセンターを運営している松本西部広域施設組合の議会議員になり、併せて監査員を引き受ける事になりました。先日平成16年度の決算がまとまり、監査をするように依頼がありました。議員も初めてのことですし、もちろんこの組合の監査も初めてのことです。

事前に頂いた決算資料に目を通して臨みましたが、なかなか難しいものです。こうした一部事務組合は市町村から運営を任されているだけで、政策的な方向は既に市町村によって決められていて、この組合では自由になりません。基本的には決まっている運営をいかに効率的、効果的に実施するかが求められています。

事業費は一般会計で33億円、余熱を利用した電気関係が特別会計になっていて、1.7億円程です。
詳細に見ると様々な改善点が見えてきますが、大きくは三つほどの取り組みに力を入れて欲しいと感じました。
一つは委託契約での工夫が必要です。事業のほとんどは請け負い契約によって行なわれています。当然の事ですが、主な施設運営は施設を建設した業者がほとんど受託をしています。一応指名競争の形はとっていますが、他業者が入り込む事は難しそうです。発注方法の工夫でもっと競争原理が働く仕組みを考えてほしいものです。

もう一つは予熱利用施設のラーラが大幅な赤字になっている事です。利用収入が1億で経費が1.9億ほどです。設備の償却費は松本市持ちですし、電気もクリーンセンターからの供給ですし、これで赤字になるとは信じられませんが、赤字になっています。この施設を指定管理者制度で民間に委託することを検討しているようですが、少なくとも赤字運営だけはなくしてほしいものです。

三つめはもっとゴミの減量に取り組んで欲しいと思いました。季節によってはゴミ量が施設の設計値を上回る月も有るようです。どうも、ごみ減量は各市町村のテリトリーと考えているようです。市町村でも当然行ないますが、リサイクルフェアなどを通じての啓発活動などセンターの役割も大きいのではないかと思います。
先日視察した福岡市では家庭ごみの有料化にも取り組んでいました。こうした事も検討項目の一つかもしれません。(福岡市の場合、実際の処理費用=約170円/45L袋 → ゴミ袋代45円/45L袋)
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◆ 狩猟指導員研修会
 (H17.8.15記載)

所属している猟友会の要請で狩猟指導員研修会を受講してきました。この研修会は不定期ですが、全国の猟友会支部の要請に基づいて、何年かに一度、大日本猟友会が主催して、地域の指導員を養成する為に開催しています。

今回は市谷市の私学会館「アルカディア市ヶ谷」で北は北海道から南は沖縄まで、120人ほどの会員が集まって研修を受けました。研修の内容は主に最近の狩猟行政の方向や、銃砲火薬類取締法など法律関係の近年の動きや国の考え方等の解説。また実際の鳥獣の判別方法や猟具の解説など盛りだくさんでした。

講習の合間に出る受講者からの質問では、どの地域でも有害鳥獣の被害で困っている事が伺えます。地域によって鹿、猪であったり猿であったり様々です。沖縄ではインド孔雀で困っているなどという話も出ましたがどんな鳥か見たこともありませんが。

有害駆除は今の所、猟友会が一手に引き受けているようなところがあります。合法的に銃を持っているのは猟友会以外では自衛隊と警察官以外いませんのでやむを得ませんが、有害鳥獣の被害防止には銃や罠による駆除だけでは限界がありますし、駆除だけが方法ではありません。

カラスの被害も大きな問題になっていますが、これも駆除と同時にゴミの始末など餌の問題を解決しなければ根本的な解決にはなりません。野生動物との付き合い方は人によっても考え方の違いが大きく、一律にはどうすると括る事ができません。猿や鹿など一方で駆除をしながら、人によっては餌を与えているなどちぐはぐがあります。

農業被害などを知ってもらいながら、野生動物とどう付き合って行くのか議論を深める事が必要です。ただ、かわいいとか、かわいそうだけでは生態系を守る事はできません。知識を持った付き合い方を啓発する必要があると思っています。
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◆ 残念だった松本ぼんぼん (H17.8.11記載)

第31回との事で、年々踊りの参加連が増えていて、松本最大のお祭りとして定着した松本ぼんぼんですが、今年は途中で大雨が降ってスタートから1時間ほどで中止になってしまいました。
実行委員会や夫々の参加連も力を入れて準備、練習をしてきたのに残念ですが、天気の事ですからやむをえません。

今年は私が関わっている「SK松本ジュニア合唱団」の子供達が参加したいとの事でしたので、初参加をしようと準備をしてきました。合唱団員100名ほどですが、その内80名ほどが参加しました。6時からの開始で、合唱の時に使う揃いのはっぴを着て集合しましたが、6時少し前から雨がぱらついて気が気では有りません。

スタートするとすっかり雨が上がったようで、始めおとなしかった子供達も2回目の踊りが始まる頃には盛り上がってきて、高学年の子供達を中心に大きな掛け声が出るようになってきました。
そこへ、あのバケツをあけるような大雨です。一向に止む気配がなく空を見上げるうちに中止の連絡がありました。

市民芸術館の近くにいましたのでとりあえず市民芸術館に子供達を避難させました。芸術館の職員の方々には床が水浸しになってしまったにも関わらず暖かく迎えて頂いてありがたく思います。
ずぶぬれになってしまった子供達が風邪をひかないかと心配しましたが、市民芸術館のフロアでおにぎりを食べ、子供達もだいぶ元気になって来ました。

迎えに来る予定の保護者に時間が早くなった事を連絡しましたが、周辺の歩行者天国が解除されていませんので車がは入れなかったり、駐車場の車が出る事ができないなど手間取る事もありましたが、少しずつ保護者にお返しする事ができました。
改めて小さな子供達を預かる事の責任を感じましたが、子供達もこれに懲りずに来年もこのお祭りにチャレンジしてほしいと思っています。

踊っていて感じたことです。参加連が増えて今年から拡大した国府町通りにいましたが、ギャラリーが少なくて寂しい気がしました。道路が広すぎるせいかも知れませんし、最後まで踊れば中心部まで行けたかも知れませんが、見物人もある程度多くないと踊る方も張り合いがありません。参加連が増える事はうれしい事ですが、廻り方など多少工夫した方が良いように思います。
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◆ 経済環境委員会で合併地区の視察
(H17.8.4記載)

所属の経済環境委員会で、この4月に合併した梓川、安曇、奈川、三地区の関係施設などの視察が計画されましたので参加してきました。地域とは言っても合併までは独立した村でしたので一通りの施設は整っていて、1日ではすべてと言う訳には行きませんが、委員会に関係する主だった所を駆け足でみてきました。

この委員会は経済部と市民環境部が所管ですから、経済部では農業関係施設やスキー場など産業関係ですし、市民環境部では浄水場や配水池を視察しました。

梓川のりんご畑は三郷、堀金まで続く広大な地域で「安曇野りんご」としてブランド化されており、これからも守って行かなければならないブランドですし、ファインフーズの発芽米など農業に力を入れてきた地域である事が伺えます。ただ、稼動が始まったばかりの農産物加工施設「夢工房」は規模が中途半端で建設の狙いが良く分かりませんが、地域にとっては重要な施設で、何とか軌道に乗るよう支援していかなければなりません。
いずれにしても、この地域はこれからも農業重点地域として守って行かなければならないと感じました。

安曇、奈川は農地も少なく観光に重点を置いた政策がとられて来ました。白骨温泉は入浴剤問題でのダメージから抜け出していませんし、乗鞍高原も交通規制の問題などもあって観光客も減少気味です。

リフレイン奈川や野麦峠スキー場も課題山積のようです。
こうしたものは旧松本市の時のように採算が合わなければ民間に移管するか止めてしまえば良いと、単純に割り切る訳には行きません。いつまでも大量の税金をつぎ込む訳にも行きませんが、地域の就労に深く関わっていますから何とか活性化を図らなければなりません。

観光は長野県の道路政策にも大きく影響を受けますが、今度できた観光戦略本部には大いに期待したいと思っています。
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◆ ふれあいホームでの懇談会 (H17.8.2記載)

先日、私の関わっているNPO法人「松本地域の精神保健福祉を考える会」と北ふれあいホームでふれあいホーム職員やふれあいホームを運営している社協、松本市の障害・生活支援課職員など30名ほどが集まって懇談会を持ちました。

ふれあいホームは松本市が作り、社協が委託を受けて運営している精神障害者の授産施設で、南北の2ヶ所にあります。以前からこうした施設を効果的に生かすために、地域に開放される施設にする方法などをテーマに、不定期ですが懇談会をもっています。

なかなか直ぐに結論が出る問題でもありませんが、関係者が意識を共有して行く事が重要ではないかとの思いから続けています。お互い気持ちはあっても様々な制約や日常の忙しい業務の中で改善して行くことは難しい事です。しかし、こうした懇談会のような外部からの投げかけや協力によって少しでも前進して行く事ができれば良いと思っています。

懇談会の概要
具体的なテーマは決めずに関係者の情報交換を主目的にふれあいホーム、社協、障害・生活支援課、考える会の関係者で懇談会を持った。
施設側からは、このふれあいホームは建設への反対も有ったが、徐々に地域との交流もなされるようになっている。パンの販売はメンバーの出勤率の問題などもあり苦労も有るが地域との交流には有効との話しがあった。
考える会からは食べ物を扱っていて保健所との関係も有るが、この施設をもっと相談室や関係者の会議場所等に開放して欲しいとの意見があった。
結論を出す会議ではないが、これからも関係者の情報交換の場としてこの懇談会は続けて行きたい。また、民間の精神障害者福祉関係施設もでき始めているので連携や情報交換のために、この施設が関係者の拠点になるよう、夫々が考えて頂きたいと思っています。

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◆ 夏祭りシーズン
(H17.7.31記載)

夏本番になって、各地で夏祭りが開催されています。
何箇所か連絡を戴いていましたが重なってしまい、隣の四賀地区の「四賀夏まつり」と私の地元で開催された「岡田夏まつり」の2ヶ所に参加させて頂きました。

四賀夏祭りは「新松本市誕生記念」と銘打って、合併記念の色彩の強いお祭りになりました。村時代から数えて15回目だそうですが、今年は一緒に合併した、奈川地区、安曇地区、梓川地区からも郷土芸能の応援がありました。

開会式の挨拶でも松本市との一体感を早期に築く事が地域の方々から発言されていましたし、議会からも市議会議員が20人ほど参加するなど、旧松本市、四賀地区とも早期の一体感を醸成しようとの気持ちは強い事が感じ取れました。
四賀地区とは直結道路の難しい問題も抱えていますが、地域の生活はそれだけでは有りませんので、その問題だけにとらわれる事なく、一体感を作って行かなければならないとは思っています。

残念な気もしましたが、早々に退席させて頂いて地元の岡田夏祭りに駆けつけました。
こちらも20周年記念と言うことで盛り上がっていました。年々盛大になって、岡田地域最大のイベントになりました。初期の頃には私も公民館の役員でこの夏祭りには関わっていましたので、20年と聞いて感慨深いものがあります。
また、お祭りと同時に開催している高齢者世帯を招待しての「夕げの会」も19回目だそうですが、こうした事業を見ていると地域の連帯感の重要性が実感されます。

地方分権が言われていますが、国から地方自治体への権限委譲だけてなく、地方自治体からも地域へ任せられるところは任せて行く仕組みの構築が必要です。法律でも条令でも所詮は文章で、使えば必ず隙間も落ちも発生します。それを埋めるのが連帯感から生まれる人間のやさしさ、思いやりの心ではないでしょうか。そうしたものが生かせる仕組み作りを目指して行きたいと思っています。
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◆ 浅間つつじ荘夏祭り (H17.7.28記載)

松塩筑木曾老人福祉施設組合が運営する浅間つつじ荘の夏祭りが開催され、施設組合議員として招待を受け参加しました。毎年恒例で施設職員やボランティア、地元町会などが手作りのお祭りを行なっています。
          

この夏祭りもこれが最後で、今年の12月からは今、移転改築の工事が進められている「岡田の里」へ移ります。岡田の里も大分出来上がってきました。定員は現在と同じ100人ほどですが、最新の全室個室の施設で、だいぶ大きな施設になりましす。今度の所は高台で、松本市が一望でき暮らすには最高の環境です。

先日施設組合の臨時議会があり、その時協議がなされましたが、今年の10月から介護保険制度が一部改正になり、住居費が保険の対象外となり個人負担となります。在宅介護とのバランスをとるためですが、法改正ですから当然当施設組合でも住居費の自己負担制度が導入されます。
説明では減免制度を設けるのでほとんどの人は減免対象になりますが、それでもかなりの負担増になります。
例えば
 第2ランク(年金80万円まで)  現行負担4.0万円→新型個室5.2万円
                               →従来型個室4万円
                               →多床室3.7万円
 第3ランク(80〜266万円まで) 現行負担4.0万円→新型個室9.5万円
                               →従来型個室7.0万円
                              →多床室5.5万円

介護保険見直しの一環で、今のままではこの制度の破綻が避けられない事を考えると、ある程度やむを得ませんが、問題があるようです。今後の施設建設には新型個室にしか補助金が出ないとの事ですが、もっと選択肢を広げるような事も必要ではないかと思われます。また、建築費用の削減にも本腰を入れないといけません。
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◆ 福岡市など行政視察レポート
(H17.7.27記載)

経済環境委員会で参加した福岡市などへの行政視察レポートをUPします。

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◆ カナダ・アメリカ行政視察レポート(H17.8.25記載)

先日参加した長野県議長会主催のカナダ・アメリカ行政視察のレポートをUPします。

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松本市のこと


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