9R−59D改 (ハイブリッド化)





2011(H23)-05-10 半導体化 (考えていた回路図)を諦めてハイブリッド化に計画変更しました。

高周波系と中間周波系を真空管。音声回路を半導体化します。

いままでの進捗状況。 部品と半導体の相性が悪かったようで・・・・・・。

【写真 下左】 周波数カウンタまで完成
【写真 下中】 FET 2SK192の局発部試験中。メインバリコン軸はフライホィールが軽いのでそれなりのフィーリング。
【写真 下右】


周波数カウンタまで完成
試験中














2011(H23)-05-11 保管していたプリント基板の組み付けと真空管ソケット取付け


【写真 下左】 局発管6AQ8がメインバリコンに当たるので取付け穴修正 3mmほど寄せた。
【写真 下中】 ジャンク部品流用した低圧 (+8V) 電源基板
     電源トランスに6.3V巻き線が2組あるので全波整流回路にしている。
【写真 下右】 試験中。撮影直前、定電圧放電管0B2破損。数回脱着したのが拙かったか。


真空管をセットしたみた
低圧直流電源基板
試験中













【写真 下左】 定電圧放電管の跡地
【写真 下中】 高周波部と中間周波プリント基板
【写真 下右】 スプレッドバリコン


本来の電源トランス
真空管部
スプレッドバリコン













2011-05-12 中間周波の調整

不思議なのはメカニカルフィルタにもかかわらずIFT並に調整コアがありピークが取れること。
メカフィルタなので放送電波受信してピークを取るだけ。簡単、簡単。メカフィルタもきれいなピークが取れる。

【写真 下左】
【写真 下中】 回路図にも『MF』とあるが調整コアがあるのが不思議。
【写真 下右】 数年前フルレストアした国際のメカニカルフィルタ組み込みのメカフィルタラジオ検波管は旧日本軍仕様検波管 6H6A


調整中
メカフィルタとIFT (結合コイル)
国際のメカフィルタと6H6A













【配線図】

2011(H23)-05-19 回路定数変更
 下の回路図は組立直後のものです。
大きな変更点は+B電圧は150Vから115Vに下げたこと、これでトリオの原回路の電圧になりました。他は0B2取付けなど。














2011-05-13 分離度を調べてみました。減衰量はメーターの読みですので参考です。864kHzは当地の民放 信越放送松本放送局

2kHz離調   −22dB/2kHzの減衰


下2kHz離調 862kHz +7dB
同調 +32dB
上2kHz離調 866kHz +10dB






  -25dB/2kHz


  -22dB/2kHz





3kHz離調  −25dB/3kHzの減衰


下3kHz離調 861kHz +5dB
同調 +32dB
上3kHz離調 867kHz +7dB






  -27dB/3kHz


  -25dB/3kHz
















2011(H23)-05-15  電極電圧調整中なのでトラッキング調整はこれから。

1 Sメーターが振れなくなったので検波ダイオード交換を繰り返したがSメーターの振れが鈍くなった。
2 380アンプの電源電圧が+8Vなので大音量にならない。
3 Cバンドの低域で局発停止する。
4 局間ノイズが小さいので感度があまり良くないと思う。



2011(H23)-05-19 回路定数変更 0B2取付け。

1 第二検波ダイオードを1N60に交換。AVC電圧安定している。
   試聴中、上記のとおり検波に使ったジャンク袋から取り出したダイオードの挙動が怪しかったので正規品を購入したもの。
2 +B電圧が150Vと高すぎたので平滑抵抗270Ω2Lを820Ω5Lに交換。+B電圧は115Vと原回路図の値になった。
3 0B2入力抵抗に1kΩパラ。安定化電圧108V。電圧降下抵抗900Ωで7V。この時の電流は8mA。
4 IFT、メカフィルタ再調整。きれいなピークが取れた。
5 トラッキング調整


【写真 下左】 [ラジオ少年] に注文した部品到着。0A2、0B2、5Z2P(5Y3GT相当管)、1N60など。
【写真 下中】 定電圧放電管0B2。局発+Bの安定化用、 非安定で試聴していたが中波帯では安定していた。
【写真 下右】 トラッキング調整中 短波帯は以前もあったがピークのとれない調整箇所もある。
          モノバンド5球スーパーはチョイチョイだけど4バンドもあると大変。20分はかかります。


補修用部品
0B2(VR105MT)
トラッキング調整中













2011(H23)-05-19 完成

【試聴感】
1 ○ デジタル直読が快適。右手でメインバリコン、左手でスプレッド。自然に目線は周波数カウンタとSメーターと使い易い。
    (これは当初から考えていたことで9R−59D原型はメインとスプレッドが同軸ツマミは使い難い設計だと思う)
2 ○ 分離度は良くて当然。感度も高1中2としては合格
3 △ メカフィルタのためか高音域がカットされた音。聞きやすい音ではあるが。
4 × 音声用IC380アンプの供給電圧が+8Vなので音量が小さい。
5 × 半導体化して小型、軽量の通信機型受信機を作るつもりだつたが、電源トランスも流用したので重い。

一番の×はオール半導体化に失敗したこと。目標はRealistic DX−160 だったのだけど。


1 2011(H23)-05-13 ハンダ付け終了。通電、一発で鳴った。
 @ 検波用ゲルダイが見つからないのでショットバリ(店頭名札にはERA82とあったような)を使用。AVC-7V発生
 A 1時間ほど試聴中、Sメーターが振れていないことに気がつく。鳴っているがAVC電圧−0.2V位
     RF/IF増幅管カソード電圧が同調、離調しても変化しないことも確認。
 B なぁーんだダイオードの不良か・・・・手持ちのジャンク袋からゲルダイらしきもの(W06と表示)ダイオード交換 → AVC発生せず。
 C しょうないなぁ。またダイオード交換 → AVC発生せず!・・・?
     ダイオード前の回路は問題ないことを確認のためシンクロでIFT出力と音声信号レベルは数Vを確認。
     『やはりジャンク袋物だから駄目か、今度はテスターで調べてから』交換 → AVC発生せず??。
     『アリャァ 交換したダイオードもおかしくないぞ』???。
 D 試しに@と違うショツトバリに交換したらAVC発生していることに気がついた。鳴るがAVC電圧低い。
     RF/IFgainが絞られていることに気がつきMAXにしたらAVC電圧が出たような気がした。
     AVC電圧が低下しダイオード交換しても回復しないのでシンクロでIFT出力と音声信号レベルは数Vを確認。


2 5/14 損した定電圧放電管とゲルダイをネットにて発注


3 5/19 注文した部品到着


4 2011(H23)-05-19 検波ダイオード 1N60に交換 AVC電圧復旧 


5 5/21 どうもジャンク袋のダイオードが怪しいので [ラジオ工房掲示板] に質問


6 2011(H23)-05-22 ダイオードの試験をしてみました。



【写真 下左】 ジャンク袋から取り出した未使用や使用したダイオードと新規購入した1N60
【写真 下中】 IFTのホット端子から赤色ワニくち、音声、AVC取出し点から緑色ワニくちでダイオードを換えてみる。
【写真 下右】 このまま試験した結果を書いていく


 各種ダイオード
試験中 AVC電圧測定中














 

ダイオードの名称など 新品/中古品 順方向抵抗 (Ω) 逆方向抵抗 (Ω)  鳴る/鳴らない AVC電圧    備考
1 1N60 その1  使用中    450    200k    鳴る   -6V
2 1N60 その2  新品    500    100k    鳴る   -6V
3 ジャンク袋の品 青色  中古品    500    300k    鳴る   -4.7V
4 ジャンク袋の物 B2  5/15取外品?   1,200     7k   鳴らない   -0.3V
5 ジャンク袋の物 透明  中古品    800    ∞に近い    鳴る   -4V
6 ジャンク袋の物 小粒 1  新品    400    ∞に近い    鳴る   -4V
7 ジャンク袋の物 小粒 2  新品    700    ∞に近い    鳴る   -3.7V











4番のダイオード以外、低いながらAVC電圧が発生している。どんなダイオードでも検波に使える。









2011-05-24 【反省(あの時こうすれば良かった)
1 不調時の条件を確認すること
2 ダイオードの整流機能の確認を低抵抗レンジでしたので検査時に破壊していた?。
   手持ちのテスターは抵抗×1レンジの測定電流は15mA。×10レンジは1mA。・・・・15mAでは破壊されたとは思えないが。
3 RF/IFgainを絞っていたか否かは、AVC電圧が低ければ当然、無意識にgainを最大にするはず。

いまのところ試聴しているが症状は出ていない。










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【参考】


【写真 下左】 手持ちの塗料が黒しかなかったので・・・・・・
【写真 下中】 これも手持ちのゴム足を取り付けた底板。入手時は足が1本取れ、1本破損するほどの落下衝撃の痕跡があった。
【写真 下右】 国産のOEM品のRealistic DX−160 


カバーを取付け
底板の取り付け
これは Realistic DX−160













ソリッドステート通信機型受信機 小型・軽量、省エネ


【写真 下左】 TRIO R-300  背景のパソコンモニターが液晶になっていますナ マニアル有
【写真 下中】 KENWOOD R-2000 マニアル有
【写真 下右】 Realistic DX−160 のプリント基板。配線図とおりの基板なので回路が追跡しやすい。マニアル有


TRIO R-300
KENWOOD R-2000
Realistic DX−160 の内部













【写真 下左】 Lafayette BCR-101 OEMで作ってもらった。マニアル有
【写真 下中】 KENTEC BCL-1 製造元。 (全オーナーがダイアルライトを青色に交換していた) 
【写真 下右】 両機種お約束の曲がるメインバリコンシャフト。残念ながら所有しているBCL-1は曲がっていなかった。
  この兄弟受信機の回路はものすごく凝ってる。反面機構的にはもう少し (いや、いっぱい) 考えてほしかった。マニアル有
  当時の新技術の両面プリント基板を採用したまでは良かったがスルーホール加工してないので他のサイトではジャンパー線の森。


Lafayette BCR-101
KENTEC BCL-1
バリコンの軸が曲がる














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2011(H23)-09-10 周波数カウンタを交換しました
GT管通信機型4バンド受信機 の液晶表示が暗くて小さいので”価値のあるGT管通信機型4バンド受信機”と交換


【写真 下左】 交換前
【写真 下中】 GT管通信機型4バンド受信機の液晶表示の周波数カウンタ。暗くて小さいので見難い。
   液晶表示が厚い正面パネルの奥にありしかもバックライトも効果が無く非情に見難い。
【写真 下右】 交換後


交換前  LED表示のもの
交換前 液晶表示
交換後 LED表示













【写真 下左】 液晶表示に交換。見難いのは我慢
【写真 下中】 起動中 RadioFC R1.21 
【写真 下右】 無信号通電中 −450Khz -455kHzとなるべきかな? 単位の”Khz”は拙い。 ”kHz”にすべき。


交換後 液晶表示