◆ 北信越市議会議長会総会 (H20.5.1記載)

福井県、新潟県、長野県、石川県、富山県の北信越5県の市議会議長で構成し、全国市議会議長会の北信越部会との位置付けの組織ですが、第83回の定期総会が富山市で開催され、副議長も参加する事になっているようで、出席してきました。

功労者表彰に引き続いて、議事では会長が提出した事業報告、決算、事業計画、予算が承認され、各県の市議会から提出された19件の議案が採択されました。いずれも事前に各市議会で検討され調整がついていますので、異論なく可決されています。

構成市から提出された19件の議案は夫々が懸案として抱えている問題で、全国議長会を通して国など関係官庁などに送られる事になります。
長野県からは
 〇 新地方公会計制度導入に係る財政措置について(小諸市)
 〇 産業廃棄物中間処理業者等の操業停止に備えた基金等の創設と事業者への加入指導について(須坂市)
 〇 中部縦貫道建設及び国道158号線の整備促進について(松本市)
これらの項目が提案されています。

総会に先立って評議員会が開催されましたが、松本市は評議員になっていますのでそちらも出席して、総会とで二日掛りになってしまいました。遠くからの出席もありますのである程度はやむをえませんがどうも効率の悪い会議のように見えました。事務局の説明ではもっと効率的に会議ができるように検討中で、評議員会と総会を含めて一日で終わるような検討がなされているとの事です。
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◆ 松本市聴覚障害者協会総会
(H20.4.27記載)

第54回となる松本市聴覚障害者協会の定期総会が4月19日Mウイングで開催されました。この団体の役員の方々と一緒に障がい者問題に取り組むNPO活動をしている事もあって、来賓招待を受けて出席しました。
会員数56名の障がい当事者の団体ですが、毎年「耳の日文化祭」を開催するなど、障がい者団体の中でも積極的な活動を続けている団体です。

まだまだ障がい者のための社会資源も不充分ですし、一般市民の障がい者に対しての理解も不充分だと思っています。障がい者への理解や支援がなかなか進まないのは、一般市民の障がい者への関心の少なさだと思っています。そうした意味では行政と障がい者との関係だけでなく、障がい者自らも情報を発信していくことが必要です。そのような活動についても支援をしていきたいと思っています。

特に障がい者の生きがいともなる就労支援には力を入れています。2月定例議会でも取り上げましたが、障がいの程度に応じた就労がしやすい環境整備は大切です。なかなか行政だけでは進みませんので、実業界も巻き込みながら仕組みを作っていきたいと考えています。

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◆ 女鳥羽川の由来
(H20.4.4記載)

私の母校で女鳥羽中学校は旧岡田村・本郷村の組合立中学校です。この二つの村を分けて流れているのが女鳥羽川です。両村何処にも女鳥羽の地名がなかったのに付いた川の名前の語源を最近入会した「岡田歴史研究会」で知りました。

中川治雄著「図説国宝松本城」には城の防御のために、女鳥羽川や薄川の波路がいずれも人工的に変えられているとしながら、『女烏羽川の語源は次のようなものである。浅間温泉を源流とする大六川が南に流れ下っており、その途中大村集落の東に字「堂田」という地字がある。古代にはここに大きな寺があり、その御堂の免田があった。その地字が川の名前の「めどうだ川」に転読したと考えられている。』 
また『寛文九年(一六六九)に水野家三代忠直は、妙義山麓にあった清光寺の場所に、先年亡くなった父忠織の廟所を造り、忠織の院号をとって「道樹院上畠山玄向寺」を興した。その際に廟所の上流に京都清水寺の「音羽の滝」に擬して「女烏羽の滝」を造った。このとき女堂田川は女鳥羽川に名前が変わった。因みに、水野忠直時代以降に描かれた松本城下絵図は、すべて「女鳥羽川」になっている。』

また、もう一つの資料とは、この時を遡ること千年以上前の時代のことが、判明したとされるもので、金井圓先生の講演「松本城とその城下」についての「協賛講演要旨」で井上光貞氏「古代科野(しなの)史の新説・松本」の一部を引用。
『女烏羽川遺跡より出土した板片の文字の赤外線・γ線判定により【推古天皇三年(549)荒田郷 井更・塩辛の封戸一里、勅旨により県主大作青侍とともに四天王寺建立のため施人 勅使より涅槃仏下賜され、釈迦堂を建て安置、八幡大神誉田別尊社に祈願し、出立】 とあり岡田伊深付近と解釈される。』  −− 中略 −−『勅使下賜の涅槃仏安置の堂は、勅使田を保持するのが、一般的であるので、今も堂田の地名が残っているほか、大井・大川を前堂田川ということとする、と古事記別冊天津神鎮座地束間郡井更(あまつかみ ちんざち つかまぐん いふけ)についてに記されていて、岡田伊深の事と断定できる』とあり、ここにも「前堂田川」の名があります。

これらの資料によって女鳥羽川の名前の由来は、岡田伊深若宮八幡社 堂田の前を流れていた「前堂田川」が時代と共に東に流路を変えながら「めえどうだ」→「めどうだ」と訛り、最終的には水野氏が「めとば」と命名したと考えられる。
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◆ 町会の総会
(H20.3.31記載)

地縁組織の法人化が認められるようになって、私の地元でも全ての単位町会が法人化されました。そのため年度末を迎えて夫々の町会が総会を開催しています。
市民協働の受け皿として松本市では最も期待されているのが町会ですが、町会は地域の単位町会があり、地区ごとの連合町会、松本市連合町会と三階層になっています。「地域づくり推進市民会議」が考えているのは地区ごとの連合町会で、松本市には34地区に在ります。

法人格を取得しているのは地区連合町会を構成している単位町会で、ここが直接住民と関係している単位となります。町会の戸数によって年間予算2〜300万円の規模の小さなところから1,000万円ほどになる大きなところまで様々ですが、事業項目はほぼ似たような内容で、運営形態もあまり大きな違いはありません。

収入の最も大きな項目は町会費と言われる住民の負担金です。大きな町会も小規模な町会も似たような事業が行なわれますので住民負担金は小規模な町会ほど割高にはなります。ついで松本市からの補助金や資源物回収の還元金などが収入の主なものです。

支出は公民館などの維持費(光熱費など)、公民館や衛生協議会などの町会内各種団体への助成金、敬老会や街灯工事など町会の事業費と続きます。役員の手当ては町会長は松本市からの手当てがありますが何人かの副町会長や他の役員はほとんどがボランティアです。町会役員は直接住民と関るので、一部の活動家だけの運営になっても困りますし、誰でもと言うわけにも行かず、どこの町会も年度末には任期の切れる役員の後任を探すのに四苦八苦しているようです。

市民協働は考え方の上では正しいし、これからの行政運営の方向だとは思っていますが、実際行なうためには誰がそれを担うのか難しい問題です。こうした制度を立ち上げるためには、一定の権限や予算を任せるなど、住民側がやる気になる仕組みと事務処理など雑務の負担軽減の支援が欠かせないと思っています。従来、市政経営に当たっては支所・出張所機能を簡素化しながら効率的運営を図って来ましたが、多少方向を変える必要がありそうです。
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◆ SK松本ジュニア合唱団 卒団式
(H20.3.25記載)

小中高校生で構成しているSK松本ジュニア合唱団では、高校3年生がこの3月で退団するため、スプリングコンサートと名付けた、団員や保護者など関係者だけの団内コンサートと卒団式を長野県松本文化会館で開催しました。

スプリングコンサートでは各学年ごとのパートでの合唱や有志のソロ、楽器演奏、保護者の合唱など、普段のステージ演奏とは違った楽しさがありました。元々歌うことが大好きで集ったメンバーですから、見ていても楽しさが伝わってきます。

コンサートに続いて行われた卒団式は現在の高校2年生が取り仕切って行なわれ、送る言葉、送られる言葉夫々に感動的ですが、中でも毎回恒例になっている卒団生一人一人のSKでの思い出や友だちとの関わりなどの話は思わず涙ぐんでしまいます。部活など忙しい中で合唱団との両立する事の難しさで悩んだ事やや友達に励まされて続けられた合唱、指導の先生からは歌の指導以外にも多くのことを学んだことなど、話しても話しても話しきれないほどの話を聞かせてくれます。
小学校、中学校、高校と最も多感な時代を一緒に過ごしてきた仲間との別れです。お互いに感傷的になるのは仕方がありません。今年は9人の3年生が卒団していきましたが、夫々がまた新しい目標に向かって頑張って欲しいと願っています。

年度が変わると新しい3年生が団を引っ張っていきますが、始めの内は心細く見えます。しかし、毎年そうですが、その立場にたてば自覚が付いて
見る見るうちにしっかりしてくるのが分ります。夏頃になるとすっかり貫禄が付いて下級生をまとめるようになります。こうした姿を見ていつも感じますが、子どもの成長は自分が何をしなければならないか自覚する事で大きく伸びるものだと思います。

子ども達の生長する姿を見るのはうれしいものです。合唱団の運営にはなかなか難しい問題もありますが、これからも子ども達のためにできる限りの支援はして行こうと思っています。
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◆ 道路特定財源確保・暫定税率維持長野県大会
(H20.3.19記載)

国会では日銀総裁人事と並んで与野党での最大の論点となっている道路特定財源とその主要な財源となっているガソリン税や軽油税などの暫定税率問題は、今月末の期限切れを間近にしてどのような結果になるのか見通しがつき難くなってきました。

そうした中で長野県の経済4団体(長野県経営者協会、長野県中小企業団体中央会、長野県商工会議所連合会、長野県商工会連合会)が主催して現制度維持に向けての県大会が長野市民会館で開催されました。県や市町村会、市町村議会議長会が共催している事も有って、同僚議員と一緒に参加してきました。

主催者側の趣旨説明と村井知事や県議会議長、市長村会会長などの意見発表に後、緊急決議が採択されました。
論点は地方にとって、特に長野県にとっては道路整備はまだまだ不充分で県民の生活や産業の基盤として整備していく必要が有る。受益者負担の見地から道路特定財源は有効。道路特定財源の負担は圧倒的に多くを地方が負担しているが、効率の良い都市部から道路を整備して、これから地方との時に一般財源化は不公平。などです。
遅れている長野県の道路は
 国道・県道の改良率は66.3%で全国35位、市町村道の改良率は10.1%で全国41位と確かに全国的に見ても長野県の道路事情の悪さは定評があります。地方では別格に1位、2位を占めるのは北海道、沖縄で、これは政策的に地域振興の為の道路整備が進められてきた為と思われます。
自動車依存率は
 人口千人あたりの自動車保有台数は852台で全国2位と県民の足は自動車に頼っているのが数字の上からも良く分ります。

メディアのアンケート調査などでは暫定税率は廃止する意見の方が多いようですが、国民の意向だからと簡単に廃止する訳にも行きません。確かに税金は安い方が国民受けは良いように見えますが、現在でも日本のガソリンはアメリカを除けば先進国では最も安いほうで、温暖化防止が言われている中でガソリン税を下げる事には世界の理解は得られないと思いますし、ほとんどの地方の組長が主張しているように道路整備はまだまだ不充分です。

また、地方でも既に道路特定財源を当てにした予算が決まっていますし、年度末のこの時期に大幅な税収不足となるような変更は、国中が大混乱になりあまり現実的では有りません。税率を変更するのであれば、しばらく現行制度を延長して議論を深めてからの方が現実的な対応です。政府も大変ですが民主党も引き際が難しくなってきました。
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◆ ふれあいマーケット (H20.3.16記載)

障がい者団体が松本市役所東庁舎一階の市民課ホールの一角を借りて、月に一回開催している「ふれあいマーケット」の平成19年度事業報告会が開催されました。

ふれあいマーケットは昨年9月に2周年記念式典が開催されて、開設からほぼ2年半になります。障がい者団体が作業所での製品販売や市民とのふれあいを目的に開設しましたが、開設するまでは場所の問題や障がい者団体とはいえ営利活動を市役所の中で行う事の検討などで時間はかかりましたが、幸い障がい生活支援課の熱意や松本市の理解で開設され、今まで続けてくる事ができました。

報告会では参加団体から、活動での思いの意見交換がなされましたが。@物品販売以上に一般市民との交流できる事がうれしい。A食べ物は売れるがそれ以外は販売し難い。B場所が狭いので参加できる人数を制限しなければならない。もう少し広げられないかB施設事業の都合で定例日(第3水曜日)以外にもできるようにして欲しい。
などの意見がありました。

こうした事は始める事より続けることのほうが難しい面があります。団体同士の交流の役目も担っていますのでこれからも続いて欲しいと願っています。
参加団体も増えているようなので、もう少し充実できるようにしていきたいとは思っています。
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◆ 美ヶ原での鹿の個体数調整(その2)
(H20.3.10記載)

美ヶ原周辺での鹿の個体数調整は昨年11月、雪の降る前に実施ししましたが、様子が分からず成果も余りあがっていませんでしたので引き続いて今年も、観光客や一般登山者などが山に入る前のこの時期に実施されました。

農林業被害はもちろん、高山植物など生態系にまで影響が出ているニホンジカの被害ですが、この美ヶ原周辺にはどのくらいが生息しているか、その実態は良く分っていません。こうした野生動物の生息数の調査は科学的な調査方法も確立されておらず、わからない事が多いわけですが、以前は無かった被害が大きく増えているので生息数もかなり増えている事が予想されています。

3月も半ばになって大分日差しも強くなってきましたが、標高1,500mの三城周辺にはまだまだ雪が多く、台上近くには入る事ができませんでしたのでやや低い所での駆除となりました。それでも一歩山の中に入ると深い場所では腰まで雪が積もっています。歩くのもままならない場所も多く、時間のかかる作業となりましたが、猟友会員40名ほどが出動して、17頭の捕獲ができました。ただ、駆除を行なったごく一部の場所での目撃した数だけでも100頭は超えていましたから、美ヶ原全体ではかなりの数になる事は予想されます。

17頭の捕獲のうちオスは1頭のみで、ほとんどがメスです。オスは警戒心も強いし、脚力もありますので捕獲し難い事もありますが、産まれる数もメスのほうが多いように思われます。昔は鹿の出産は1年おきと言われていましたが、近年はほとんどが毎年出産します。理由は良く分りませんが、巷では温暖化の影響で餌が豊富になり、栄養事情がよくなったせいではないかとも言われています。半分眉唾では有りますが。

観光客や登山者が山に入るようになる4月中旬からは、危険が伴う銃による作業はできなくなりますので、雪が多くて大変ですが3月中〜4月始めまでにはもう1〜2回は実施しようと検討しています。3月23日には美ヶ原東の上田市や長和町とも一緒に、広域での実施も計画されています。
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◆ 第12回松本市議会ステップアップ検討委員会
(H20.2.22記載)

いよいよ「議会基本条例」の制定についての議論に入りました。条例は制定する事では合意ができていますが、どのような物をどのような手順で作り上げていくのか、今のところ雲をつかむような議論です。
もう少し「そもそも論」の議論が必要かもしれませんが、こうした事は何時までもやっても切りが有りません。次回あたりには制定のロードマップが見えてくるようにしなければならないとは思っています。

飯田市議会が制定した「自治基本条例」は、話が出てから5年もかかったそうですが、幾らなんでも懸かり過ぎです。長くて2年位では作り上げる必要が有ります。私の感覚では1年もかかりそうもありませんが、議会は手間のかかるところで、民主主義は時間がかかるとはよく言ったものです。

議員定数のあり方も多少議論をしましたが、こちらもなかなか理論付けの難しい課題です。
少なければ少ないほど経費は掛かりませんが、それで良いと言う程単純な話でも有りません。類似市の平均値とする方法もありますが、市域の広さや歴史の違いも有りますので、それではあまりにも無責任のような気もします。まあ、次回の選挙まで多少時間がありますので、資料を集めながら様々な議論を積み上げているうちに何とか方向が見えてくるのではないかと思っていますが。
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◆ 長野県市議会議長会総会
(H20.2.7記載)

長野県19市の正副議長による市議会議長会の総会が伊那市で開催されました。総会は年2回各市を持ち回りで開催され、議会としての情報交換や国、県への要望活動などを行っています。

20年度の予算と各市から提出された国県などへの要請の為の議案が提出市より説明を受けた後審議、可決されました。収入のほとんどは構成市の負担金と長野県市町村振興協会からの交付金で賄われます。負担金は人口規模ごとに決まっていて松本市は128,000円です。

各市提出の議案は
1.辺地共聴施設整備事業における対象施設の拡大について(長野市議会)
2.中部縦貫自動車道建設及び国道158号整備促進について(松本市議会)
3.有害鳥獣対策の充実・強化について(松本市議会・上田市議会)
4.三才山トンネル、松本トンネル、平井寺トンネルの早期無料化について(松本市議会・上田市議会)
5.産業廃棄物中間処理業事業者等の操業停止に備えた基金等の創設と事業者への加入指導について(須坂市議会)
6.新地方公会計制度導入に係る財政支援措置について(小諸市議会)
7.医師確保について(飯田市議会・駒ヶ根市議会・伊那市議会)


緊急議案として今国会で議論が進められている「道路特定財源の堅持に関する緊急決議」で暫定税率も含めた道路特定財源の堅持を採択して、また夫々の項目について会長市など役員市が代表して関係官庁に要請活動を行うことになりました。

夫々に課題となっている項目ですが、松本市では昨年の上田市議会と松本市議会の議員交流会の折に課題となった、三才山トンネルなどの無料化と美ヶ原を挟んで鹿の被害防止のための有害駆除について共同提案を行ないました。
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松本市のこと

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芦田勝弘の議会レポート

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