芦田勝弘の議会レポート

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◆ 松本市教育文化振興財団 評議員会
(H18.7.3記載)

平成17年度の事業報告、決算報告のための評議員会が開催され、松本市議会の常任委員会の委員長は職名で評議員になっていますので出席しました。

この財団では従来数多くの松本市所有の博物館を運営していましたが、17年度から博物館の全てが松本市の直営になりましたので現在運営管理を指定管理者として受託しているのは「市民芸術館」「音楽文化ホール」「美術館」の3館のみです。

多くの博物館全体の管理運営やあり方を検討するための直営化ですが、市内に分散している博物館を、どのように有機的に結びつけて、どのように文化的、観光的などの資源として活用していくのか、松本市当局には十分検討を重ねてほしいと思います。
しかし、財団にとっては大幅な事業の縮小になっています。将来とも同様な状態での運営を続けていくのであれば、3館一括で指定管理者として受託している財団としての存在意義も見直しが必要な時期が来るかもしれません。

目的が市民の文化向上の為の施設ですから施設自体で採算を採る事は困難ですが、管理経費の削減のためには民間の経営ノウハウの導入も考える事も必要だと思っています。ただこうした物はあまり採算数字にだけこだわると本来の建設した目的から外れていってしまう恐れがあります。市民が使い易い施設であることが原則ですが、そうした中でも管理経費の削減は考えていく必要は有り、管理と事業は分けて考える事も必要ではないかとも思っています。

利用料収入で運営経費(管理費、事業費)がカバーできる割合は
 市民芸術館    6億500万円の内 22.5%
 美術館      2億1000万円の内 20.5%
 音楽文化ホール    9800万円の内 25.9%
事務局費用として
 財団庶務費用  1億4,800万円

また、市民芸術館だけが利用料金制をとっていて、市民芸術館だけは利用料金が事業費に再投資されています。どちらが良いかすぐには解りませんが、長短を研究しながらもっと外から見えやすいような仕組みにしていく事も必要だとも考えています。
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◆ NPO交流会
(H18.6.28記載)

松本市市民活動サポートセンターが呼びかけて、この地域で活動している分野別NPOの交流会が行われました。今回は障害者の支援活動に関わっている市民団体が交流の機会を持ちました。

夫々の団体が活動内容について発表をした第一部に続いて、第二部はお茶を飲みながらの歓談や、障害者団体による製品の紹介、展示が行われました。

常勤の職員を抱えたNPOから、会員のボランティアだけで活動している団体まで様々ですが、夫々が特徴をもった活動に取組んでいます。障害者支援団体が行政とは一味違った福祉活動に取組んでいる様を見ると、改めて行政と市民の協働による活動の重要性が感じられます。要望の多様化で福祉も過去のように行政が一律的に行うのでは対応が仕切れなくなっています。

集まった団体の共通しての悩みは活動資金やボランティアの手配などが挙げられています。また団体同士の情報交換のためにも連携の重要性は理解されていますが、目の前の活動に精一杯でそこまで手が回らないのが現実です。

行政としても、こうした団体の重要性は理解してもどのような協働体制ができるのか手探りの所があります。あまり行政が入り込んでは市民活動の自主性が失われてしまいますし、放っておいてはなかなか育ってきません。どのような所を支援することが効果的か、松本市では先日の記事にあるように市民と行政の協働推進のための基本指針」をまとめ、市民協働を積極的に推進しようとしています。市民団体としてもどうした仕組みがより良いのか発信していかなければと思っています。
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◆ 市民協働と町会 (H18.6.23記載)

市民と行政の協働について、松本市では3月に「市民と行政の協働推進のための基本指針」をまとめています。この中で市民団体のくくりの中に町会も含まれており、NPOなどのテーマ型の団体と同等に扱われているように見えましたので、従来の松本市の中での町会の位置付けから見て多少無理があるのではないかと思って、先日の一般質問で取り上げました。

一般質問での論旨は大雑把に言って、町会はエリアを基盤とするだけで、NPOやボランティア組織のようにテーマが明確になっている訳ではないし、協働の視点からだけ見て、NPOと同様の任意市民団体と捉えるだけでは無理がある。地域自治を担うパートナーとしての見方が必要ではないかと言うものでした。

答弁では、現在の合併区に作った地域審議会とは違った形での自治機能を検討しており、今年度中には取りまとめたいとの主旨でした。
内容が分かりませんので、しばらく検討を見守るより仕方ありませんが、私としては松本市でも地域の歴史文化に根ざした自治機能を取り戻す努力をすべきだと考えています。昭和の大合併以来、行政の効率化を追うあまりに地域のコミュニティをないがしろにして来たのではないかと思っています。

一般質問後に市民協働を担当している市川収入役とも意見交換をする機会を持ちましたが、市民協働や地域自治の推進では考え方もほぼ一致出来ます。しかし、行政から見ると町会の組織率のこともあり、具体的な対応となると難しい問題も多いようです。
地域組織が市への要望団体のようになってしまっては何のためか分かりません。自主的な活動が行えることが大切ですし、それもボランティアで取り組めるための工夫が必要です。
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街道歩き調査隊 (H18.6.22記載)

麻績村の地域起こし事業の一環で、善光寺街道を歩きながら、沿線の宿場や文化財を調査している「街道歩き調査隊」の一行が岡田の宿に差し掛かりました。
一日目の洗馬を基点に始まる善光寺街道ですが、二日目の村井宿から岡田までに続いて今回は岡田の宿から、四賀地区会田の宿までを調査する事になり、岡田地区の間を「岡田歴史研究会」の会員が案内する事になりました。

三十数名の大人数でしたが希望者が多く、歩いた所のレポート提出を義務付けるなどして参加人数を制限しているとのことです。
行程は全て歩く事になりますが、その日の出発点までの集合と、終点からの帰宅までは貸しきりバスなどは使用せず、公共交通機関を使う事にしているそうです。平常は日曜日を調査の日に当てているようですが、今回は平日になってしまいました。これは今回の終点、会田宿から明科への公共バスが土、日曜日は運行されていないためで、やむを得ずだそうです。

好天に恵まれ暑い一日が予感される中で岡田出張所を出発し、岡田宿→番所跡→江戸街道との分岐→一里塚→問屋原→刈谷原峠、ここまでが岡田地区で以降は四賀地区の刈谷原宿→会田宿と今日の終着点は四賀支所となります。

私の住んでいる岡田宿ですが、屋号や本陣、脇本陣、牛宿の位置、脇街道など次々と出る質問もなかなか直ぐには分からない事が多く、できる限り後日調べて報告する事になりました。

こうした事を通して各地域の歴史研究団体などが連携されれば、これからのそれぞれの活動にも広がりが出てくるものと思います。この調査隊が調べた善光寺街道関係の資料がまとまる頃にはそれぞれの関係団体のネットワークが出来上がることを願っています。
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◆ 松本・四賀直結道路
 (H18.6.15記載)

開催中の6月定例会の一般質問の中で大勢の議員が取り上げた「松本・四賀直結道路」問題は、それぞれの立場からの発言があり活発な議論が行われました。

既に市長は建設断念の方針を示していますが、議論になった内容は概略@直結道路建設は合併に当たっての約束ではなかったか(少なくとも四賀地区住民はそのように受け取っていたのではないか)Aこの問題を決断するまでの市民意向調査研究会など政治的プロセスに問題が無かったのか。の2点でした。

まだ市長は建設断念に換わる代替案については明確にして有りませんが、6月議会終了後の早い時期には議会とも協議をしたいとの事です。私もそのような発言をしましたが、多くの議員が心配するのは四賀地区住民の行政への不信感が残ってしまう事です。

今後議論は代替案に移っていくと思いますが、市当局には四賀地区住民への誠実な説明を期待しますし、四賀地区としても聞く耳を持たないとの姿勢でなく、冷静な話し合いの場を作って欲しいと思っています。出来るだけ多くの機会を作って話し合いを持つことが問題解決につながると考えています。
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◆ アダルトビデオの自販機
(H18.6.12記載)

私の地元、岡田地区ですが、最近畑の真中にアダルトビデオ(ビデオだけはではなく主にCDやDVDですが)自動販売機が設置されてしまいました。それも、地域の人が気がついた時には、あれよあれよと言う間に台数が増設されて10台にもなってしまいました。

子ども達への影響も懸念されますので、何とか撤去が出来ないかと松本市の青少年課など関係機関にも相談しましたが、農地転用許可もなされている土地で、法律で取り締まる事は難しいとの事でした。

設置された経緯はまだ分かりませんが、地主は近くの方で事情がわからないまま貸付をしてしまったのではないかとの事です。青少年課からの指導でこうしたことへの対応は出来るだけ早期に取り組むほうが良いとの事で早速地域の町会、民生委員、PTA、子ども会育成会などの関係団体役員と私も参加して対策会議を持ち、とりあえず業者との契約期間や条件を調査して、その後対策を更に検討する事になりました。

松本市内のこうした施設は3ヶ所ありこれで4箇所目だそうです。一度設置されると撤去する事はなかなか難しく、初めから土地をこうした業者に貸せない事が重要だそうです。その為注意を促すためのチラシを全市を対象に配布する事になりました。

有害図書を規制する為の条例を持っていないのは長野県だけで、市町村では長野市が独自の条例を持っていますし、佐久が条例制定のための準備をすすめていますが、表現の自由との関係で新聞では批判的な報道もなされています。

大都市圏ではこうした物の取締りが厳しくなっていて、規制が緩やかな地方都市に流れて来ているとも言われています。長野県としての取り組みが見込めないようであれば、松本市としても検討しなければならない時期が来たのかも知れません。
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6月定例会開会(H18.6.7記載)

ここの所何かと忙しくてHPのup dateが出来ないでいましたが久しぶりの更新です。
6月定例会が開会となり、冒頭の市長あいさつで「松本・四賀直結道路」の問題について、議会にどのような説明がなされるかが注目されていました。

市長によりますと5月17日の地域審議会、5月28日の住民説明会では市道としての直結道路建設を断念に至った経緯などを説明した。せっかくの対話集会だったが野次と怒号が飛び交う異常な雰囲気に終始し、残念な結果となった。四賀地区の合併はトンネル建設のためだけではないはずで、合併本来の目的を考えて欲しい。また代替案や進め方は整理のついた時点で議会へ報告、協議をしたいとの発言でした。

この問題は議会側でも何人かの議員が夫々の立場で取り上げ、来週から始まる一般質問の場で議論がなされます。
今回は私も質問をする事になりました。順番では所属会派で他の議員が行う事になっていますが、割り当て時間が余りそうだったので、短時間ですが急遽その後に入れさせてもらいました。

質問項目は
1.協働のまちづくりについて

2.松食い虫対策について

3.有害鳥獣への対応について

4.国道143号線の改良について

5.四賀デイサービスセンターについて

6.シルバーマーク駐車スペースについて

質問内容は今まとめているところですが、昨日例によって発言順番のくじを引きました。発言通告が最後になって、くじ引きも一番最後でしたが、発言順番は一番くじを引きました。どうと言う事も有りませんが、他の議員と質問内容が重なる心配をしないだけ気持ちが楽です。
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◆ 建設委員会の管内視察
(H18.5.27記載)

年度当初の委員会活動のスタートに当たって所管する行政施設などを視察する事が毎年恒例になっています。所属する建設委員会では建設中の平田新駅やアルプス公園、老朽化が話題に上がっている四賀地域の浄水施設などを視察しました。

平田新駅は駅舎の外観はほぼ出来あがり、内部の工事にかかっていて、駅として供用が始められるのは平成19年3月になります。曲線を多用した現代的なデザインですが、近年はこうした構造物を曲線に加工する技術も容易に採用できるようになってきたようです。駅舎の西側にはパーク&ライドを目的にした駐車場も併設されます。流通団地から駅の脇を通って19号線に接続する道路の建設も進められていて、西部地域からのアクセスは大変良くなりそうです。

   
平田駅イメージ図

四賀の月沢浄水場を見てきました。沢の表流水を導入して消毒し、簡単なろ過をするだけの施設ですが貯水タンクなどに錆が目立つなどだいぶ老朽化しているようです。四賀では地区毎に9箇所の浄水施設があり給水していますが、夫々の給水施設の相互補完の仕組みが作られていないとの事です。そのためどこかの浄水施設が故障すると、他の施設で補完する事が難しく、その地域が断水してしまう恐れがあります。これから研究されると思いますが、老朽した施設の改修と一緒に、そうした いざという時に断水に至らない仕組み作りなど、この地域の水道は基本的なシステムの見直しから始める必要があるようです。

道路整備事業の現場も見てきましたが、一部の遊歩道など、どう見てもこの地域にふさわしいとは言い難いような道路も見られ、国の補助金事業の歪を見たような気がしました。
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◆ 松本駅東西自由通路 供用開始
(H18.5.21記載)

松本駅周辺交通施設整備事業の一環で取り組んでいる、松本駅東西自由通路のアルプス口(西口)部分が供用開始になりました。自由通路の駅舎ビルを通過する東側部分は、平成19年の市政100周年には間に合うようにこれから工事が行われます。自由通路と同時に西口広場や関連道路の整備も一体に行われています。総事業費は西口の広場整備なども含めて118億円、その内自由通路部分は68億円となります。

供用開始になったアルプス口はアルプスの眺望を強く意識したデザインで、改札口を出ると大きく広がった全面ガラスに北アルプスが広がっています。広々としたスペースと松本らしい眺望は駅を訪れたお客さんには好印象を与えると思われます。
西口周辺にはまだまだ高い建物は少なく、住民の中からもこうした景観を保護するための建築物の高さ規制を検討していこうとの動きもあると聞いています。今回は道路や交通広場など公共部分の整備が中心ですが、この事が契機となって、駅西地域の活性化が進めばと思っています。

この施設の建設に当たっては音声ガイドや段差のない構造、平面部の広い水平3枚ステップのエスカレータなどユニバーサルデザイン(UD)の考え方が大幅に取り入れられいています。こうした設備の評価はこれからですが、今後市内の建築物にもこうしたUDの考え方が広がる事を願っています。
  
 自由通路外観        内部
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◆ 長野県少年少女合唱祭 (H18.5.17記載)

県内の少年少女合唱団が開催する「第17回長野県少年少女合唱祭」が、郷土が生んだ大作曲家中山晋平のふるさと中野市で開催され、私が関わっている「SK松本ジュニア合唱団」の子ども達と一緒に参加してきました。
この合唱祭は加盟している合唱団が主管となって、長野県下各地を持ち回りで開催しています。今年は中野市を拠点に活躍している晋平少年少女合唱団の当番で、中野市民会館を会場に11の少年少女合唱団が集まって開催されました。

高速道路のおかげで1時間ほどで中野市民館へ到着して、松本市からは中野市も意外に近い事を実感しましたが、伊那から来た合唱団は3時間近くかかったとの事で、南北に長い長野県では大変です。それでも歌う仲間と会うのを楽しみに、もう17回目の開催となりました。

まさに子ども達の歌声は「天使の歌声」そのものです。2時間ほどのコンサートですが、あっという間に時間が過ぎる気がしました。コンサートのあとに年一回の合唱連名の総会が持たれますが、その時間を利用して子ども達が玄関ホールで歌の交流会を開くのも恒例になりました。主管の合唱団がリードして一緒に歌う事も子ども達にとって楽しみであり刺激にもなります。
          

SK松本ジュニア合唱団では団員を募集しています
 ○対   象   小学生1年生〜高校生3年生
 ○練習日程   第1・3日曜日 10:00〜12:00
           第2・4土曜日 15:00〜17:00

 ○練習場所   長野県松本文化会館、本郷公民館 etc.
 ○団   費    月額3,000円

  問い合わせ先 長野県松本文化会館内
            SK松本ジュニア合唱団
 TEL (0263)34-7100
            http://www.mcci.or.jp/www/skmjr-c/
  ※オーディションはありません。いつでも入団可能です

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