松本城近辺のお城達「埴原城」
「松本城、(深志城だった頃)の親城、林城,の一連の山城であるが、臨戦下に於ける実質的な本城であった。」



埴原城、主郭の見取り図
この図だけではよくわからない。。。
 埴原城は松本市中山区埴原にある山城である。この城は小笠原氏の本城である林城と一連の山城であるが、その規模や周囲に構築されている山城や砦などの位置関係からみれば、林本城は小笠原氏の形式的な山城であり、むしろ埴原城こそ臨戦下における実質的な本城であるといえよう。
 尾根先や麓に町割のあとを残し館を構えた跡があり各尾根に空濠や郭を配した複雑な姿を示している。主郭には背後に大きな土塁がありその後はW字状の空濠によって固められている。





  文と見取り図の資料は図説松本の歴史(郷土出版)より
 2000年12月15日天気(快晴)
 松本市内より中山方面へ向う、東山山麓線に入る手前に蓮華寺、埴原城入り口の標識を見つける、そのまま車で進んでしまった。間もなく道幅が狭くなり車が進めなくなってしまいそうなのに気が付く、何処にも駐車出来るスペースが無い、ケッ、そうだった山城は攻め難くつくってあるんだった・・・しかたなく狭い急坂をバックで降りて入り口左にあった公民館に無断駐車してしまった。
 ここからは歩きです。
入り口脇には史跡の案内看板が有りましたが、文字がもう消えかかっていました。内容は同じ看板が山中に有りました、ここをクリックで写真へ。
 少し登ると正面に蓮華寺、そして回りは良く整備された畑が広がっています。この辺一帯は町屋が形成されていたのでしょうか。
 山に入るとすぐ土塁らしき物に遭遇、平らの部分には果樹が植えられています。
 山道を進んでいくと道なりに深く切り込まれた地形に遭遇、空濠跡か・・・ワクワク。
 結構急で狭い尾根道を進んで25分位で右手に少し開けた場所に出る、郭の一つと思われる。見回すと、アルミ製の史跡看板があった。
 山城も、もう三城目、主郭は山頂に必ずあるの鉄則も身に付いて、更に上を目指す、ここからは道らしい道は無い。
 三分位でまた平らく開けた場所にでた。ここも郭の一つであろう。