真空管関連書籍と『オヂラ新最』
  Ver1.10 2016-02-07 
Ver1.00 2004-08-28 

 自作ラジオの参考書 (オーディオ関連は除いています)


 1 解説ラジオ回路集  誠文堂新光社
 2 無線と実験401回路集 無線と実験編 10年ほど前に501回路集と併せて復刻版が出版されました
 3 無線と実験501回路集  無線と実験編
 4 ステレオハンドブック  無線と実験編
 5 トランジスタ・ラジオ回路集  ラジコン技術社
 6 ラジオ部品物知り帳       模型とラジオ(科学教材社)昭和35年11月号付録


オヂラ新最  タイトルは間違いありません
 
最新ラジオ


昭和6年2月 第29版 弘文社 奥中恒一著 定価 金壱円 です。

昭和 6年ですので、今から70年も前のラジオ解説書です。

 私の実父が買い求めたものです。

重ねてある右側は『JOAK ラジオ講義録』です。

昭和8年5月 第10版 誠文堂 発行 定価 壱円

2冊とも私の実父が買い求めたものです。


         
[最新ラヂオ]の目次


1.鉱石受信機の組立
2.ヴァリオカプラーを用いた単球受信機
3.円筒形コイルを用いた単球受信機
4.ダイアル1個で調整する単球受信機
5.真空管2個の受信機(回路図、調整法によると複数のツマミ有り)
6.2球コッカディー受信機(概略は下記)


コッカデー受信機 Cockaday受信機  2004-02-15
2 コツカデーコイルの概要 (最新ラヂオ93ページからの抜粋 旧かなづかい、旧字は変更)   

 [最新ラヂオ誌95ページ3行目から]

 この装置に用いるコイルは、四つの部分より成り、コツカデーの4回路変成器と称せられています。第48図(上記2番目の写真) はこのコイルの構造と配線を示したものです。空中線よりの電路は、単巻コイルを通り、上部コイルをぐるぐる回り、スイッチより接地に導かれています。
 下部コイルの小コイルは、D,S,18番線を34回巻きにて、両端は加減蓄電器の両板に接続されているのみです。
 下部コイルの大コイルは、D,S,18番線65回巻きで、コイルの両端は、受信機に接続されているのです。
 上部コイルは、下部コイルと同じ直径の円筒に、D,S,18番線を43回巻きにて、1,3,3,7,13,21,31,(タップの回数はこのとおり記載されていますが3が重複しており誤記では)巻き毎に引出し線を取り、それぞれスイッチ盤に連結される。単巻コイルは14番線銅線を只だ1回だけ、下部の小コイルの上に巻かれている。そして、巻く所は小コイルの一端(大コイルに近き端より約2分(約6mm))の所に巻きつける。一端は空中線の接続子に連絡し、一端は、上部コイルの巻き終わりと連結するのです。

[94ページ 第48図のコメント]

 上部コイル 空中線回路コイル直径3・1/4吋(インチ(約81mm))
   D,S,18番線 43回巻き
   ○個(判読不明 回路図から7本のタップ有り、このため、タップは1,3,5,7--か?) の引出線をとる。

 下部コイル 直径直径3・1/4吋(インチ(約81mm))  単巻コイル 
   D,S,14番銅線1回巻き 一端は空中線接続子へ。(他の一端は上部コイルの巻終に接続されています)
         小コイル (向かって左側) D,S,18番線 34回巻き
          (左側はバリコンのローターへ、右側はバリコンステーターへ このコイルの外周部に上記の単巻コイルがあります)

  大コイル (向かって右側)  D,S,18番線 65回巻き
          (左側は検波管プレートへ、右側はバリコン、検波管グリットへ)
          (このコイルのほぼ中央に上記の上部コイルが密着しています。上部コイルの下端と大コイルの間隔は明記されていません。)
 
        【重要な巻き線方向が不明です。巻き方は密接巻き1層と思われます。】

[97ページ 第49図から]
 
  バリコン1 (小コイルとの共振用 (同調用)) 0.0005MFD (500pF) バリコン2 (大コイルとの共振用 (再生用)) 0.0005MFD (500pF)
  (バリコンは2個とも同じ単バリコンです。ただし2個ともローターはアースから浮きます)

[98ページ]

 真空管 V1 (検波管)       UV200又はG300   +Bは45V   V2,V3 (増幅管)     UV200A又はG300A  +Bは90V

[101ページ]

 (使い方)
  この装置に用いる、空中線は75尺ないし100尺のものが、最も能率がよろしいが、近距離なれば、室内にて、短き空中線でも有効であります。

  スイッチは適当の位置に置き、蓄電器のダイアルを回転しておれば、もし、電波が来ておる時なれば、何か音声が聞こえます。もし、電波が来ているのになにも聞こえなければ、スイッチの置く点を換え、前と同じく蓄電器を徐々に回転しておれば、適当な点を見出すことができます。

  近距離の受信でありましたら、受話器のプラグを検波ジャックに差し入れるだけでも、充分聞こえます。少し遠くなれば、1段増幅ジャックに差し込みます。この1段増幅より拡声器に作用し始めます。2段増幅になれば、より以上に大声を発します。   −−とあります。

     【500pFの単バリコンを2個、径80mmのボビン、1回路7接点スイッチ、真空管があれば】 


 このコッカデーラジオのページを梅田様の 『ラジオ温故知新』 にて回路図、配線図、実体配線図がきれいにPDFファイル化していただいております。
 参考となるURLを教えていただきました。 http://radioheaven.homestead.com/GlassSet.html


     http://www.2multiples.com/hotdance/hamiltoncarr/pictures/hc066.htm (リンク切れ)         
     http://www.crystalradio.net/crystalplans/cockadayfourcircuit/cockadayfourcircuit.jpg (リンク切れ) 
     





JOAK ラジオ講義録』の目次

1.電波の伝播
2.アンテナとアース
3.受信機の回路
4.真空管
5.エリミネーター
6.電力増幅装置
7.受信機の組立
8.受話器とスピーカー
9.電池と充電器
10.受信機の扱い方
11.故障修理
12.聴取障害とその防止
用語 (驚くことに既に実用、一般化していた?)

1.真空管の3定数、特性
2.コンデンサースピーカー
3.レントゲン装置(高圧の機械式整流、真空管整流)
4.ヂアテルミー装置、ラヂオレーヤー
5.電気理髪器
6.電気集塵機





トップへ
トップへ
戻る
戻る



真空管ラジオ・オーディオの流れ
真空管ラジオ・オーディオの流れ