1-V-2 高1ラジオ7号機

2013(H25)-07-15

先日作った 4球スーパーラジオ の再生に疑問があり確認するため作りました。シャーシは 無限インピーダンス検波ラジオでした。
疑問は『再生過度の発振は高周波発振なのになんで耳に聞こえるのか』と『放送電波が無くても発振するか』です。
 言い換えれば『再生グリッド検波の再生過度にした時はどのようになっているのか』です。


構成は 高周波増幅−グリッド再生検波−音声増幅−音声出力−整流 の5球です。
2013(H25)-07-27 無限インピーダンス検波ラジオ を分解して1-V-2のグリッド再生検波ラジオに改造します。

6SK7-6SJ7-6SH7-6F6-5Y3 です。 検波管の6C5を5極管に換え、豆コンを追加します。

1 鳴ることは鳴っても感度が悪いです。ハム雑音は極小です、音質も良いです。
2 再生は正常にかかりますが発振まで至りません。豆コンをmaxにしても酷い音声ながら聞き取れます。
3 バリコンを回すと今まで経験したことが無い雑音が出ます、これは極板の接触ではありません。
4 電源トランスが過熱ぎみです、5V端子は1Aですので5Y3では無茶でした
5 電源トランスは半波ですが整流管が全波なのでシリコンを2本追加してブリッジ整流にしています。







2013-07-28 バージョンアップします。

1 整流管を交換するに合わせて、5Y3と6X5が差し替えできるようにしました。MT管ではまねできない方法です。
  要は2番ピンがヒーター電源の共通端子へ。8番ピンが+B出力にします。
2 バリコンが340pFなので430pFに交換。バリコンを回した時の雑音は解消
3 検波管がハイgmの6SD7に交換る。一応再生がかかります。

感度が悪いままです。電極電圧はokです。ローμの6SK7にすると比較的感度欲受信しますが豆コンを回しても変化無しです。
【写真 下左】 Ver1 6SK7-6SJ7-6SH7-6F6-5Y3GT 
【写真 下中】 Ver2 6F6を6V6メタル、5Y3GTを6X5に交換。
【写真 下右】 Ver3 6SK7を6SJ7、6SJ7を6SD7に交換 再生かかりますが発振まで至りません。

 6SJ7、6SD7はツマミステム管なので管長が長いです。名出力管6CA7並の外観です。
当初 整流管交換 真空管とバリコン交換 6SD7



【写真 下左】 二次側コイルの巻き数が多いのが分かります。
【写真 下中】 ちょっと分かり難いですがアンテナコイルと同じく巻き数が多いです。
【写真 下右】 極板の枚数はほぼ同じですが大きさがまったく違います。
アンテナコイル 検波コイル バリコン 340pF 430pF



再生が過度にはなるが発振しない。似たような写真だけど豆コンとシンクロ画面にご注目
【写真 下左】 
【写真 下中】 。
【写真 下右】 
受信中 少し豆コンを回すと




【写真 下左】 【写真 下中】 豆コンを180°回してみました。
【写真 下右】 





豆コンを僅か回すと発振状態になります

通常は緩やかに変化するのですが




2013(H25)-08-03 ST管並四ラジオ も動員します。

 上の1-V-2は目一杯再生を強くしても発振までいきません。音声が聞き取れます。
【写真 下左】 1-V-2 高1ラジオST管並四ラジオ 高周波増幅の差は大きいです
【写真 下中】 6C6-76-6ZP1-12F 
【写真 下右】 


受信中



疑問点
@ 再生過度になるとピー音がします。高周波発振なのに何故ピー音が出るのでしょうか。
A 近くのラジオからもピー音を受信することがあります。この妨害電波は振幅変調されているのでしょうか
B それとも何かの周波数のビート音でしょうか。 この時再生グリッド検波ラジオのバリコン、豆コンを回すと音調が変ります。
C テストオシの発振回路と再生グリッド検波回路の違いは僅かです。この僅かの違いで変調がかかるのでしょうか
D 放送電波の無いところでは再生過度にはならないのでしょうか・・
 2台とも再生過度で近隣のラジオを妨害はしますが酷い音ながら音声が聞き取れます。
【写真 下左】 
【写真 下中】 受信中 
【写真 下右】 目一杯再生をかけていますが発振はしているようですが音声が聞き取れます。
 トランジスタラジオを近づけると、並四の同調周波数付近でビートを受信します。並四のバリコン、豆コンを回すと音調が変ります。

受信中 再生過度




【写真 下左】 
【写真 下中】 。
【写真 下右】 









【写真 下左】 
【写真 下中】 。
【写真 下右】