2006/3/31 (Fri) 新たなるステージへ! 〜履物をそろえて行こう。〜
温故知新という言葉がある。
「故きを温ねて、新しきを知らば、以って師と為るべし」
孔子の、先人の思想や学問を研究することが師となる条件であるという教えだ。
肝心なのは、あくまで改革・革新のために今までのやり方を検証することで、伝統という言葉でごまかして前例に乗っかっていくのは怠惰でしかない。
つまり、今置かれている状況を把握し、新たなアクションを起こすことが温故知新であり、常に前進していこうとする者は短期的・長期的な分析・考察を怠らないということだと思う。
状況を把握した上で次の展開を予測し自分の取るべき道を判断すること、それを素早く行い絶えず繰り返していくことが大切なのである。
まるでサッカーだ。
サッカーの荷物置き場を見ると、その人のプレースタイルが伺えて面白い。
すぐに移動できるくらい荷物が整っている人は、二手三手先の展開も考えたプレーができるだろう。 散らかっていても片づけが素早くできれば広い視野と対応の早さがあるが、その場限りのプレーとなってしまう。
忘れ物をしていくようなら、プレーが自分本位か他力本願と言えよう。
もっと本性が現れるのが、人間の足元の『靴』である。
他人の家・公共のトイレや施設で靴をそろえるのは常識だが、帰宅した際ホッとするとか他の事を始める前に履物を整えられる人は、常に未来に向かって前進して行ける。
未来の自分のために今の行動に責任を取れるからだ。
「自分の家だからいいじゃーん。」と思う人は、服も荷物も、心さえもあちこちに置きっぱなしだろう。 この症状が進行すると、ゴミをその辺に捨てる人間になり、やがて不法投棄を行う。
脱いだ履物をそろえ脱いだ服をたたむことを、後回しにせずすぐ行うことから始めてみよう。 慣れてきたら、食後に食器をすぐ片付けるとか歯を磨くこと、使った物や遊んだ物を元の場所に戻すことなど、常に整理整頓をしてみよう。
今の行動は全て次の自分の向上の準備になっていることに気付くだろう。 サッカーのプレーも変わっていくはずだ。
未来の自分のために今の自分は何をすべきか、状況把握・展開予測・判断実行が絶えず行われるサッカーのための脳の使いかたを、オフザピッチで鍛える場面にしてほしい。
試合が終わって考察するのもいいが、試合中に流れを良い方向に変えられるようになるともっといい。
BIG変革のためのスモールステップとして、プチ温故知新を絶えず行うことをお勧めしたい。
息子たちよ! 新たなステージで、存分に自分らしさを発揮してくれ!
チャオ! |
|