芦田勝弘の議会レポート

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◆ 松本市平和記念式典
(H18.8.20記載)

第11回目となる「松本市平和記念式典」があがたの森公園で開催されました。終戦記念日の8月15日、正午の黙祷とともに開催されます。8月6日に行われた広島平和記念式典に参加した中学生による平和へのメッセージが述べられ、被爆アオギリ二世の植樹が行われました。

毎年暑い日差しの中での式典ですが、広島の原爆が投下された日も暑い日だったそうで、当時を考えるにはふさわしいかもしれません。最後に松本市が昭和61年に行った平和年宣言を朗読して第一部の式典が終了します。

第2部は講堂に移動して当時をしのぶ食事をしながら、平和について考える行事が行われます。昨年までの食事はすいとんでしたが、今年は麦ご飯で従来以上に簡素になりました。当時はこうしたものも中々口にできない人も多かったと聞きますが、飽食と言われる現在では中々想像ができません。

毎年この式典には参加していますが、参加団体には様々な団体の名前があがっています。しかし参加する人は各団体の代表者のようで、一般の人が自由に参加する雰囲気ではないように見えます。
実行委員長は松本市議会の総務委員長で、議員が言うのも変ですが、こうした催しにはもっと一般市民の参加が欲しいような気がしています。

もちろん一般市民の参加を拒むものではありませんが、参加を呼びかけるPRが不足しているのかも知れません。来年の事になりますが、もっと一般市民が参加しながら、平和について考えられるような式典にしていきたいと思っています。
       
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◆ SK松本ジュニア合唱団 OB・OGコンサート
(H18.8.16記載)

私の関わっている「SK松本ジュニア合唱団」も設立から12年になり、卒団したOB会員もだいぶ増えてきました。昨年のOB会の席でOBが主催したコンサートが開けないかとの話が持ち上がり、OB会が中心になって企画を練ってきました。

SK松本ジュニア合唱団や後援会が支援することでコンサートの開催は決まりましたが、OB会員はまだ学生が多く、全国に散らばっていて打ち合わせや練習には随分苦労がありました。それでも何回か松本での練習、東京での練習などを行いながらコンサート開催にこぎつける事ができました。

練習時間の短さからどうなるか心配はしていましたが、元々歌う事が好きですし、SK松本ジュニア合唱団の応援もあって、思った以上の出来栄えになったと思っています。
また、開催に当たっては、長野県松本文化会館の支援が大きかった事も成功の原動力になりました。

開催のエネルギーはかなり必要です。OB会役員の負担も重いので毎年開催できるかは分かりませんが、今後OB会員は確実に増えていきますので、支援をしながらSK松本ジュニア合唱団と共にこの地域を代表できるような合唱団に育てていきたいと思っています。
  

SK松本ジュニア合唱団では常時団員を募集しています
 対象は小学校1年生から高校3年生
  問い合わせ先
  長野県松本文化会館内
  SK松本ジュニア合唱団  TEL (0263)34-7100

  ※オーディションはありません。いつでも入団可能です。
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◆ 豪雨被害地域の視察
(H18.8.15記載)

建設委員会で先日の豪雨で被害を受けた地域の視察を行いました。
松本市も合併によって市域が広がり急峻な地域を数多く抱える事になりました。その為、今回の豪雨によって多くの場所に被害が発生しましたが、建設委員会として十分認識を深める必要があることから、早速計画をし、視察を実施しました。

被害は主に西部地区や東山部地域など傾斜地を抱える地域に発生しましたが、今回は新たに合併で市域に加わった安曇、奈川地区を中心に見る事にしました。
とても全部の個所を見る事はできませんが、何ヶ所か回って改めてこうした地域が松本市になったことは、日常的に砂防事業について考えて行かなければならないことを実感しました。

自然の猛威の前には人間の力の微力さを感じますが、それでも砂防ダムなどによって被害が最小限に抑えられたのではないかと感じられる場所も数多くあり、こうしたコンクリートの公共事業が何かと話題になる時代ですが、必要な事業は進めなければならない事を痛感します。

視察個所
1.島々谷(島々5号線)
2.国道158号線の鵬雲崎近く
3.大白川(奈川 入山)
4.沢渡4号線
5.上高地の河床上昇
6.上高地浄化センター
7.梓川地区の花見浄水場

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◆ 長野県知事選挙について
(H18.8.10記載)

8月6日の実施された長野県知事選挙の開票結果が確定して新しい知事が選出されました。全国的にも注目されていた選挙で、連日様々なメディアでの分析や評価が行われています。
結果は村井仁:612,725票、田中康夫:534,229票と7万8千票の差で、まずは順当な結果でした。特に弱いと言われていたこの松本市でも5千票の差で優位に立てたのは良かったと思っています。

メディアでの分析や評価が行われていますので改めて解説する事もありませんが、今回の選挙は過去2回の知事選挙とはだいぶ取り組みが違っていました。過去2回の選挙も田中知事の対立候補へ、様々な団体が支持を表明していましたが動きは不充分で、それが過去の結果になったと思われます。

他地域の内容はよく分かりませんが、松本地域に限って見ても、今回の選挙は真剣な取り組みが行われ、特に県議会議員、市町村議員のレベルで活発な動きがありました。
過去6年間の県議会や市町村長との対立軸を好んで作り出しているような田中知事の県政運営に、このままでは長野県がだめになってしまうのではないかとの思いが共有され、その事がばねになって過去になかったような取り組みが成されたものと思っています。

県会議員はともかく、我々市町村議員、特に政党には所属せず地域代表的な立場に立つ議員は地域的繋がりが強く、主義主張での支持者はあまり多くはありません。それだけに様々な意見が支持者の中にあり、今回のように市民を2分するような選挙には関わりたくないのが本音です。
それにも関わらず、自らの支持者に向かって、県政変革の必要性を強く訴え続けたのはそれだけ現県政に対する危機感が大きかった現れです。

ただ、50万票をこえる現知事の支持票があったのも事実で、その理由について十分に分析しながら、これからの県政運営に取り込んで行く必要があります。田中知事は理念では一部共感できる部分もありましたが、実行となるとあまりにも稚拙、身勝手でとても200万県民の将来に責任を持つ政治家とは評価できませんでした。新たに選任された村井仁氏には短かった選挙期間中でしたが、夫々の場面で発言した公約に果敢に取り組まれることを期待しています。
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◆ 会派での行政視察 (H18.8.2記載)

前回の記事に記載しましたが、7月17日〜20日の日程で行政視察を行いました。
帰ってきても、引き続いて別の視察があったり、長野県知事選挙の最中だったりで、あまり詳細な報告書を書いている時間がとれず、簡単な報告書になってしまいましたが一応できましたので掲載します。

視察当日は長野県に大雨の被害が発生したときで、ニュースを見れば長野県での被害報道ばかりで、夫々の議員は地元がどうなっているか気が気ではありません。電話で確認をしたり、指示を出したりで、できれば直ぐにでも帰りたい思いでしたが、訪問先の事もあり最後まで視察日程を消化する事にしました。

20日の帰路は高速道路はもちろん19号線も通行止め、JRも不通との事でした。それでも乗合タクシーの運転手の案内で木曾の藪原−境峠−奈川のルートで何とか帰ってくることができました。
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◆ 行政視察
 (H18.7.29記載)

行政視察が続きバタバタしていましたので、しばらくHPへのup dateができなくていました。まだ報告書にはまとまっていませんが、訪問先と調査項目を掲載します。内容は報告書ができた時点で掲載します。

会派での行政視察
日程:7月17日〜20日
訪問先:石垣市役所
     沖縄精糖工場内鰍閧繧、せき(研究所)
     那覇市役所
主な調査項目
  1.石垣名蔵アンパル保全対策について(ラムサール条約への登録)
  2.エタノール燃料利用の取り組み
  3.地下ダムについて
  4.基地の現状について
  5.平和学習の取り組みについて

戦後60年が経過し、憲法改正問題なども話題にあがるようになって来た。
改めて戦後の平和教育の原点でもある沖縄県を視察する事にし、基地問題の現状や平和教育への取り組みを調査した。

また、エタノール燃料利用への取り組みは
CO2問題など、化石燃料からの脱出は環境問題を考える上で避けて通れない問題だが、世界的に見ると我が国では大きく遅れている分野。宮古島から始まったバイオ燃料研究の現状を調査した。
直接的には松本市政とは関わりが薄い問題ではあるが、中央集権的な考えから地方分権に大きく舵が切られようとするなど、戦後政治の変換点を迎える中、我が国の今後の行方を見る上でも重要な視点になると考えられる。


建設委員会の行政視察
日程:7月25日〜27日
訪問先:仙台市役所
     山形市複合施設霞城セントラル、下水汚泥処理施設
     福島市役所
主な調査項目
  1.地下鉄東西線整備に伴うまちづくり
  2.100年の杜づくり
  3.仙台メディアテーク
  4.山形市複合施設霞城セントラル
  5.
 〃  下水汚泥処理施設

  6.自転車利用環境総合整備事業
  7.新庁舎建設事業について
環境との調和に配慮した、施設やまちづくりを中心に調査を行った。
山形市の下水処理施設では全国でも先進的な汚泥処理時に発生する消化ガスを有効活用しての発電を行っており、松本市でも今後の研究課題となる。
福島市では昭和27年に建設された庁舎の、現地での建て替え事業が進められている。昭和42年から基金を積み立てて、長期の検討が成されていた事業で市民の理解も概ね得られてきているとの事。
松本市では耐震補強工事が行われる事になって当面建て替えは先送りされたが、いずれ検討しなければならない。ただ、今後の市役所のあり方を検討する方が先になるとは思う。
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◆ 知事選公開討論会 (H18.7.23記載)

告示日前の16日、知事選立候補予定者の公開討論会が開催され、夫々がどのような選挙戦を戦うかを見るために参加しました。2時間ほどの議論で十分深まった議論にはなりませんでしたが、夫々の考え方の違いは明確でした。

村井仁氏は県の役割の見直し、特に市町村との関係改善で、もっと市町村の自主性を引き出すための支援策を中心にした県政運営に力を入れるとの訴えでした。

田中知事は県の借金縮減、30人規模学級や乳幼児医療費無料化など県独自の施策を実現したと6年間の県政運営の実績を訴えていました。

元々私は村井仁氏支持の立場にたっていますので多少偏った見方もあるかも知れませんが、今回の討論だけを見れば考え方の違いがはっきり見えますし、政策の優劣は歴然でした。
今回の討論で最も多くの時間を使った県と市町村の関係では村井氏が県は市町村の裏方との立場に対して田中氏は市町村(市町村長と議会かも知れませんが)に不信感を持っているようで、市町村ではなく集落単位(コモンズ)を重視しての県政を進めようとの考え方のようです。しかし、いくら気に入らなくても市町村を抜いて県とコモンズが直接結びつくような考え方には無理があります。

田中氏が最も力を入れて訴えていた県の借金縮減も重要な事ではありますが実情はそう単純ではありません。例えば私が昨年6月議会で取り上げた梓川児童センター建設の問題ですが、市単独で建設した1億3千万円は県の借金を市に付回したようなものですし、知事が実績としている30人規模学級も本来県が負担すべき費用を任意協力金の名目で市町村に負担させる事で実現しています。

元々行政は民間と違い、何も事業をやらないで何年かたてば、一定の税収がありますので自動的に財政は健全化してきます。ただ、国も地方自治体も苦労しているのは、たとえお金はなくても民間の経済活動がうまく回るような施策は進めなければなりませんし、福祉・教育など行政の責任で実施しなければならない事業も数多くあります。そうした意味でバランスの取れた財政運営が求められていますが、現県政は今あるお金の範囲だけで県政を行う事にこだわり過ぎて長野県経済全体が縮小均衡に陥っているような気がしています。
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◆ 有害図書自動販売機対策
(H18.7.15記載)

以前の記事
で紹介しましたが、私の地元に成人向けの自動販売機が設置されました。地域の子供たちが通る道路沿いでもあり、何とか撤去が出来ないかと、関係者で地主や業者との交渉を進めてきました。

とにかく地域としては反対の意思表示をはっきりしなければと、地域にある様々な関係する団体の連名で撤去についての申し入れ書を作って交渉を持ちました。
交渉の中で色々な事が解って来ました。
 設置者は東京の業者で全国的に同様な事業を展開しているようです。
 契約期間は5年で、賃料はこの場所としてはかなりの高額で、地主側からの解約は違約条件もありなかなか難しそうです。

早急な撤去が難しい事から、営業していく上での確認書を取り交わして少しでも子どもたちへの影響を少なくする事になりました。

確認項目
1.地域も地主も契約期間満了前の早期撤去をを望んでいて、業者は重く受け止め努力する。
2.中途解約できない場合は契約の更新は行わない。
3.営業時間は午後7:00から午前5:00までとし、時間外は内部が見えないようマジックミラーを設置する。
4.自販機周辺のゴミ掃除を定期的に行う。
5.疑義が生じた場合は誠意を持って協議する。

概要このような内容ですが、いったん設置されてしまうと、法に違反している訳ではありませんので撤去に持ち込むことは難しそうです。業者もこうした反対運動が起きる事には慣れているようで、契約期間の5年で利益をあげてしまおうとの姿勢です。

長野県には有害図書を防止するための条例がありませんので業者からも狙われているようです。長野市は既に制定されていますし、佐久市では最近市独自の防止条例を制定しました。東信地域にはこうした物が数多く設置され、放っては置けない状況だったようです。松本市へも何件か設置され始めていますが、規制の緩い所へ移動してくることは容易に想像されます。当面は土地の賃貸契約を注意するような啓発活動程度になりますが、状況によっては条例化の必要も検討していかなければなりません。
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◆ 地域ブランドと地域活性化戦略 (H18.7.10記載)

この中信地域の4市の議会議員が議員間の交流を目的に合同で研修会を開催しました。毎年中信3市として行っていましたが、今年度からは新たに合併によって市になった安曇野市が加わって松本市、塩尻市、大町市、安曇野市の4市となって始まりました。

講師には信州大学の中嶋聞多 教授を招いて「ブランド理論にもとづく地域活性化戦略」との内容で講演を受けました。ブランドの価値と地域におけるブランド構築の重要性や実例などの紹介があり、大変参考になりました。

講師の見解では、松本市は既にブランドとして一定の地位が確立しているとの事でしたが、「安曇野」のブランド力には大きな潜在的な価値があると思っています。その為、今回安曇野ブランドを市名に取り入れた安曇野市は名前だけで大きな価値を手に入れました。
安曇野市、松本市で競争する事もありませんが、あまり松本市、塩尻市、大町市が安曇野の一部であるような捉え方には抵抗があります。安曇野市ができたことでかえって周辺町村が安曇野ブランドを使い難いような雰囲気が出来たような気がしています。

せっかく育ち始めた安曇野ブランドを更に盛り上げるためにも、こうした思いを克服する方法を考えて行かなければならないと思っています。その為にも広域で連携しながらの観光戦略が立てられるような仕組みも考えて行かなければなりません。
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◆ 綾部市マツタケ振興会への視察 (H18.7.7記載)

「安曇野市他一市山林組合」の議会議員と理事者で京都府綾部市のマツタケ振興会が育成しているマツタケ山の視察に言ってきました。

マツタケはこの山林組合の主要な収入源の一つですが、他の山と同様に年々収穫量を減らしていてマツタケ山の再生が課題になっています。マツタケはこれといった栽培方法が確立していなくて、どこの産地も試行錯誤、手探りでの山作りが続いています。そうした中でも先進地といわれる京都での山作りに学ぼうとこの地を選んでの研修となりました。

松くい虫とも戦いながらの山作りで、技術的には施業方法など参考になる事は多かったと思いますが、それ以上に取組んでいる関係者の熱意には感嘆しました。林業普及センターの職員やマツタケ振興会役員の熱意には頭が下がりますし、行政と生産者が一体になった取り組みには感心しました。

施業地を見るために山に登りましたが、関係者の熱意に引っ張られて急な坂道を1時間ほどかけて現地まで登りました。雨を気にしながらの登りで、三分の一ほどは途中で脱落してしまいましたが何とか振興会が今、一番力を入れて手入れをしている場所を見てくることが出来ました。

次に視察した丹波栗の栽培管理地でも感じましたが、信念に裏打ちされた熱意にこそ夢を成し遂げる力があるようです。丹波栗を復活しよう。それも減農薬栽培で販売価格も市場に任せるだけでなく、生産者が望む価格でも売れるものをつくる。
言葉では簡単ですが、生活をかけながら20年後、30年後に向かって着々と積み上げていく事は簡単な事では有りません。改めて山に向ける気持ちは長期の展望が無ければ進まないと感じました。

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松本市のこと


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