
◆ 福岡市、佐世保市など行政視察 (H17.7.24記載)
所属の経済環境委員会で実施された九州への行政視察に参加しました。委員会での視察は所管する部に関わる項目について毎年一回国内先進地の視察を行なっています。
今回の視察地と項目は
7月20日 福岡市
1.観光行政(家庭ごみの有料化、環境市民ファンド、タラソ福岡=予熱利用施設)
7月21日 佐世保市
1.商工行政(中心市街地活性化)
2.観光行政(観光振興と誘客対策)
7月22日 鳥栖市
1.農業行政(アスパラワインの開発)
2.商工行政(プレミアムアウトレットの誘致)
夫々に工夫をしながらの行政運営がなされているが、今回の視察では佐世保市の中心市街地の活性化対応が注目された。詳細は後日のレポートを見て欲しいが、さすが全国でも有数の元気のある商店街といわれるだけあって、平日の昼間にもかかわらず大勢の人通りがあった。
地理的な理由も大きいと思われるが、民間のやる気に対しうまい具合に行政が支援策を行なっていて、バランスが取れているように見えた。
全長1kmにわたるアーケード商店街
先日の海外視察のレポートもまとめなければならないし、今回のレポートとも重なってしまいました。なかなか時間が取れませんができるだけ早めにまとめてHPにもUPします。

◆ カナダ・アメリカ行政視察 (H17.7.19記載)
先日の記事でも紹介しましたが、北信越議長会主催のカナダ・アメリカ行政視察に行ってきました。まだレポートにまとまっていませんが、とりあえず行程と調査項目だけをUPします。
7月10日 移動
7月11日 ヴィクトリア市
1.環境問題について(旧工業地域の再開発など)
2.広域行政体環境サービス(ごみ減量プログラム、コミュニティプログラム等)
3.学区内エネルギー削減プログラム
7月12日 ウエストバンクーバー市
1.市の概要と行政システム
2.新環境保護政策など
7月13日 サニーベイル市
1.smart stationごみ処理センターの視察
2.行政マネジメントシステムでの行政改革、行政評価
7月14日 バークレイ市
1.障害者サービスについて
パサディナ市
1.中心市街地活性化対策視察
7月15日 ロサンゼルス郊外果樹農家視察
7月16・17日 移動
内容については後日掲載しますが、我が国とは違った取り組みも多く見られました。システムが違い、説明の言葉も十分理解できず歯がゆい思いもしましたが、その中からも取り込める内容を今後の政治活動に生かして行きたいと思っています。
カナダ・アメリカでは我が国やヨーロッパと違い議員が極端に少なく、5,6人が一般的のようです。ただ、議会が行政組織と一体になって議会による行政のコントロールが良くなされているように見えます。詳細は後日
ウエストバンクーバー市の議場(正面が議員席で市長と議員6名)

◆ 海外行政視察について (H17.7.9記載)
北信越市議会議長会が主催するカナダ・アメリカの視察に参加する事になりました。毎年持ち回りですが、構成市の中で幹事市が中心になって企画をして議員の派遣を行なっています。今年は松本市が当番市で、計画を進めてきました。
計画ではウエストバンクーバー市、サニーベイル市、バークレイ市、パサディナ市、ロサンゼルスとカナダ、アメリカの西海岸の町を訪問します。構成は新潟、石川、富山、福井、長野の各県の構成市から議員23人と松本の議会事務局から2人です。
長野県議会での問題などもあって、一部には議員の海外行政視察は不要ではないかとの議論も有りますが、私としては先進事例は海外にこそ多いと思っています。国内の先進事例調査も行ないますが、大同小異、どうしても大胆な発想の転換にはなり難いようです。
予算の関係も有りますのでいくらでもと言う訳には行きませんが、地方議員といえども許される範囲で見識を広める事はこれからの地方政治にとって重要な事だと考えています。因みに旅費の負担は松本市の場合20%が自己負担で残りが公費です。
議員になる前は輸出関係の企業にいましたので海外出張の機会は多かった方ですが、議員になって機会がなくなってしまいました。今回は企業所属時の訪問と違って、行政の内部を見る事ができますし、どうも日本ではうまく行っていないように感じられるデモクラシーのとらえ方など、得るものが多いのではないかと楽しみにしています。
帰国は17日になりますので当分このHPの更新はできません。帰りましたら報告書をUPします。

◆ 共同作業所カフェギャラリーてくてく (H17.7.7記載)
松本では初めてとなる、精神障害者の共同作業所「カフェギャラリーてくてく」が開設され、関係者や支援者、松本市の障害・生活支援課職員などが出席してオープニングセレモニーが行なわれました。
オープン記念イベントで大西暢夫氏の「ひとりひとりの人 僕が撮った精神病棟」の写真展も同時に開催されました。
2階には1年前に県の認可を受けた、精神障害者の憩いの家「アトリエてくてく」がオープンしていますが、その建物の1階部を改装して障害者が就労できるカフェギャラリーが今回併設になったものです。(場所は元町のセブンイレブン北側です。ぜひ一度コーヒーを飲みにきてください)
精神障害は以前は障害としての概念がなく、医療だけで捉えられていた時代があり、他の障害と比べても福祉としての取り組みが大変遅れていていました。先進国では異常とも言える数の入院患者数も、国が障害ではなく医療の面からだけ扱ってきた考え方が原因に有った思っています。それらが原因になって、地域で生活できる障害者までもが何十年にもわたって入院生活を余儀なくされてきました。
平成14年に精神障害者福祉の施策の一部が市町村に移管され、松本市の福祉関係者の努力もあって、この地域のは病院関係を除いてはほとんどなかった、民間での精神障害者の福祉関係施設が整備され始めました。
憩いの家、グループホームまた今回の共同作業所と徐々にでは有りますが、こうした社会的資源が整備され始めた事はうれしく思っています。
国の考え方も障害者支援法に見られるように、ハンディキャップを持った人も施設ではなく地域で生活できるような社会的資源の整備に力を入れる方向に変ってきました。精神障害に限りませんが、弱い立場の人も一緒に生活できる社会の実現に力を尽くさなければと思っています。

◆ 松本西部広域施設組合 臨時会 (H17.7.6記載)
クリーンセンターなどごみ処理関連施設を運営している一部事務組合「松本西部広域施設組合」の臨時会が開催されました。当組合は構成の松本市(15人)、波田町(2人)、山形村(2人)から議員を選出して議会を構成しています。
今回の臨時議会は松本市が旧安曇村、奈川村、梓川村と合併したことで構成議員の変更があり、議会人事が主な内容でした。議長には小原議員、副議長に波田町の百瀬議員が選出されました。
私はこの議会の議員になったのは今年がはじめてですが、監査委員に選任されました。
この施設組合は今まであまり関わりが少なかったので松本市から負担金を20億ほど出している程度の認識だけでしたが、監査をするとなると大分勉強しなければと思っています。
この組合のような一部事務組合と広域連合の違いは、どうも分かり難くていけませんが、一部事務組合は名称の通り、構成団体で共通する事務の一部を持ち寄って共同で処理するための組織で、原則は執行だけをする組織です。それに対して広域連合では共通の事務処理も行ないますが、もっと自治体の機能に近く権限委譲の受け皿になる事もできます。そうした意味で当然議会の役目は広域連合のほうが重要になります。
報告事項でしたが、ラーラの客数が減っているとの事です。その対応もあると思いますが、来年度に向けて指定管理者制度の導入について今年度検討をするそうです。
先日、指定管理者制度で民間業者が受託した「ウエルネスうつくし」を視察しましたが、以前と違って数多くの教室などが開設され、ユーザーを増やそうとの努力が明らかでした。ラーラは大分大型の施設ですので一括で受託する業者が有るかどうか分かりませんが、こうしたものは民間に任せたほうがうまく行くとは思っています。

◆ 中信三市議会議員研修会 (H17.7.4記載)
毎年中信地域の三市、松本市、塩尻市、大町市が持ちまわりで議員の交流も兼ねて研修会が開催されています。今年は大町市の担当で開催されました。
以前は議員野球も行なわれていましたが、県議会などでの一部公費を使っての野球大会の批判などもあって、野球は取りやめになりました。
合同研修は講師を招いての講演会でした。講師は大町博物館の学芸員 蔵田稔 氏で「豊な感性と健康な社会人を創り育てる-農業と食-と自然を見つめて思うこと」との長いテーマで講演を受けました。
農業と我が国が長い年月かけて育んできた日本的食の大切さについて、巧みな話術で面白おかしく聞かせて戴きましたが、内容は考えさせられる事が多かったと思います。
確かに我が国が、世界的な長寿を誇っている現在の老年層は、戦中戦後の食料の乏しかった時代に発育期を過ごしてきた方々で、肥満、高血糖が社会問題となり、世界中の美食を集めて消費するような時代に成長期を迎える、今の子供達の寿命が現在のまま継続するかはなはだ疑問があります。
昔から健康には「腹八分目」とか「粗食で」などと言われますが、一度覚えた味を元に戻す事は容易なことではありません。最近は食育も大きなテーマになっていますが、日本食への見直しもテーマに加える必要もありそうです。
研修後、大町エネルギー博物館を視察しました。久しぶりにプラネタリウムを見ましたが、確か里山辺の教育文化センターのプラネタリウムも今年から1億4000万円ほどかけて更新の工事が行なわれる事になっています。見かけの割には高価な機械でびっくりしますが、自分の経験からも宇宙は子供達に夢を育ててくれるもので、大勢の子供達が利用するような運営を研究して欲しいと思っています。
来年はたぶん安曇野市も加わっての研修会になります。

◆ 姉妹都市議員交流(藤沢市) (H17.7.2記載)
姉妹都市 藤沢市との議員交流事業で、議員の合同研修会が開催されました。隔年で藤沢市と松本市が交互に訪問しながら交流事業を行なっています。
今回は藤沢市を訪問して藤沢市で取り組んでいる事業で全国でも先進的といわれている「電子自治体への取り組み」と「防災センターについて」の説明を受けました。
電子自治体への取り組みは松本市と比べて大分進んでいるようです。それも神奈川県や県下の市町村と共同でのシステム構築が行なわれています。
その中でも特に注目をひいたのは「市民電子会議室」が実験的とは言え実際に稼動していた事です。ブロードバンドの普及に伴って世界的にもインターネットを使って市民が直接政治に参加する「e-デモクラシ」への取り組みが始まっていますが、日本ではまだ研究が始まったばかりで、藤沢市の取り組みは先進的です。
以前ブロードバンドを日常的に使っている市民が70%と、世界的にも普及が進んでいるストックホルムで「e−デモクラシー」を見てきた事がありましたが、電子会議室の中で政治家との議論なども行なわれていました。市の持っている情報をどこまで公開できるか、いかに興味のある会議室にできるかなどが市民参加のポイントになります。
また、顔の見えない議論はどうしても意見が過激になったり、無責任な発言になったりしやすいので、スエーデンでは意見の集約時は電子会議の議論だけでなく、実際に顔を合わせた会議と組み合わせて行なうような工夫もしていました。
防災センターは最先端のIT機器を導入した施設で素晴らしいものですが、建設に当たってはPFI(private finance initiative)手法が導入されていました。総工費117億円と容易に決断できる金額ではありませんが、規模はともかく松本市としても防災センターはいずれ手がける必要は有ります。
そうした場合、長野市でも取り組み始めていますが、PFI手法は松本市でももっと研究してみても良い手法だと考えています。

◆ 安全狩猟射撃大会 (H17.6.29記載)
長野県猟友会主催の射撃大会が辰野町の長野県営総合射撃場で行われました。私は選手ではありませんが、主催側役員で運営のお手伝いをしてきました。

この射撃大会は安全な狩猟が行なわれるように、猟友会員の安全への意識付けのために行われるもので、全国大会の長野県代表の選手選考会を兼ねています。この前には各郡猟友会での予選が行われて、夫々に技量の優れた選手が集まっています。この大会の優勝者が長野県猟友会から代表選手として全国大会へ派遣される事になります。
安全狩猟目的の射撃大会で一般の射撃大会とは多少違ったルールで、フィールド射撃(ダブルトラップ、シングルトラップ、スキート、ラビット)とライフル射撃の種目が年齢別に行なわれます。
射撃は動体視力と反射神経が求められるスポーツですが、それ以上にメンタルなコントロールが重要になります。0.1秒の一瞬の判断が求められ、その日の気持ちのコントロールがうまくできるかどうかで成績が違ってきます。
この射撃場は昨年鉛公害の心配から、コートにゴムシートを敷く工事が行なわれ、新たにオープンしたところです。従来から射撃弾には鉛合金が使われていて、近年は酸性雨の影響もあり、公害の心配もされますので鉄弾の研究もされていますがまだ実用化され、一般に普及する段階には至っていないようです。

◆ 会派合同での議員研修会 (H17.6.25記載)
珍しい試みでしたが議員有志による会派横断での研修会が開催されました。こうした研修会は会派ごとに実施する事が一般的で、考え方の違う幾つもの会派が一緒に行う事はあまりありません。
今回は6会派(新風21、翼の会、政友会、市民ネットみらい、公明党、新明政)が合同で松本大学副学長の住吉 広行 教授を講師に向かえて「地域自治について」のテーマでの1時間ほどの講演と引続いて同じほどの時間の意見交換会を実施しました。
内容は先生の得意な環境問題を切り口にした地域づくりで、当初目論んでいた地域自治区や地域審議会など、もっと直積的な自治制度の話からは少し離れてしまいましたが、観光、グリーンツーリズム、ユニバーサルデザインなど様々なキーワードで、地域の自然と一体になった街づくりについて示唆を含んだ内容になりました。これからの地域づくりの方向を考える上で得るものは多かったのではないかと思っています。
早速反省会を持って、幹事会で今後の方向などを話し合いましたが、、こうした会派横断的な研修会をこれからも継続して行くことを確認して第一回目の会派合同の研修会を終りました。昨年10月から政務調査費の使途基準が拡大されてこうしたものも開催し易くなりました。政務調査費は予算総額が乏しいのが難点ですが、一緒にやる事で少しは効率的な運用になるのも良かったと思っています。
会派の違う議員ですから様々な意見を持っている事は当然の事です。しかし意見は意見として、議論の基礎となるフラットデッキの部分の知識は共通の認識が必要だと思っています。垣根越しの議論でなく、同じ土俵の上で議論する為にもこうした試みが継続できる事を願っています。

◆ふれあいマーケット (H17.6.23記載)
松本市役所の1階、市民ホールの一角で毎月第4水曜日に、松本地域の障害者団体が「ふれあいマーケット」を開いて、共同作業所や授産施設で作っている製品などを展示販売しています。開設の準備段階から関わって来ましたので、どんな様子か先日のふれあいマーケットを覗いて来ました。
食べ物の販売は人気があって、北ふれあいホーム(精神障害者授産施設:蟻ヶ崎)で作っているパンなどは、市役所の職員の協力もあって、あっという間に売切れてしまいました。障害者が一般と触れ合える機会は少ない訳ですが、こうした事を通して少しでも社会に慣れる事ができたり、一般の人に障害者への理解が広がればと思っています。
準備期間も入れると1年ほどになりますが、始めは松本合同庁舎へ障害者が働ける喫茶店の開設を計画していました。既存の店舗との関係などでうまく行かなくなって、松本市役所ではどうだろうかと松本市の福祉担当課と相談しながら計画してきました。
あの場所での喫茶店は保健所の許可が受けられそうもなかったので、当面は物品の販売と展示としました。いざ進めようとすると施設の目的外使用の問題や団体間の公平性など、様々な問題があって準備に手間取ってきました。
福祉関係の担当者や障害者団体の熱意でようやく開設にこぎつける事ができましたが、これからもこうした試みが広がって行くことを願っています。意識が広がれば具体的な事はいくらでも考え付くと思っています。
厚生労働省の障害者白書によれば障害者といわれる人は人口の5%だそうです。共同作業所や授産施設の賃金は平均は8,000〜10,000円/月くらいで、7,8万円の障害年金とあわせても大変厳しい生活を余儀なくされている人が大勢いる事を知って貰わなければなりません。

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松本市のこと

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