TRIO JR-60 通信機型受信機

                                  2004-08-29 改定竣工


往年の名機 TRIO JR-60です。
Restoration完了
  現在、我が家の座敷で床の間を背にして
います。ただし、乗せ台が間に合わずダンボ
ール箱に鎮座。
  『954』はデジタルカンウター
  右は大信無線のプリセレクター


1  新品は購入できず、自作の高1中2でがまんしていましたが、30
 年後やっと購入できまたJR-60は全て組立キットで出荷されていた
 はずで、本 品上級者の組立と思われ、回路図とおりでした。購入
 時から完動品でしたが、
   @ 感度が悪い。
   A ハム音大きい。
   B 検波管付近の配線が錯綜している。
   C 電源部の抵抗が指定値より小さく、+Bが高い。
   D チューニングインジケータの動きが悪い。
   E RF GAIN、VOLとも若干のガリ有り。
     等が気になりました。
  また、配線が抵抗、コンデンサーの上を通っている。 コードが中継端
 子の上の穴でCRと共通。 バンド切替スイッチが重いなどです。
  2 レストアとして
     @ 電解コンデンサーの交換、増設
     A 電源部抵抗は、中継端子増設し離す。
     B コード、同軸ケーブル類交換。
     C ヒーター配線増強と分離。パスコン取り付け。
     D 検波管回路の配線しなおし。
     E AVC回路、+B回路パスコン交換および増設。
     F 録音出力端子を周波数カウンター用出力に交換
     G 潤滑錆止CRC5-56吹き付け。




 2004-08-30  JR−60の広告資料を入手した。 これによると、完成品もあったらしい。(小生もこの時期に重なるのだが記憶が無い)
     50Mc帯内蔵通信機型受信機 JR−60型 完成品 現金正価 38,300円 月賦定価 42,500円 とある。印刷物なので間違いない。
  3 補修後のシャーシィ内部  
    (1) 購入時は完全に基本回路図のとおりでした。
    (2) 左上の大型抵抗は、R53の代用抵抗
    (3) ブロックコンは同等品がなかったのでチューブラ使用。
 レストア前  電源部はチューブラコン追加     プロダクト検波部 ;レストア前
 レストア後  検波 プロダクト検波部
 高周波部 レストア中                   低周波部 レストア前
 レストア後
主なレストア個所
1. ヒーター配線交換。若干太めのリード線にし、高周波部と低周波部の2系統にし、バイパスコン追加。
2. +B回路の配線変更およびバイパスコンの交換および追加。
3. +B電源部、抵抗、電解コンの交換および追加。RF.GAIN調整回路修正 
4. 同軸ケーブル回路全て交換。
5. プロダクト検波以後配線やり直し。
6. ラジオカウンタ用配線追加。録音出力が信号出力とした。
  50MHzのクリスタルコンバーター           クリコンシャーシィ裏
 Qマルチ/x'talマーカーサブシャーシィ
  DDSによるIFT調整、トラッキング調整をして
 完了しました。VFBです。

 H7ラジオと係争中。

  外観、スタイル、バンドは圧倒的な優位を
 保つものの感度だけは厳しく追い上げら
 れ後塵 をはいすかも?。





トップへ
トップへ
戻る
戻る



TRIO RADIO CLUB 1955 第9号のページ
TRIO RADIO CLUB 1955 第9号のページ