◆ 岡田放課後児童クラブの開所
(H201.1.8記載)

新しい年が始まりました、本年もよろしくお願い致します。
プライベートな話題ですが、今年の正月2日に私の母が他界し、6日に葬儀を終わらせました。それぞれの関係の方々に大変お世話になった事について感謝申し上げます。
母はもう2ヶ月ほどで93歳の誕生日を迎えるところでしたが、昨年の12月半ば頃から体調を崩し、3週間ほどの入院治療のあと不帰の旅へと旅立ちました。そんな事もあって、身辺が慌ただしくHPのUPdateも延び延びになっていましたが、今日の岡田放課後児童クラブの開所式から公務に復帰しました。

岡田児童センターに隣接して岡田放課後児童クラブの施設が新築され、本日開所式が行なわれました。
岡田児童センターでは登録児童を受け入れ、放課後児童健全育成事業を行なってきましたが、近接してあった学童クラブとの一本化もあったり、岡田地区への住宅建設の増加などから登録児童の増加があり施設が手狭になり、地区から施設拡張の強い要望が出されていました。そこで、児童センターから独立する形で放課後児童クラブの施設を建設して放課後登録児童を受け入れる事になりました。

学童クラブとの一本化の時もそうでしたが、今回も児童センターとの分離についても最も気を配ったのは子ども達が親の都合でなんとなくばらばらにならないような環境を整えたいとの思いがありました。学童クラブとの一本化では松本市でも先進的な事例でもあったことから、市直営で運営し、スムーズに移行できたのではないかと思っていますので、今回も注意して見守っていきたいとは思っています。

今回の児童センターとの分離では、当初児童センターを増築しながら、一体的な運営によって、児童センターと児童クラブの距離感を少なくしようと考えていました。しかし増築には建築基準法の問題があり、費用が大幅に増えてしまう事が分かりましたので、隣接での建設として渡り廊下でつなぐ事になりました。職員は両施設の兼務として、一体的な運営を図る事になります。

これからの運営ですが、ほぼ思っていたような体制・施設が整備されたのではないかと思っています。岡田に住む子ども達は「どの子供も一緒に育てる、同じように見守る」との考えで、これからも見守って行きたいと考えています。式典に来賓として見えていた岡田地区連合町会長の挨拶に「地域としても積極的に関っていきたい」と言われていたのは頼もしく思いました。
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◆ 12月定例会終わる
(H20.12.19記載)

12月定例会では理事者提案の議案は全て原案通り承認可決されて無事終了しました。結果的には原案可決で大過なく終わりましたが、夫々の委員会では激しい議論があった項目が多かったと聞いています。
例えば、指定管理者の指名を巡って、選考委員の人選や評価方法をめぐって議論がありましたし、クリーンセンターのゴミ処理料金の値上げについても異論が多く出されています。更には波田町との合併問題なども議員間の激しい議論がありました。
議会ですから夫々の立場の議員が夫々の意見を主張しながら議論する事は良い事だと思っています。結果的には市長が提案した案件を覆すほどの反論にはなりませんでしたが、夫々の議員の意見にも一理はあると思っています。

恒例ですが、12月議会の最終日は理事者と議員の懇親会がもたれます。その時、冒頭の市長の挨拶で、冗談かも知れませんが、「一歩離れて二歩離れず」との言葉を引き合いに出しながら議会がうっとうしいとも取れるような発言がありました。次に私にも挨拶の機会が回ってきましたので多少反論しなくてはと思い、遠まわしではありましたが、ジャブを送っておきました。

12月議会も理事者提案は全て原案通り議会として承認しましたが、議会、又は政治とは議論の中でより良い方法を見つけ出していくものですが、現状の地方自治体の仕組みでは中々そうした方法は難しく、賛成反対だけが結果になってしまいます。しかし、理事者側としては可否の結果だけを捉えるのではなく、議員の議論の中身に充分耳を澄ましてそれらの意向が取り入れられる所は執行の中で取り入れていって欲しい。と言うような意味の挨拶を行なっておきました。

議会=政治は最終決定の場でもありますが、ただ賛成反対の不毛の議論だけでなく、議論の中から意見調整をしながらより良い物を見つけ出していく事が重要だと考えています。現状の議会と理事者の関係は仕組みとしてそのような構成になっていませんが、そうであってもそうした理念を心がけていく事が必要ではないかと思っています。
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◆ 一般質問から
(H20.12.8記載)

12月定例会が始まり、恒例となっていますが三日間の市政一般に対する質問が行なわれました。今回の質問項目は@波田町との合併問題、Aロシア訪問等のトップセールス関係、B不況やそれによる財政問題が注目され、多くの議員が取り上げていました。

@波田町との合併問題では
共産党を除く全ての会派が取り上げて、最も注目されたテーマでした。理事者が行なっている市民アンケート手法への賛成、反対の意見や結果の扱い方に関る問題や意見、また波田病院や波田町が合併を申し入れた経緯、近隣町村との友好関係保持の問題など様々な切り口での意見が議員側から提起されました。市長からは従来の方針通り「アンケートの結果を見て判断する」とのコメントだけでしたが、議会としては様々な論点が明らかにでき、多少なりとも市民アンケートへ向けての合併問題に対する市民意識向上と市民が判断するための参考になったのではないかと思っています。
合併の賛否に直接言及した議員は少なかったようでしたが、明らかに反対は1名で、アンケート結果にもよると思いますが、ほとんどは合併賛成か容認ではないかと感じられました。

Aトップセールスでは
多少意見が分かれるところでしたが、評価する意見とこの不況で大変な時期に外国までもトップセールスしている余裕があるのか、と言うところでした。ロシア訪問については九月定例会のようなロシア不信感の意見はなく、評価する意見もありましたが、充分リスクへの対応が求められていました。
まぁ、私としては、こうした時期だからこそ仕事の種を探す事は必要だとも思っています。あまり走ると転ぶ心配はありますが、種を撒かない事には収獲はありえませんので、トップセールスは積極的にやって欲しいと思います。特に今の市長にはロシアに大きなコネがあるだけに、ロシアはドンドンやって欲しいと思っています。

B不況問題では
理事者側も議員側も現状認識では一致しているようでしたが、私の目から見たら理事者側の認識はまだまだ甘いように見えました。どちらかと言うと不況そのものよりそれによる財政の落ち込みに目が向いているのではないかとも思えます。市町村が独自で不況対策を行なう事には限度があることは分かります。不況対策と言うより、この地域の企業がこの不況の時期を何とか乗り切れるような、不況対応こそが求められているのだと思いますが、理事者から示された対応には歯がゆい思いをしています。
それと、議論の中では多少出て来ましたが、不況による雇用問題についてはほとんど具体的な対応が示されませんでした。私としてはこれこそが最も肝心なテーマだと思っていましたが少し残念でした。松本市として、職員の残業を削ってでも臨時雇用を増やしたい程度のことを言ってもバチは当たらないと思いますが。
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◆ 12月定例会が始まる
(H20.12.5記載)

経済不況について
アメリカの金融危機から始まって、わが国の実体経済まで波及が明らかになった100年に一度とも言われている経済不況が始まっていますが、定例会の冒頭の市長からの提案説明の中で経済対策についてどのような対応が盛り込まれるのか注目していました。

経済情勢は大変厳しいとの認識は説明されていましたが、対応は従来から進めている奈川、上高地の難視聴対策事業の前倒し程度で、「商工会議所と連携して経済振興に取り組んでまいります」との発言があっただけで具体的な提案は全くありませんでした。
批判も大きいですが、国でも定額給付金などなりふりかまわない景気浮揚策を進めようとしている事を思うと地方自治体ではできることは限られているとはいえ大分物足りなさを感じました。

前回のバブル崩壊後の不況が始まったときには制度資金に利子補給をして0金利での貸し出しも実施しましたが、今回はまだまだ認識が甘いようです。制度資金の申し込みも増えているようなので、枠の拡大程度は表明しても良かったのではないかと思います。こうした事は、実質的な支援は難しいかもしれませんが、地域経済界に向けて行政も一緒に頑張って行こうとの行政からのメッセージ性が重要だと思っています。

地域交通について
地方ではどこも問題になっている公共交通問題ですが、松本市でも松電の経営不振から路線廃止が数多くなされ、市民の足の確保が難しくなっています。市としては新交通システムとは呼んでいますが、市営のコミュニティバスを走らせ、最低限の足の確保を図ろうと実証実験を行なっているところで、今回は市長からは新提案はないとは思っていました。予想通り従来の方向の説明があっただけでしたが。

市長の説明では
「このような公共交通機関を確保し、自家用車に頼ることのない交通環境を整備することは、「健康寿命延伸都市・松本」の創造を行う上でも重要な要素であると考えておりますので、市民の皆さんにおかれましては、市営バスや今回のコミュニティバスはもとより、既存の公共交通機関を積極的に利用していただくことを切にお願い申しあげます」との事ですが、実証実験を予定の五地区に拡大しても自家用車に頼る事のない交通環境の整備とはとても言えないようです。

コミュニティバスも無いよりは有った方が便利ではありますし、公共交通機関を積極的に利用して頂くことも大切ではありますが、この事で市民の足を確保できたとはとても思えません。従来の考え方と同じような定時・定路線の運行では松電のできなくなった所に、もぐら叩きのようにのようにパッチを張るだけのような気がしています。デマンドも一つの方法です。どうしても公共交通が必要な人に限って対応するような、従来とは違った発想からの対策が必要だと思っています。
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◆ 会津若松市の議会改革
(H20.11.23記載)

議会運営委員会の視察で、水戸市、会津若松市、郡山市と、議会改革と議員定数の問題について視察を行なってきました。夫々に特徴のある取り組みがなされていますが、中でも会津若松市が取り組んだ議会基本条例は先進的な項目も多く、現在松本市議会が進めている基本条例にも参考になることが多かった。

会津若松市の特徴は
1.条例の検討段階から公募市民と学識経験者が参加した事にあります。どうしても議員だけの議論では議会の内容が良く分かっているだけに無難な所に落ちついてしまいがちです。市民の目から見た議会改革と、それの課題解決のための学識経験者の組み合わせは絶妙とも言えます。これによって議論の幅が随分と広がったと思われます。


2.会派については「でも良い」規定ではなく「結成するもの」とし、政策調整などの機能を期待して会派代表者会議も条例上で位置付けています。議員間の議論や意見調整の最小単位を会派に求めているように見えます。

3.市民と議会との意見交換は開催要領を制定し、行政区単位で前期と後期の年2回実施すると明確に規定されています。議員は班割りにして6人、5班の交代で参加するようですが、20地区を一部まとめて15地区で実施しますので、延べ30回の開催となります。議員の負荷はかなり大きくなりますので、こうして文章化したノルマが無いと中々実施が難しいのだと思います。松本市議会としても具体的方法論を見つけ出していく必要は有ります。

4.最も注目されるのは「政策討論会」の設置に有ります、【議会は、市政に関する重要な政策及び課題に対して、共通認識、合意形成を図り、政策立案、政策提案及び政策提言を推進するため、政策討論会を開催するものとする】との内容です。考え方には2元代表制を強く認識し、政策立案にまで議会が深く関っていこうとの思想が流れています。先進的な取り組みと言えますが、実際の運用はまだのようです。自治法上の市長の権限との調整はどのようになるのか今後の運用は注目されます。

4.他にも議員の質問に対して理事者からの反問件(条件付のようですが)を認めたり、議会の議会予算確保への努力義務を盛り込むなど意欲的な内容となっています。

松本市の議会基本条例制定の流れは最終取りまとめの段階には言っていますが、全体として理念先行的な条例になっていますので、具体化に向けては「実施要綱」などの整備が必要になります。条例制定以降の作業になりますが、成果を出すためには条例制定以上に大切な事だと思っています。

今回の視察を通して、改めて地方議会の改革意欲の高さを感じました。松本市は比較的先進的ではないかとも思っていましたが、そうも言っていられない状況です。地方分権の流れは思っている以上に早く進んでいるようで、取り残されない為には常に改革に取り組んでいく必要性を強く感じました。
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◆ 波田町合併問題の市民アンケート
(H20.11.18記載)

総務委員協議会が開催され、先頃より懸案になっていた波田町との合併について市民の意見を聞くための市民アンケートについて協議がなされました。

この問題は波田町から「松本市と波田町との合併協議の場を設けて欲しい」との申し入れがなされている事について、市長が合併について市民がどのように考えているのか意向を聞いてから決断をしたいと、市民アンケートを計画し、議会に内容などの協議が申し入れられていたものです。

10月20日に理事者から担当の総務委員会へアンケート内容についての提示があり、協議がなされましたが、総務委員会では、松本市の将来に係る重要問題であり、委員会の議論だけでなく全議員の意見も聞いてから判断したいと、10月31日に全議員協議会を開催して意見を聞きました。
議員協議会では様々な意見が出され、かなりの激論となりました。極、大づかみに発言内容を集約すると、アンケートには反対するものではないが内容や説明が松本市の将来像には殆ど触れておらず、やや合併に否定的な方向に偏っているのではないかと言った内容だったと思っています。

この議員協議会での意見を受けて理事者側が、アンケートの内容や市民への説明を一部変更して再度総務委員会へ報告(今回は協議ではなく報告となったのは少し引っ掛かりを感じましたが)がなされました。

変更されたのは
質問内容については多少字句の言い回しが変更され、例えば「財政上の負担が心配される」を「財政上の負担について」のようになりました。
説明については
質問の前文に「松本市は昭和の合併や、平成17年の合併などを経て現在に至っています。そこで、問4、問5についてお答えください」の文が追加され、アンケートに同封される資料に「松本市の合併の経過」と「一部事務組合の加盟状況」が追加される事になりました。

総務委員会では一部回答者の住所が「旧市内」となっているのをもう少し詳細に聞く事ができないかなどの意見はありましたが、概ね了承する事になりました。

今回のごたごたはアンケートの内容にクレームをつけた風になっていますが、根本の所は合併問題について、市長や議会も含めて政治が判断する事なしに市民に丸投げしてしまって良いのだろうかとの戸惑いが議員の中にあることが主な原因ではないかと思っています。良く分からないが分厚い資料(委員会でも問題にしましたが私が見ても何を言いたいのか良く分からないような資料)を添付して、議論する事なしに市民に判断してくださいでは政治家の無責任と言われそうな気がしています。

合併問題などは最も政治の場での議論と判断が必要なマターだと思っています。松本市にとって得だから合併する、損になるから合併しない、アンケート内容もそうした判断をするだけにも見えます。私としてはもっと20年、50年の将来像にむけての議論の中で判断すべきものではないかと考えています。
市長権限で実施するアンケートですから、議会としては結果を見守る事になりますが、12月には定例議会がありますので、合併するにしてもしないにしても、その中でこの問題について充分議論する事が議会としての責務だと考えています。一般質問、委員会審査の中で充分議論が尽くされる状況を作っていきたいとは思っています。
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◆ 美ヶ原高原でのニホンジカ駆除
(H20.11.17記載)

以前このHPでも取り上げましたが、美ヶ原周辺で農林業はもちろん、貴重高山植物などにもニホンジカの被害が目立つようになり、猟友会では長野県や松本市など行政からの依頼を受けてニホンジカの個体数調整に取り組んでいます。

今年は台上の牧場から放牧してあった牛が下げられ、観光客も少なくなった11月2日と9日の二日間作業を行ないました。参加した猟友会員と成果は2日が62人の参加で19頭の捕獲、、9日が50人の参加で3頭でした。2日は今年の春実施した場所の「百曲がり」周辺で、勝手が分かっていましたので比較的大きな成果となりましたが、9日は「石切り場」から「王ヶ鼻」周辺の初めての場所だったせいか、あまり成果は上がりませんでした。まあ、今回の作業で大分地形や生息の状況も分かって来ましたので次回からはもう少し効果的に取り組めるものと思っています。

全国的にニホンジカの食害が問題になっていて、どこの自治体も対応に苦慮しています。長野県では今年度の猟期からニホンジカに限って猟期を一ヶ月延長する事を決定しました。従来の2月15日までの猟期を3月15日まで延長するものですが、2月16日からは渓流での釣りが解禁になって、銃による狩猟は釣り人の危険が懸念されるため延長された猟期は銃によらない罠猟だけが許可されます。効果のほどは分かりませんが、何か対策をしないとどうしようもない状況になっているようです。

温暖化などの影響もありますが、根本的にはかって人間世界が持っていた里山での狩猟圧力が徐々に減退してきて、野生動物の圧力が優勢になってきた結果だと思います。ハンターが絶滅危惧種に指定されそうな今のような状況では、過去のような狩猟による野生動物への圧力を復活する事は現実的には不可能に見えます。狩猟は商売としてはとても成り立たず、趣味の世界だけで成り立っていますが、それも自分で動物を殺す事には抵抗がある世代が多くなっています。

ただ、自分の手を下さなければ何も感じないで、肉や魚はスーパーマーケットで生産されているような考え方には問題があります。ハンターをしていればこそ命の大切さや、自然との付き合い方に気がつくことも大きいと思っています。
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◆ ロシア訪問-その3
(H20.10.30記載)

【総括】
ロシア観光協会、ロシア産業企業家同盟、ロシア連邦商工会議所はいずれも中央組織でミーティングもトップクラスの人達だった為、政府の考え方に近いと思うが、ロシア側の日本への期待は大きく、積極的と感じられた。ただロシア側の日本への当面の期待はインフラ整備分野に偏っているように思える。もちろん消費生活分野でも自動車や家電製品など大型の投資には期待が大きいが、中小の消費生活製品まではまだ目が行き届いていないようだ。

在ロシア日本大使館の指摘どおり、まだまだロシアは制度や文化の違いもあり、リスクも大きいと思われる。中小には単独での進出には危険が大き過ぎる。商社やしっかりした相手を見つけてジョイベンを組むなどリスク管理が重要になる。

今回は直接モスクワで調査を行ったが、現実的には距離の近い極東地域のほうが交流しやすいと思われる。モスクワとの所得差がどの程度か分からないが、極東の調査も必要だと思う。ただ既にこの地域は新潟、富山など日本海沿岸地域が交流を始めているので、そちらとの提携や情報の入手も視野に入れて検討したほうが効率的。


先日モスクワを訪問したメンバーが集って、今回の訪問の反省や今後の方向、その後の情報交換などを話し合う機会を持ちました。企業によっては既に具体的な検討や調査を始めたところも有りましたし、ロシア側からは訪日したい旨の問い合わせも来ているようです。さすがに産業界は動きが早いのが実感されます。
我々も今回の調査だけで終わらせず、成果に結びつけるためにも継続して調査活動や勉強会を行っていくことを申し合わせました。
ニューヨーク発の金融危機は全世界を巻き込んで実体経済にまで大きな影響を与えており、今すぐには新しいビジネスに取り組むのは難しい時期になってしまいましたが、次のステップのための準備をしておく事は重要だと考えています。
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◆ ロシア訪問-その2
(H20.10.29記載)

モスクワ市内、特に中心部の赤の広場を中心にした周辺は、交通渋滞を除けば大変素晴らしい街並みです。モスクワはヨーロッパの文化文化圏との思いを強くするような建造物が立ち並んでいます。好景気を反映してあちこちで新しい建造物も建てられていますが、かなり厳しい規制がかかっているようで、高さは45階に統一されていますし、内部は分かりませんが表に面した面は中世をおもわせる石造りで、町全体が歴史的建造物群のように見えます。中でもロシア正教の教会は特徴的で、派手な色彩と玉ねぎ型の建物はヨーロッパの教会と言うより、どちらかと言うとイスラムのモスクを連想します。

6日はロシア観光協会、ロシア産業企業家同盟、ロシア連邦商工会議所と矢継ぎ早に夫々意見交換を行なったが、相手側は連邦組織のトップかそれに次ぐナンバー2の人物で地方都市からのミッションとしてはできすぎのような気がした。モスクワ大学教授のジーマ先生のコーディネイトに感謝です。ただそれだけに具体的話題では無く日露経済的な話題が多くなった。具体的な項目を検討し成果に繋げるのは今後のフォローに懸かっていると言える。

7日はバスで2時間、モスクワ郊外のカーザック航空基地を視察した。モスクワを離れると、とたんに荒涼とした草原が広がっている。荒地なのか牧場なのかよく分からないような感じで、多分牧場とは思うが、どこかにまとめて飼育しているのか牛なども殆ど見当たらない。沿道の農家住宅も小さな建物が多く、モスクワとの所得格差は歴然としているようだ。

この近くには高い山は殆ど見えない。森は連なっているが平地林で、有っても多少小高くなっている程度。観光で話が出たが、ロシアのスキーはノルディックが殆どでアルペンスキーをするためにヨーロッパまで出かける人が多くなったと言うのも理解ができる。

カーザック航空基地からの帰路、交通事故に遭遇し肝を冷やす事になりました。小雨で道路が濡れている中、左カーブに差し掛かった我々のバスを追い越した乗用車が、スリップでコントロールを失い対向車線にはみ出して対向車と衝突してしまいました。ぶつけられた対向車は道路から1mほど低くなっている路側に飛び出して横転し、あわや大怪我かと思いましたが、自力で横転した車からはいだして来ました。怪我でもしていれば市長のお世話になるところでしたがやれやれです。

モスクワでも見られましたが、割り込みなども多く、交通マナーはあまり良くありません。交通事故もよく見かけますし、民間の救急車も頻繁にサイレンを鳴らしながら走り回っています。

ロシア正教の教会          モスクワの路上駐車
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◆ ロシア訪問-その1
(2008.10.23)


今月の初めに松本市の経済ミッションの一員としてロシアを訪問してきました。帰ってからも出張などが続いて中々レポートを作っている時間が取れませんでしたのでHPのup dateが延び延びになってしまいました。切れ切れになってしまいますが、少しずつ様子をお知らせします。実務の所はあまり面白い記述となりませんので、あとでレポートを見て頂くこととして、HPには主に所感の部分を掲載します。

参加者
訪問:産業界10名、地域2名、マスコミ2名、市長、松本市職員3名、議会1名と旅行社添乗員1名の合計20名のミッション
現地:ジーマ先生(モスクワ大学社会学教授、市長の友人で今回の訪問をコーディネイト)現地旅行社関係者、通訳(23名)等

訪問成果の概要
第一回目の情報収集やビジネスチャンスの調査との目的は概ね達成できたと思うが、今回のミッションを成果に結びつけるためには今後継続した活動を行う事が重要となる。訪問中にも世界の経済状況が激動しており、ロシアリスクなど厳しい発言のあった大使館側の意図も見極めながら大胆且つ慎重な取り組みが必要。

到着所感

10512時成田発、30分遅れで出発、愛想の悪いスチュワーデスとテーブルやオーディオの壊れたエアロフロート航空の飛行機に乗って10時間、現地時間の1725分定刻に到着しました。

パナソニック、ソニーなど日本製品の広告が目立つ、薄暗い入国審査室で並んで待つ事1時間、一向に急ぐ様子も無い審査官の様子を見ていたら、審査を待っている長い行列があるにもかかわらず突然窓口が閉められてしまいました。どうも時間が来て係官が帰ってしまったようです。仕方が無いので別の行列に並び替えて、やれやれ、ロシアらしい歓迎を受けてようやく入国することができました。

建物から出ても外気温度は18℃と松本より暖かく感じられるなかで、手配してあったバスを待つ事30分、交通渋滞がひどく中々空港近くまで近寄れないようなので歩いてバスまで行き、道路の真中で乗車する羽目になりましたが、何とかバスに乗り込んで1時間、ホテルについて夕食と無事到着の乾杯は21時過ぎでした。

モスクワの交通渋滞は凄まじく、翌日からのバス移動で充分思い知る事になりました。自動車での移動はかなり時間の余裕を見ておかないとアポの時間に間に合わなくなってしまいます。通訳ガイド曰く「到着時間は神のみぞ知る」です。この所の原油高の好景気で急に自動車が増えインフラ整備が間に合わないようです。市内に駐車場も少ないようで道路の両脇にはびっしり車が止まっています。
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一緒に考えよう
松本市のこと

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芦田勝弘の議会レポート

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