2球式 並四ラジオ 

2球式 並四型ラジオ
[並四ラジオ] は、真空管を4本使ったラジオです。

 並四ラジオは、感度、分離度(混信を避ける度合い)が悪いですが、作りやすく、ほぼ実用になります。

 これより、簡易な並三ラジオもありますが、並四ラジオはわずかな部品の追加で [真空管アンプ] が楽しめます。


[並四ラジオ] の ”” は、本来は『性能が低い三極管を使っている』でしたが、五極管を使っても並四というようになりました。
           ””は真空管を4本使っているということです。

 4本の真空管の回路構成は

 @ 1本目は [検波管] で、検波とは受信した電波から音声信号を取り出します。
 A 2本目は [電圧増幅管] で、弱い音声を大きくします。
 B 3本目は [電力増幅管] で、スピーカーを鳴らすパワーを出します。[電力増幅管] を [出力管] ともいいます。
 C 4本目は [整流管] で、上の3本の真空管を働かせる [直流] を作ります。

 
 [並三ラジオ] 3本の真空管のラジオです。

  スピーカーを鳴らせる実用的なラジオの最小限の構成です。
 [検波管]、[電力増幅管]、[整流管] となります。並四との違いは電圧増幅管の有無です。
並三ラジオ、並四ラジオ、高一ラジオの違いは、

 並三ラジオ 部品数も少なく、最も簡単。感度、音量もそれなり。
 並四ラジオ 真空管を無理なく動作させるので、音が大きく、また良くなる。          
 高一ラジオ 並四と同く真空管は4本だけど感度、分離度は格段に良くなるけど、組立は難しくなる。
          並三ラジオに高周波増幅を追加した構成で、実用になります。


上のラジオのシャーシ側です。

 左手前の2本の真空管、スピーカーなどがあります。

 真空管は2本ですが、回路構成が [並四ラジオ] です。[並四型ラジオ] が良いかもしれません。

 左側の小ぶりな真空管が[検波管]、右側の真空管は[電圧増幅管]と[電力増幅管]の2本分働きます。
 
 [整流]は半導体(シリコンダイオード)に換えています。

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新並四ラジオ
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