C同調IFTを使ったST管ラジオ   (5球スーパー17号機)

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2011(H23)-10-24 ネットオークションで入手 (\3,600)

前作の10球ST管電蓄ラジオ (電蓄ラジオ6号機) に使ったC同調IFTの挙動が怪しかったので試験用ラジオとして組立てます。
 
C同調IFTとシャーシ内に大きなケミコンに釣られてみたら・・・大きなケミコンはオープンしていた・・・・・。
  (どうしてもST管がたまってしまった。何時だったか24Bなる真空管をおまけに付けられのした)
一見鳴りそうな感じがしたのでチェック後通電。電源、低周波は働いたが高周波部は不可でした。

【出品写真】 【出品写真】 【出品写真】


シャーシの分解】 いつものとおりジャンクラジオシャーシを分解します。

 真空管は6WC5-6D6-6ZDH3A-42-80 です。5球スーパーですが使われている部品は高級品のようです。
【写真 下左】 左はGT管のC同町ラジオ。C同調IFTのジャンクラジオ。
【写真 下中】 シャーシの錆、汚れを取ります。
【写真 下右】 シャーシ加工をしてバリコン取付金具も塗装。前のオーナーは不要な穴は開けない人だったらしいです。
GT管からST管 C同調IFTの蓋が無い 塗装したシャーシ


【写真 下左】 電源トランスのカバーと鉄芯の塗装。 ジャンクラジオのトランスは湿っていることがあるので乾燥も兼ねます。
【写真 下中】 分解した部品。出力トランスは無かったので[ラジオ少年]製、残念なことに新品なのに7kΩ端子断線してました。
【写真 下右】 真空管を仮置き。

電源トランスを塗装 部品一式 真空管の仮置き


2011(H23)-10-28 低周波部ができました。 自作ラジオは各ブロック毎作り動作確認しています。

 配線図は用意してないですがハンダ付けを始めました。今回はシャーシを保持するためダイヤルエスカッションを取り付けます。

【写真 下左】 電源トランスは電磁スピーカー用の+Bが高電圧なので抵抗で電圧を下げます。平滑抵抗を兼ねるのでハム音も小さくな
ります。
【写真 下中】 低周波部の試験通電中です。コールドスタート直後の整流管出力は440Vです(電源トランス出力は実測値AC340V)。
【写真 下右】 整流管の隣のブロックコンは灼熱地獄では無いようです。オチビさんなので80の輻射熱は頭の上を通り過ぎています。 
 
もう少しで音声部ができます。 高周波部は未配線です 6ZDH3Aのシールドケースは飾りです


【試聴】2011(H23)-10-29 ハンダ付け終りました。一発起動しましたが・・・・。いささか面白い症状が現れて・・・・。

短波のコイルは一切使っていないのに”ラジオ日経”が受信できました?。中波のローカル局は受信できません。

 前作のC同調IFTの不調の再来かとびっくりしましたが単純なバリコンフアースの配線忘れでした。
1 ハンダ付けが終ったのでチェック後通電。電源、音声部の動作確認してあるので、一発受信するも感度が悪いのです。
   バリコンを回すと何がしらかの電波を受信するが、いまいち感度が悪い。
2 IFTを調整したところ、明瞭に受信。受信はしているがローカル局ではないような?、新聞のラジオプログラムで確かめるとラジオ日
経!?。
3 さらにショックノイズが大きい。良く見たらバリコンのアースが浮いている。これでは感度が悪いはず。
   短波を受信したのはバリコンのフレームとシャーシ間の浮遊容量がバリコンに直列に入り短波が受信できたもよう。
   『運が良いと、バリコンのアースにスイッチを入れるだけで短波が受信できる』 かも?。
4 ラジオ用周波数カウンタで局発みると540kHzから1700kHz受信相当の周波数を発振しています。
5 ディップメーターで中波帯をアンテナコイルに結合するとそれなりに受信するけど短波を受信するが中波ローカル局受信できない。
   不思議な症状だけと子供一家が遊びにきているのでここで中断。その後、ホロ酔いでシャーシを眺めると。
6 AVCの0.1μFのパスコンの付け忘れ・・・・・・。終了してOK
7 もう一つ付録があって”解明中鳴らなくなった” ノイズインジェクターではok
   6WC5のG1は-15V?、シンクロで局発波形を見るとブロッキング発振波形。グリッドリーク20kの断線。
   流用した中古の1/4Wのカーボン抵抗だけど外観は異常ないけれど抵抗値は無限大の完全オープン。

 
【写真 下左】 ラジオ用周波数カウンタで解明中。局発は正常に見えます。偶然に短波帯が455kHzずれたところで受信できたようです。
【写真 下中】 電源トランスを短ボールで巻くのは恒例です。
【写真 下右】 モノPHONO端子とスピーカー出力端子。ケミコンがコールドスタートで420Vかかるので20μ350WVケミコンを450WVに交
換。 
中波の代わり短波が受信します 試聴中 ケミコンを交換しました


【試聴】
1○ 感度、音質も充分です。ハム音も小さく試験用のスピーカーですが50cmもはなれるとハム音は聞こえません。
2○ 重要なC同調IFTは安定にピークがとれます。
3○ 6ZDH3Aは2極部配線したところシールドケースは不要ですがノイズ低減に役立ちそうなのでこのままにしておきます。
4○ 高音カットの音質調整も付けました。
5○ 当初から付いていたロータリースイッチでRADIOとPHONOの切替できるようにしました。
     2接点2回路と単極スイッチが3回路とこれも初めてみる構造です。
     音声信号の切替と6WC5/6D6のスクリーン電圧のon/offに使いました。PHPNOにすると出力管42のSG電圧が上がります。

1△ 整流管80の横のケミコンも暖かくはなりますが過熱まではいかないようです。
    80のプレート電極より背が低いので80の輻射熱は頭の上を通り越します。
2△ ST管42と80の発熱は暑苦しいです。同等の発熱をするGT管はすっきりしています。
2011(H23)-10-31 ケミコンを交換しました。

 上記の80横のケミコンはコールドスタート時には350WVに対して420Vが数秒間かかるので500WVに交換しました。
  
2012(H24)-11-18 マジックアイを増設しました。入手した80Kの試験に併せて改造しました。

【写真 下左】 先日入手したジャンクラジオになんと80Kがありました。動作試験okです。
【写真 下中】 先ず木枠を付けました。この木枠に6E5の保持金具を付けました。
【写真 下右】 動作試験中です。
貴重な80K




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