試作用電源・出力シャーシー

 
【1】 真空管の試作アンプ、ラジオ用のメインシャーシーです。

   手前側の下に穴をあけて、サブシャーシーはめ込みます。    装備は電源トランス [中野 PMC-170]と平滑回路で
                                            +250V,170mA -70V 5mA
                                            ヒーター 6.3V 3Aが3回路
                                            プツシュプル出力トランス [中野 PMF-15] 2個
                                            シングル出力トランス   [松下 OTJ-7]  2個

       22ピンコネクターから    +B1  +B2  -C   6.3Vヒーターを2回路
       2系統信号入力、NFB、出力を接続します。

  +Bは5AR4系の整流管を使います。

 開口部と出力トランスの間のコネクターでサブシャーシーと接続します。
 
ホームセンターの30cm*20cmのアルミ板の縁を
曲げるだけでサブシャーシーになります。

当然、ひっくり返すことが多いので、上面に即板、下面には角材をつけています。


 


【2】 6BQ5プッシュプルステレオアンプ

 標準的なアルティック型です。





【3】 6080単管プッシュプルステレオアンプ。

 電圧レギレーター管の迫力は凄く、不気
味なほどの迫力があります。
 6080はバラツキが大きく、シャーシー内
は半固定抵抗が並んでいます。







【4】 高1ラジオ基板  2001.08

 ハイgm管の9ピンMT管の6EH7、6EJ7
、6BX6の動作試験をした。
 通常の7ピンMT管の6BA6、6BD6も試し
  てみた。バリコンの左側のシールド板の
 下にRFコイルがある。

 この時、6EH7をラジオ用に使えること、
  発振対策を知った。

【5】 ハイgm管 フレームグリッド 6EH7
  9ピンのMT管 フレームグリットと称される繊細な構造にしてハイgm化したセミリモートカットオフ管。
  6D6−−−−1,600 μモー
  6BD6 −−−2,000
  6BA6 −−−4,400
  6SK7 −−−2,000 に比べて、
  6EH7は12,500 μモーとなっている。動特性の利得計算は、電極電圧、バイアス等が関連するのが、おざっぱに言えば、gmに比例する。
           (さらに rp (プレート内部抵抗) という定数が加味されるので、いちがいに数倍にするのは難しい)
 バラックの試験では、@グリット側は同調回路のハイインピーダンスでも可。
              Aプレート側のハイインピーダンスは難しい。このため、周波数の高い高周波増幅が難しいと思われがちだが、プ
            レートが非同調の高周波増幅のほうが、中間周波増幅より気楽に作れる。     

  ハイgm管使用で注意したこと。
  1 組立・配線後発振すると対応が大変なので、初めから発振止め対策をする。
    @ 回路と部品配置は基本を守る。更に部品配置間隔もメーカー品と同程度にする。
    A 真空管ソケット取付けビスにアースラグを付け、センターピンとで、シールド板を付ける。【1段増幅なら不要かも】
    B +B、AVCラインにデカップリングする。G2は各管にパスコンを入れる。
    C 中間周波増幅段はG1に発振止め抵抗を入れる。【不要かも】
    D プリセレラジオはフェライトビーズをG1とPに入れた。【不要かも】
    E ヒーターのホット側にバイパスコンを付ける。
    F カソードにRF/IFのGAIN調整をいれる。 
    G カソードは2ピンとも配線する。
     
  2 試聴で発振した時
    @ バイアス電圧が低すぎないか。
    A シールド板の囲みを強くする。
    B プレート負荷インピーダンスが高すぎないか。(中2ではIFTが高利得、高選択型になっていないか)

  3 試してはいないが
    @ 真空管にシールドケースを付ける。
    A 電極電圧を下げる、バイアスを深くするなどしてgmを下げる。
        【これこそTRIO RADIO CLUBの春日氏の言葉のとおり、ハイgm管を使う意味が無いことになる。】

  4 先ず、バラックで試してみるのが確実。プレート側が同調回路は要注意。

    オークションで6EH7は容易に入手できます。どんどん使いましょう。
    




 TRIO RADIO CLUB






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自作真空管アンプ その2
自作真空管アンプ その2