1992青春18切符で九州その2(肥薩線矢岳越え)

1992.9.2〜10、青春18切符で大垣夜行から乗り継ぎ九州へ。その1の久留米泊。久大本線、日田泊。久留米から鹿児島本線で西鹿児島泊の続きです。(写真をクリックすると大きくなります。)

上田浦駅で「はやぶさ」と交換
上田浦駅ではやぶさと交換
上田浦駅で寝台特急「はやぶさ」と交換 (15:40) まずは前日、久留米から鹿児島本線で西鹿児島に向かう途中のところから。肥後二見駅あたりは海がきれいだ。上田浦駅では寝台特急「はやぶさ」と交換。旅先で上りの寝台特急を見送るのって旅情を感じることがありますね。「はやぶさ」も一度は乗っておきたかった列車でしたが。ホームは電車用と違って高さが低く懐かしさがあります。写真ではホーム上面は砂敷きですが、中央部はコンクリート敷です。左は乗っている西鹿児島行きの455系、熊本発西鹿児島行きで201.9kmでけっこう長距離の各駅停車の列車。海浦駅のホームは草がぼーぼー。水俣駅は26分停車で、運転士さんがホームで写真を撮ってくれました。夕方の草道駅はホームにも南国っぽい大きな植物がいっぱい、蘇鉄、ヤシかな。
水俣駅で記念写真 草道駅のホーム
水俣駅で記念写真 草道駅のホーム
市電の線路と架線のある西鹿児島駅前
市電の架線のある西鹿児島駅前
9月6日(日)晴 西鹿児島 写真を見て気がついたが駅前に食堂車レストランがあったようだ。屋根上のユニットクーラーや回送運転台用のヘッドライトがそのままで、サシ481みたいだ。市電用の黄色矢印の交通信号機には気がついて少し感動したのですが、夜着いて、早朝の出発だったので、駅前の記憶があまりない。ホテルを早く出発し 6:28 西鹿児島駅発。桜島を見ながら隼人駅、ここまで日豊本線。
駅前の食堂車レストラン 車窓には逆光の桜島
駅前の食堂車レストラン 車窓には逆光の桜島
大隅横川駅のりっぱな駅舎
大隅横川駅のりっぱな駅舎
9月6日(日)晴 隼人駅から肥薩線は、かなりの登り勾配で、山の中の景色が良い。8:04 大隅横川駅はりっぱな駅舎だ。 明治36年(1903年)の肥薩線の開通時の建築で、現存する木造駅舎としては、嘉例川駅と共に鹿児島県内最古の駅舎とのこと。
真幸駅からスイッチバックで登っていく列車
真幸駅からスイッチバックで登っていく列車
矢岳越え(真幸駅) 鉄道ファンなら一度は来てみたい矢岳越えだ。両側にスイッチバック駅がありループ線もある。 吉松駅発、半解放型の半室運転台のキハ52104単行。 真幸駅着、乗ってきた車両が引き上げ線に入ってからスイッチバックを登っていくので写真を撮れた。日曜日なのでファンがいる かと思ったら私だけだった。
列車内からのホームと駅舎 壁に貼ってあるメモ紙
列車内からのホームと駅舎 壁に貼ってあるメモ紙
真幸駅の庭
真幸駅の庭
石庭風 壁に貼ってあるメモには、ここにいると落ち着くとかいうものも多い。自然の中でひとりで過ごすというのもあるのだろうが、無人駅になる前の真幸駅の庭は、龍安寺の石庭のように砂がきれいに掃かれていた。今でもその名残のような感じになっている、時々掃除などにくる地元の人がそろえているのかもしれない。のんびり瞑想をするのには良いところなのかもしれない。10:32えびの1号を駅の西の道路のオーバークロスから撮る。10:57真幸駅発
えびの1号を駅の西で
えびの1号を駅の西で
右の大畑駅から折返しループ線を登る列車
右の大畑駅から折返しループ線を登る列車
矢岳越え(大畑駅) 大畑駅着。駅前の桜の木に命を救われたという人が一緒に下車。珍しい話しを伺う。重病のなか夢の中で、この病は助かるというお告げがあり、その時の夢の風景は駅前にある桜の木だった。お告げどおり助かった後、どこの駅の風景なんだろうと写真などを参考に調べていて、ここ大畑駅の桜がどうも記憶と合っているようだった。やっと来られた、ここだ、これだ、と、感慨深めに桜の木を眺めている。デジャブのようだ。帰りもお気をつけてと山に登り、スイッチバックを見下ろせる場所で12:39急行を撮る。地元の人が栗拾い をしているので挨拶をしたところ、快く「どうぞ撮影して下さい」と、ありがたい。次はループ線を見下ろせる方へ線路を渡って移動し神社の辺りに登ったのだが、木が茂っていて見通しが悪く線路の位置が良くわからないまま列車が行ってしまって、音はすれども姿は見えす、残念。14:00駅に戻る。喉が乾いたが、駅のホームの湧き水は飲めないと但し書きがあるので、バッグの中で温まってしまったお茶の缶を冷やして飲んだ、おいしかった。15:00頃曇ってきた。
ホーム側から駅舎入口 ホーム駅名標
ホーム側から駅舎入口 ホーム駅名標
大畑駅のホーム側から駅舎方
大畑駅のホーム側から駅舎方
大畑から人吉乗り換え熊本そして久留米まで 話の桜の木はどれだったのだろうかと思うのだが、写真は駅正面側から撮ったものは無く、ホーム側からだけ。駅舎の右側には給水塔の石組みの丸い台が残っていて蒸気機関車が運転されていた頃を感じられる。木はどれも夏で葉が茂っていてどれが桜の木なのでしょうか、駅舎の奥の木でしょうか。15:29大畑駅発、キハ52134単行だがクーラーが入っていた。球磨川沿いはきれいだ、チャンスがあったら撮影したいと思う。15:41人吉駅着、駅から2分くらいのところにマーケットをみつけ夕食を買おうとしたのだが、レジが混んでいて乗り換え列車に間に合いそうもないので断念。かわりに駅のアイスクリーム屋兼コンビニでパンを買う。16:10人吉駅発。白石駅で下り急行と交換。17:24八代駅着、アイスクリームを買って乗車。17:40発車、さっきのパンとで夕食ということにする。18:22熊本駅着。18:30熊本駅発、乗車した車両はクハ421-44、ドアの天井にクモの巣がある、暖かいところだからか。この列車で今日は久留米まで。
球磨川沿いや人吉など、この辺りはその後2020年の水害で大きな被害があり、写真の白石駅のすぐ奥が球磨川で、下流の那良口駅-渡駅間の第二球磨川橋梁が流出、隣の球泉洞駅では乗降場が流出などという大災害になりました。歴史的に価値のあるものもあり残念です。訪れたところには愛着がありとても心配です、人々の生活がもとに戻り、そしてまた肥薩線に列車が走ることを願っています。
夕方の白石駅で急行と交換
夕方の白石駅で急行と交換

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