バランスコネクターの無いリポ電池(2セル)用のセルメータアダプター

ハイペリオンからインドア用の性能の良いリポ電池が発売された。

しかし、性能は良いが唯一の欠点はバランスコネクターが無いのでセルメータで電池残量が判らない。

何とか測れないかと退化しつつある脳味噌を絞りに絞って試行錯誤。 ついに測定出来るようになりました!

自分で言うのも何だけど とっても 便利!

以下にその試行錯誤経過と電池残量表示の検証を掲載します。

<注意> セルメータ本来の使用方法ではありませんので、あくまでも個人責任です。

これが完成状態。 上側の回路をアダプター式にしてあります。

まずはアイデア検証

ハイペリオンの小容量タイプはバランスコネクターが無いので

セルメーターで1セルとして電圧測定に使っていた。

抵抗で分圧して1/2の電圧を1セル端子に入力すれば測定出来るハズと思い

10KΩの精度1%抵抗を10本買い込み、テスターで抵抗値を揃えて分圧させたが、10KΩ1本では測定値が不安定なため、抵抗を並列に繋いでいくと、3本並列接続でやっと安定するようになりました。

結局、3.3KΩの抵抗という訳です。 

バランスコネクター付きのTahmazoで検証

バランスコネクターだと電池残量 55%

分圧回路をだと電池残量 56%

抵抗値を揃えても1セル目と2セル目の電圧が異なる。

まずは分圧回路で電池残量が測定出来そう!

ということで、中立点を調整出来るように可変抵抗を買ってきて実験

まずはバラック状態で動作確認

回路はこれだけ。

可変抵抗は100Ω程度の方が調整し易いと思われる。

PCで綺麗に書こうと思ったけど時間掛かりそうなので手書きで勘弁

検証1

バランスコネクターで電池残量 54%

分圧回路では電池残量 56%

可変抵抗で中立点を調整できるので、1セル目と2セル目の差は1/1000ボルト単位で調整できる。

検証2

バランスコネクターで電池残量 57%

分圧回路では電池残量 57%

検証3

今度はTahmazoで検証

バランスコネクターで電池残量 46%

分圧回路では電池残量 47%

検証4

バランスコネクターで電池残量 13%

分圧回路では電池残量 13%

ということで十分に実用化出来る!

アダプター式にするので、抵抗と可変抵抗はこのように接続しました

上側がバラック実験の回路。

下側が完成したアダプター。

可変抵抗はJSTコネクターに瞬間接着して固定しました。

作られる人は可変抵抗に瞬間が回らないように少な目にしましょう。

外側を熱収縮チューブでシュリンク。

ハンダ付けがちょっと綺麗に出来なかったので途中経過は省略。

完成状態はこんな感じ

使い勝手も良いので、結構便利!

原理的には3セルでも4セルでも出来ると思います。

ということで電池残量が測定出来るようになったので

ハイペリオンのリポ電池が増えてしまった。

240mA 8個 、 450mA 2個 

これが昨年8月に買い込んだリポ電池。

もう草臥れて使えない。

万一に備えてフタがロック出来る金属ケースに保管しています。

 

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