53−Aを使うラジオ












2007-09-15 2本購入。価格は思いのほか高く\15,500円なり。

 入手のいきさつは案山子(かかし)に似たスタイルなのでこれで並三ラジオをつくればおもしろかろうと。

web検索してもはっきりした規格は不明だけと、フィラメントは5V、12.5A。プレート電圧15,000V らしい。

【写真 下左】 手持ちの定電圧電源でフィラメント加熱中
【写真 下中】 6SQ7と並んで。
【写真 下右】







フィラメントかろうじて赤熱
下がフィラメント、グリッド、プレート
横は6SA7GT あまり大きくない










ある掲示板から

めずらしい球ですね 名前: 村嶋(泉南郡) [2008/06/17,21:08:28] No.957
 竹内@信州さん、こんばんは。53−Aとはめずらしい球を入手されましたね。実は私もこの球を持っていますが、ソケットを自作するしかありませので現在も使わずにいます。私もあまりこの球の素性は知らないのですが、多分EIMACの100THに沿った設計で可能ではあるかと思いますが、さて、竹内@信州さんがどれほどの技量をお持ちか存じませんので、まずはこのような球でアンプをお作りになるということ、まして高電圧を扱うことに対してはお勧めしません。それにこの球は動作させると半端な熱ではありませので、放熱などを十分に考えないと安易に受信管の延長のような考えでは危険です。現在の私ならこの球は強制冷却の低電圧で使いますが、これで10W以上のアンプをお望みなら低電圧ではせいぜい200mW程度ですので、そのスペックには到底満足できるものではないかと思いますのでこれもまたお勧めはできないです。

>> 無題 名前: サカイ [2008/12/28,23:56:44] No.986
形状からVT-127に類似しています。特性は竹内さまの述べられている規格でいいと思います。私は自作のコンパチタイプのイントラ反転アンプで類似のVT-127を試したことがあります。動作条件はプレート電圧約650Vグリッド電圧約35Vの時プレート電流約150mA,グリッド電流12mAです。このときプレート損失約98Wです。プレートの材質がタンタルかモリブデンなので赤くまぶしいくらいに輝きます。フィラメントの足の間隔が3C33や826用のセプター7ピンの隣り合うピン間隔に丁度一致しましたのでこの53−Aについても確認されたらどうでしょうか。私はこのVT-127をイーベイで入手しましたが4本中2本はエミ減や管内ガスによる放電で使えませんでした。見栄えがきれいでも安心できません。この手のタンタルプレートの真空管はプレートを赤熱させて状態で管内ガスをしっかり吸着させる必要がありそうです。  

2009-09-13 フィラメント点灯試験。 トリオ9R−59のフルレストア中でこんなことしている時間は無い。

入手時、手持ちの定電圧電源(20V、3Aほど)で試したらほのかに赤熱しただけ。出品画像にはほど遠い明るさだった。
 このためパソコンの電源を流用することを考えていたが、ここにきて家内から自作パソコンを処分せよとのこと。
  パソコンを分解しながら『このマザーボードは#####円』、『このCPUは#####円』、グラフィックカード、SCSIも同様
   
【写真 下左】 一応電源の電圧調整で5.0Vにした。電流値は不明。
         パソコンのドライブとマザーボードのコネクタを切断して、3V、5V、12Vの各配線をとりまとめた。
           パソコン用電源の電源をonにするには『緑線をアースする』
【写真 下中】 適当なコネクタがないので、数本の線毎フィラメント端子棒に巻き付けた。
【写真 下右】 どうみても真空管には見えない。明るさはともかく熱い。





キャンプ用ランプではない










次は真空管の保持とプレート電源。15kVは送電線や昔の白黒テレビの高圧がこのくらい。もう少しでX線も出る。
  せいぜいかけても0.5kV。感電はしたくない。

2009-10-13 組立開始
【写真 下左】 木板に仮止めしてフィラメント点火試験
【写真 下中】 250W型パソコン電源。5V/22A。他に3.3V/14A,12V/8Aなど。各電圧毎にリード線をまとめる。
【写真 下右】 5V配線とスイッチ線(緑とアース間) を残して切断し端末処理して絶縁チューブを被せる。



ヒートシンクの間がトランス
250W型のパソコン電源










【写真 下左】 手持ちのバンド型トランスで最も高電圧が取り出せるトランス。更に倍電圧整流で500Vを得る。
    シールドケースのトランスは1:3低周波トランス。
【写真 下中】 アルミ板についているのは12BA6。下は12kの出力トランス (多分インピーダンスは高いほうが良いと思う)。
【写真 下右】 木板の保持を兼ねて金網のカゴを買ってきた。

真空管の反対側













【写真 下左】 暖かい所の人は [赤外線ストーブ] と称する暖房器具をご存知だろうか。
   当地では真冬では赤外線ストーブでは足りずファンヒーターが必須。今時の肌寒い時はストーブの代わりにできそう。
【写真 下中】 53−Aのフィラメントの接続線。10A以上流れている。左下はドライバーの12AB6。
【写真 下右】 自作真空管チェッカー で53−Aの試験中
















2009-10-18  53−Aの特性を自作真空管チェッカーで調べてみました。




EP=200V EP=150V EP=130V
EG=0V 3.8mA 2.6mA 2.3mA
EG=-5V 3.8mA 2.5mA 2.3mA
EG=-10V 3.7mA 2.5mA 2.4mA
EG=-15V 3.6mA 2.5mA 2.4mA
EG=-20V 3.5mA 2.5mA 2.4mA


EG電圧 (バイアス) を20V変えてもIpは0.2mA程度しか変化しない。数百Vのプレート電圧では真空管しとて動作していない。

2009-10-21 分解完了





















































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