2005/9/26 (Mon) ジュニアユースに向けて
どの子も学校でのクラスがえはすでに経験していると思う。
新しいクラスで新しい仲間と楽しくやってきた子がほとんどだと思う。
世の中にはクラスがえをきっかけに個性を発揮できなくなってしまう子もいれば、逆にクラスがえをきっかけに伸び伸びとした生活が送れるようになる子もいる。
考えてみれば、長い人生では周囲の人間関係が変わることなんてしょっちゅうだ。中学校・高校・やがて働きだしても転勤や部署がえ、生活環境で言えば引越しなど、人間はいつも新しい人間関係を作っていくものなのである。
次の3月に卒団し4月に中学生になれば、19人のムスコたちが全員そのまま同じチームになるとは限らない。むしろ離れ離れになる可能性の方が大きい。
新しいチームで、新たに出会う環境・指導者・仲間とともに、新たな人間関係を作っていくことになる。
そこで心配なのが『バーンアウト』である。
今のチームはどうだろう。
ここに至るまで、強い結束力で苦しい状況も乗り越えてきたし、輝かしい結果をいくつも得ている。全国大会以後も、たとえ負けた試合であっても個人そしてチームとしてさらに成長する可能性を感じている。ずば抜けたプレーヤーがいなくてもこれだけの結果を出せているのは、これ以上ないだろうという素晴らしい環境・指導者・仲間にとても恵まれているからこそである。
ジュニアユース世代になり、新たなチームでサッカーを始めたとしても、必ずしも今のチームのように取り組めるとは言えない。
サッカーにつまずいた時、チームの人間関係で傷ついた時、うまくいかず無力感にとらわれた時などに、以前のチームが良すぎると、感じるギャップも大きくなり、サッカーに前向きに取り組む気持ちさえ萎え、ひょっとしたらサッカーそのものが嫌になってしまうかもしれない。そしてバーンアウト・・・・。
サッカー以外に前向きに取り組めるものが見つかればそこで頑張ればいいが、サッカーが全てなのにサッカーでバーンアウトしてしまえば、ドロップアウトの危険性だってある。反社会性行動にキックオフしてしまうのである。
ドロップアウトしてしまったサッカー小僧の話はあちこちで聞く。胸が痛む。
サッカーにおける新たな世界の扉を開ける時期がもうすぐやってくる。19人のムスコたちは、すでに強い精神力を自分のものにしているので大丈夫だと思う。ただ、新たな環境でサッカーをするためには、それなりの覚悟をしておこうということだ。夢やフェアプレー精神・正しいプライドを支えにしよう。
このチームでの栄光は新しい場所では使えない。しかし、このチームで得た力・これから得る力は発揮できるはずだ。その力をどう生かしていくかは自分のハート次第なのである。
プロになるとか、指導者になるとか、審判になるとか、仲間と楽しむチームとか、道はそれぞれだと思うが、是非とも生涯にわたってサッカーを楽しんでほしい。
そのためにもこのチームで残された期間もっともっと力を高めよう!きみたちは必ずもっと伸びるぞ!
きみたちのドラマはまだスタートしたばかりだ!
19人の未来がさらに発展していくことを願っている。 |
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