2013.2.2〜9 第1回 F3P(インドア曲技飛行)世界選手権 ドイツ大会

初めての FAI F3PRCインドア曲技飛行機)世界選手権が 201322日〜9日  まで、ドイツ・コーブルク市で開催され参加してきました。

日本選手団は チームマネージャー 高橋芳樹氏、 選手は 音田氏、高橋拓也氏、田舎のトルクローラ 麻和です。

成績は 音田選手が3位、高橋選手が11位(ジュニア枠:2位)、麻和は38位。 チーム成績は5位でした。

また併設で開催されたジャーマン・チャレンジ(AM)は音田選手が2位でした。

世界選手権は遠い存在で他人事だと思っていましたが、今回幸運にも参加させて頂き、とても楽しい時間を過ごしました。

 

ラジコン技術5月号に原稿用紙25枚分の取材レポートを掲載して頂きました。

原稿書きで疲れてしまい、コメントは随時追加中です。

 

参加 15ヶ国  49名の選手が参加しました。

 

公式ホームページ

 

・今回の ドイツ大会のホームページ です。

成績や機体諸元が掲載されています。

ネット動画

公式ホームページでリアルタイムでストリーミング配信していた動画の録画版です。 HDサイズで再生できるので会場の雰囲気が伝わってきますよ。

 

世界選手権の動画  ← クリック

Youtube で以下のキーワードで検索すると各選手の動画が見られます。

「 World Campionship F3P 」

German Challenge 2013の動画  ← クリック

Youtube で以下のキーワードで検索すると各選手の動画が見られます。

「 German Challenge 2013 」

 

1/31 成田出発 〜 1/31 フランクフルト到着・宿泊 〜 2/1 開催地 Coburg到着

日本模型航空連盟から送って頂いた選手派遣依頼状。

会社で長期休暇をもらうのに、とてもありがたいです。

成田空港ロビーに9:30集合。

大変な荷物です。

こんなに持って行くんですよね。

ドイツ入国時に没収されないようにしなければ・・・・・・

ということで、空港税務署でカルネ申告書で証明をもらいました。

こんな申告書があるとは初めて知りました。

帰国時には手荷物検査で荷物について聞かれ、

このカルネ申告書を見せたらすぐにOKが出て通過できました。

これがカルネ申告書。

機体が3機で$150、T8FGが$100、Toolが$50で申告。

大型手荷物検査場に連れて行かれました。

しかし大型X線検査機でも入らず、結局梱包箱を全部開けてチェックとなりました。

まさか開けられるとは思わなかったので、厳重に梱包してしまい、

高橋さんと共に 汗!汗!汗! で梱包を開けて大変な目に遭いました。

その点は、毎年海外遠征しているTetsuo君は簡単に開けられるようにしてあり、

私が梱包を解いている間に、サッと開けて、サッとチェックして、サッと再梱包して、

慣れてますねえ〜 流石です!

この大型X線検査機は高さ78cmまでとの事です。

日本選手団です。

 

左側より 国際ジャッジの廣瀬さん、高橋チームマネージャー、

高橋拓也選手、音田哲男選手、管理人

成家さんが見送りに来られ、成家パワーを注入して頂きました。

これで元気100倍!

リポビタンDよりも元気が出ます。

成田から12時間フライトして、フランクフルト空港に無事着きました!

心配していた通関時の手荷物検査も、高橋チームマネージャーの達者な英語力で、

スムーズに通過出来、一安心。

検査員は頑張れと笑顔で通してくれました。

拓也君が荷物の見張り番中。

レンタカーの手続き中。

機体梱包箱が大きいので、レンタカーは2台。

大きな1Boxで助かりました。

1日目はフランクフルト空港近くの Meininger Hotel  泊。

空港から車で5分も掛からない程近くでした。

値段もリーズナブルで 41.4ユーロ=4800円。

朝食が美味しかった!

シャワーはこんなガラスで間仕切りされたシャワーBoxでした。

Tetsuo君はこの中に入るのに狭くて苦労したらしいです・・・・・・

窓からはフランクフルト空港が見えます。

2日目はホテル10時出発で開催地のCoburgに向かいます。

小雨なのでアウトバーンも速度制限100Km/h。

レンタカーではTetsuo君にお世話になりました。

白ワイン事件 や コーヒー事件 で楽しい楽しい道中でした。

車は Fiat Scudo 165 Multjet

この車がメッチャ調子良く、帰国してから調べたら、

2000ccのコモンレール方式(Tetsuo君曰く カマンベール方式 )

のクリーンディーゼル車で、

音はガソリン車並に静かで、トルクが太いので加速は良いし、

燃費も良くて、とてもディーゼル車とは思えなかったです。

加速が良すぎてコーヒー事件発生で大変でしたよ。

途中で寄った有料トイレ。

有料式で入り口で自動改札に2ユーロだったかな?払いました。

 

高いトイレだと思ったら、有料カードが出て併設した店で買い物ができるようになってました。

でも、カードを取り忘れてしまい、後で行ったら誰かに取られてしまった!

フランクフルトから東に230Km程度の開催地Coburgに到着しました。

宿泊した Arcadia Hotel

部屋は広くて過ごし易かったです。

Tetsuo君の機体梱包箱。

強化段ボール製(二重)製でしっかりしています。

機体は発泡スチロールで台を作り、マチ針で留めていますが、

機体が軽いのでちゃんと固定されていました。

ラダーと脚を外して梱包しています。

こちらは拓也君の機体運搬箱。

プラスチック段ボールで箱を作り、内側に20mm厚の発泡スチロールを接着しています。

これで結構強度確保されます。

管理人の機体運搬箱。

ABEさんがプラスチック段ボールで内側に発泡スチロールを貼れば良いと

情報を仕入れてくれたので、自作できて助かりました。

私の機体運搬箱の大きさは 90cm x 95cm x 65cm で

重さは約10kgです。

 

2/3 開会式

開会式はCoburg市のイベントホール。

建物の右側に立ち上っている煙は、

ソーセージを焼いている煙です。

ドイツでは真冬でもソーセージを焼くのは外とのことらしい。

各国参加者が集まっています。

国別にらせん階段で記念写真を撮影

リトアニアの選手はドナタス一人

日本選手団の記念Shot。  左手前はニュルンベルグから駆けつけて来られた、音田選手のラジコン仲間の今西さんです。

奥はスイスチームのメンバー。

美味しそうに食べてるねえ

ソーセージパンというのかな?

右側はもう食べちゃいました。 なかなか美味しかったです。

フィンランドチームが記念撮影中。

手前はドイツチーム。

Coburg市内を散歩中

 

2/3 開会式後 Coburg市内見学

開会式後はCoburg市の観光案内があるとの事で右端にいるOverdick君(ドイツ)に連れて来てもらいました。

市の中心部にあるマーケットスクエアという場所です。

この地方の英雄の銅像らしいのですが、言葉が判らず誰でしょう?

Tetsuo君がドイツメンバーにiPadで面白動画を見せたら大受けです。

この動画ですよ。 何回見ても面白いですよね。

「幅跳び」

アレをしたくてウロウロ・・・・・

とにかく寒かった〜    

かなり歴史を感じさせる塔でした。 

この人も日本のラジコン界の歴史に残るでしょう。 200歳位生きてるかも・・・・・

最後は古い歴史のある教会でした

昔の市庁舎らしい。 もう寒くて話しを聞く余裕無し。

車を留めた場所が判らない! 

北はどっち???  iPadの地図とと羅針盤が頼りです。

 

もう少しで大人の迷子になるところでした。

iPadのお陰です。

 

2/2 〜 2/4 公式練習

朝、ホテルの地下駐車場に行くと なんとBruckmannの車

右側がBruckmannなんだけど、フラッシュが光らなかったぁ

俺の頭じゃ、まだテカリが少なかった!

会場に着くと各国選手の機体が並んでます

各国選手の機体運搬箱も気になってました

綺麗にカラーリングされています

ネット動画で見ていたDisny。 意外と大きいです。

音田選手の1フライト目

拓也選手が設定確認中

3人共に緊張の練習1フライト目を終えて安堵の表情です

 

Facebook用の写真を撮影中

情報通りに天井は低かったです。  鉄骨梁までは9.6mと国内でもこれだけ低いところは少ないでしょう。

会場はハンドボールがメインのようです。  バレーボールだったら天井がもっと高く必要ですからね。

日本チームの機体はCraftS(愛知県の佐藤さん)製のClimbです。

軽量化のために2mmEPPの中からより薄く軽い材料を選別して作っているそうです。

天井の低さに対応するために超軽量機に仕上がっています。

垂直降下時をよりユックリさせるために、でんでん太鼓エアブレーキを装着しています。 この位置だとフライトに変な癖が出ないですよ。

忙しい中を機体製作して頂きありがとうございます。

今回の出場にあたり、宮本さんから発売予定のリポバッテリーを提供して頂きました。

2セル200mAでバランス端子付きで13.5gと軽量です。

APを2パターン飛ばせます。

1gでも軽量化したいインドア機には重宝してます。

ハイペリオンの2セル180mAが14g。

APを2パターンにはちょっと足りないです。

こちらはAM用の2セル350mA。

容量が増えても1.5gも軽い。

ハイペリオンの2セル320mA。

機体検査に備えて機体にFAI番号を手書き中。

FAI番号の記載内容が事前では分かり難かったので、

海外選手の記載を見てから書き込みしました。

日目の練習終了後に機体検査を受けました。

検査項目としては

機体重量、バッテリー電圧、フェールセーフ設定、FAI番号をチェックします。

拓也君のバッテリー電圧を検査中。

日本チームは全員1回で機体検査終了。

機体検査中はちょっとドキドキしました。

ロシアの Lantsov選手 が自作のカーボンペラを音田選手に使ってみてくれと

渡していました。

2重反転ユニットも自作しているので工作好きな人のようです。

音田選手の機体

自設計で、トルクロールを安定させるようにテールモーメントを長くしているとの事。

Futaba社員なので使用機材がFutaba製に限られるそうです。

それでもCraftSさんの職人技により115gに仕上げているので凄い事です。

管理人の機体

CraftSさんからお借りしたのですが、そのまま頂いてしまいました。

当初は機体重量87gでしたが、補修とでんでん太鼓ブレーキにより、

92gとなっています。

でんでん太鼓ブレーキは垂直降下時に有効です。

軽いので空気の中を滑るようにフライトします。

拓也君の機体

でんでん太鼓ブレーキは穴あきタイプになっています。

機体重量は110g程度だと思います。

機体の動きを見る目つきは同じですね

側面積を比較してみました。

Disnyは上下が同じ程度の面積となっており、Climbに比べて2倍程度面積が大きい気がします。

翼面積はほぼ同等だと思われますが、翼平面形状がテーパー翼か逆テーパー翼かで大きく異なります。

飛ばしてみたかったんですけどね。

練習時に天井の鉄骨梁にしっかりとぶつかった人は2名。

音田選手と私はカスリました。

カスッたことで天井の高さが判りましたよ。

言葉が通じれば皆さんと仲良く出来るんですけどね

順番待ち状態

さすが 「世界のONDA」 です。

練習後半になると音田選手がフライトすると後ろはEXILE状態です。

 

メガネを掛けた黒シャツの人が2モータ歯車減速式2重反転プロペラユニットの

設計者 フィンランド Kimmoさんです。

音田選手はロシア選手から提供されたプロペラで早速テスト。

モータが少し熱くなるようなので効率がイマイチかも。

日本チームのEPP製機体はヨーロッパではあまり見かけないので、

各国チームの注目を集めています。

練習の最終ラウンドで音田選手のモータが回らない!

良く見るとスピードコントローラのモータ接続線のハンダ付けが取れてました。

本番で取れなくて良かったー。

スピードコントローラを予備に交換し、ホテル地下駐車場でテストフライト中です。

寒くなってきたと思ったら雪降りです

矢口さんが乗ってくる電車かな〜 と話しながら駅の近くを通過

 

2/5 〜 6 予選 F3P-P13

 

本日から予選開始。

早く行こうという事で、朝7時出発ですが、外はまだ暗いですね。

道路には雪が残っているので運転には気を遣います。

って、Tetsuo君に運転してもらい恐縮しながら乗ってました。

Tetsuo君運転ありがとう。 私が運転してたら確実にぶつけてましたね。

観客席最上段には各国選手の機体がズラリと並んでいます

こちら側にも並んでいます

手前はBruckmannの機体です

各国選手が機体をチェックしています

拓也君が待機中

ちょっと緊張してますかね

いよいよ予選フライトです

音田選手が待機中

貫禄がありますね

音田選手が予選フライトスタート

「ONDA」 「ONDA」 と呼び出しがあり、どうしたのかなと思ったら、

予選1日目が誕生日の人が2名いるとのことで、

参加者全員で Happy birthday to ONDA! と歌って誕生日を祝福しました。

主催者の粋な計らいでした。

注目のBruckmannがスタートです

私の予選1ラウンド目

音田選手の予選1ラウンド目。

思ったほど点数が伸びなかったですね。

しかし2ラウンド目からは点数が伸びていきました。

誰の頭かな・・・・・

寝る子は育つ・・・・・・  ZZZZZZZ

拓也君が演技中。

審査員は5名。 右側客席部で廣瀬さんがジャッジをしています。

連日ジャッジして頂き、ありがとうございました。

フライト終了後20分程度でジャッジペーパーが貼り出されます。

Donatasはしっかりとチェックしてました。

もちろん私のジャッジペーパーなど、目もくれませんが!

音田選手がこれから3ラウンド目です

4ラウンド目にTetsuo君に撮ってもらいました。

帽子被ってりゃ40代に見えるでしょう!

精一杯頑張ったつもりでしたが、これば実力ですかね。

もうちょっと上位にいきたかったなあ。

トルクロールが軸ズレしてるし・・・・・・

拓也君の3ラウンド目

 

日本チームの記念Shot

    田舎のトルクローラ 麻和  、 高橋拓也選手 、 高橋芳樹チームマネージャー 、 音田哲男選手 、 矢口康平サポーター 

高橋芳樹さんは1973年F3A世界選手権イタリア大会にマッハ5で出場しチーム優勝しています。

そのDNAを良いところも、そうでないところも、高校一年生の拓也君に引き継いでいるのでしょうか、今や日本のインドア界の若手No1です。

私は、1973年当時のラジコン技術で日本チームの出場選手が掲載された記事を見ながら、

いつかは世界選手権に出たいと憧れたものの、F3Aでは到底無理なので、トルクロールをやりたくて新興のF3Pならとスケベ根性で取り組んでいたのですが、

まさか、世界選手権に出場出来るとは思ってもみませんでした。

そして、40年前に憧れた高橋芳樹さんと一緒に世界選手権に参加するとは不思議な縁ですね。

やはり風格がありますねえ

暴飲暴食〇〇〇閉じ籠もり怪獣の拓也君

アリャー  来年の年賀状用の写真にしようと思って撮ったのに

こりゃ使えねえ・・・・・・  絶句!

1階用具置き場が機体保管場所となっていました

 

2/6 パイロット・ディナー  予選順位発表

予選ラウンドが終了し、11位以降の順位発表を兼ねてディナーショーが行われました。

Tetsuo君の左側に居る方が、30年以上前にF3A界ではとても有名だったスイスのエミール・ジーゼンダンナーさんです。

可変後退翼スタント機等の斬新なアイデアの機体を世界選手権でフライトしていました。

当時のラジコン技術に時々掲載されていましたが、好々爺になりましたね。

敢えて顔は伏せましょう。  ってすぐ判るんだけどね。

親子揃って世界選手権出場で羨ましいですね。

食べるのが早い!

成績発表準備中

チキンとライスとドイツ風酢漬けと・・・・・・・

ボリュームがあり、お腹一杯になりました。

まあまあ美味しかったです。

下位の49位の選手から順番に表彰されて、大会役員と記念撮影です。

私は38位でした。

拓也君は11位なので、一番最後に表彰されました。

なぜか貫禄がありますねえ

立派な成績証を頂きました

 

2/7 決勝公式練習 と German Challenge 2013練習

本通りから左折する交差点。

もう通い慣れてきました。

信号機は縦並び。

赤から青に変わるときも黄色が数秒点灯するんですね。

いかにもヨーロッパの建物です

Coburg駅。 人影はまばらでした。

高速道路から会場への分岐出口

交差点の左斜め前に会場の Coburg Arenaが見えます。

音田選手の機体をオランダの van der Vecht が見ています

フィンランドチームの機体。

胴体面積が大きく、上下対称になるような形状になっています。

プロペラは2モータ減速歯車方式2重反転です。

Pietuの機体が立てかけてありました。

モーターは友達が作っているそうです。

寝る子は育つ・・・・・・・

音田選手がF3P-AF13最後のトルクロール3/4回転切り返し中。

Donatasがしっかり見ています。

午後からはGerman Challengeの公式練習。

高橋選手親子が待機中。

拓也君はAMでグリグリフライトです。

私のAM用機体

拓也君のAM用機体。

可変ピッチで可変スラストです。

拓也君のAP機で決勝目慣らしフライトの練習です。

拓也君がAMで凄いグリグリフライトをするので各国選手が見ています。

客席で見ていた各国選手もフロアに降りてきて拓也君のグリグリフライトを驚きの表情で見ています。

「日本のTAKUYAは凄いぞ」と言っているんでしょうかね。

Bruckmannも拓也君の機体を見に来ています

機体構造を見ながら写真を撮っていました

表彰台が置いてあったので記念にパチリ。

年齢なら表彰台なんですけどね (笑)

・駐車場側から見た会場

こちらは会場の西側方向

久しぶりにお天気が良く、高台にあるドイツで2番目に大きいと言われている、

フェステ・コーブルグ(フランケンの王冠と呼ばれている)城が見えました。

宿泊していた Hotel Arcadia

夕食は矢口さんの粋な計らいで市内のドイツ料理のお店に連れて行ってもらいました

入ったお店はローカルなドイツ料理のお店で、

英語のメニューが無いので、何とかドイツ語を解読し、

「〇〇グリル」という料理を注文したら、このボリューム。

鳥、牛、魚、ポテト・・・・・・・etc

矢口さんが記念撮影中。

ちなみにあまりのボリュームで食べきれず、

帰ろうとしたら店の強面の親父さんがドイツ語で怒ってました。

「こんなに残して食べろ・・・・・」と言ってたらしい。

暴飲暴食怪獣の拓也君は食べて食べて食べまくります。

このボリュームを完食したのは拓也君だけでした

私はステーキを注文。

でも凄いボリュームです。

ちなみに写っている手は料理ではありません、食べても不味いと思います。

でもこの指が素晴らしい指なんですよね。

世界の指ですから。

駐車場所が判らず、迷子になりかけてます。

 

予選終了。 私のAP機は片付けのために動翼を分解中

 

2/8 決勝

いよいよ決勝の朝を迎えました

午前中は決勝進出10名の練習ラウンドが行われます。

豪華顔ぶれが待機中。

音田選手、Donatas 、Turpaud ,Bruckmann、van der Vecht。

寝る子は育つ・・・・・・

ドイツのZolitsch選手が動作確認中。

音田選手練習中

音田選手の機体

Bruckmannの機体。

2モータ歯車減速方式の2重反転プロペラ装備です。

van der Vechtの機体。

Disnyの後継機で Miss Piggy。

Donatasが待機中

Donatasの機体で1モータの2重反転プロペラ装備です

Zolitschがフライト後にフライト内容の打ち合わせ中

フィンランドの選手の機体

・Bruckmannは予備機も準備して万全の体制です

奥側にカフェテリアがあり、会場での昼食や飲み物には便利です

Pietuは色違いの予備機を準備しています

廣瀬さんが審査員席で待機し、いよいよ決勝ラウンドが始まります

高橋選手が予選11位となり、決勝ラウンド開始の光栄な目慣らしフライトです。

朝から緊張していましたが、いざフライトが始まるといつもの切れの良いフライトでした。

次回の世界選手権に向け 「TAKUYA」の名前と顔を十分にPRできました。

決勝は審査員10名全員でジャッジです。

10位となったドイツのZolitsch選手のManta.

右翼の整流板には小型モータとプロペラが付いていました。

7位となったオランダのvan der Vecht選手。

Disnyが予備機で Miss Piggy が本命機。

2位となったリトアニアのDonatas選手

リトアニアからはDonatas選手が一人だけ参加しています

2ラウンドの出番前はしきりに手を使ってイメージトレーニングをしていました

エルロンのキレと止めが上手です。

魅せる演技ですね。

3位となった音田選手が待機中。

前のDonatas選手の終了を待っています。

音田選手がフライト中。

次はBruckmann選手で集中力を高めているところ。

決勝のAFパターンは演技位置を見易いように、

手前側ラインはフロア中央付近にして、自分にあまり近くならないようにしていました。

天井の低さも十分に考慮して演技位置を決めています

・手前側ラインと奥側ラインをきちんとキープしながらフライトします

でんでん太鼓ブレーキは有効でしたね

ラウンドが進む毎に集中力が高くなるようで、決勝3ラウンド目は素晴らしいフライトでした。

トルクロールも軸が通っています。

インドア機でもF3A機のような舵の打ち方で、グィ〜ピタッ!と決めています。  魅せるフライトです。

優勝のオーストリアのBruckmann選手がフライト

軽量機でスローフライトです。

ローリングサークルでナイフエッジ状態はこの程度仰角を付けています。

フライトイメージは、空中に敷かれたレールの上を機関車が走るように、

等速で一定の高度を保ち綺麗にフライトしています。

魅せるフライトというよりも、減点がとても少ないフライトです。

ロールのレートはユックリ目でした。

9位となったフランスのCatros選手。

ジュニア枠では1位で、次回の世界選手権では上位に食い込みそうです。

Catros選手の機体はデブロン素材です。

4位となったフランスのPietu選手。

フロア部分では微妙に風が動いている影響か、最後のトルクロールでエルロンを一杯に打っても、トルクロールが始まらず、プロペラ後流を増すためにエンコンを上げるために、トルクロールではこの画像のように機体が上昇してしまい、成績は予選2位から大きく後退してしまいました。

誰かさん曰く、大股野郎との事で、後ろから傘の柄でいじめたくなります。

フランスメンバーの機体

5位となったフランスのTurpaud選手の機体。

エルロンの根元が特徴で、プロペラ後流が流れるように工夫していました。

こちらは胴体側面形状

モータダイレクトドライブの2重反転プロペラを装備しています。

プロペラの取り付けは接着剤で固定していますね。

プロペラが床や壁等に接触すると駆動軸が曲がる可能性があるので、

フライトには注意が必要でしょうね。

 

2/9 最終日 German Challenge 2013

始まった頃は長い日程だと思っていましたが、

いよいよ最終日の朝を迎えました。

前夜から雪が積もっています。

ホテルロビー。

奥で食事が出来るようになっています。

でも、メニューはピザしかないのには閉口しましたよ。

買い物に来ていたスーパー。

いろいろな食材が売っていたので重宝しました。

午前中はGerman Challenge 2013の練習です。

最初の頃はDonatas選手が居るとビビってましたが、

最終日ともなると、もう見慣れて普通のオッサンに見えてきました。

いよいよ German Challenge 2013 が開始されます。

1ラウンド目は 廣瀬さんがジャッジを勤めるので、

こちらも安心な気持ちになりますね。

Bruckmann選手の機体 Extra330sc

シンプルなシルエットですが、エルロンが大きい。

スイスのStrebel選手の機体 Extra330sc

Bruckmann選手と同じ機体ですが、カラーリングが違うと別物の機体に見えますね。

サルチメイトも健在ですね

拓也君がジュニア2位で呼ばれました。

1ラウンド終了後に選手全員が集められ何事が始まるかと思いましたが、成績発表が行われました。

 

2/9 表彰式

17時から表彰式が行われるとの事で、入場行進の整列中。

入場行進でアリーナを一周しています。

日本チームのユニホームは背中に 藤さん いやいや富士山が刺繍されています。

地元の高校生でしょうか、一緒に演奏したかったなあ

観客が結構来ています

正面中央部の観客席最上段にカメラが据え付けられており、インターネットでリアルタイムにストリーミング配信が行われていました。

日本でもでも仲間が夜遅くまでストリーミング配信を見ていたそうです。

時差が8時間なので、ドイツが17時だと、日本は夜中の1時ですから遅くまで見ていて頂きありがたいですね。

 

第1回 F3P世界選手権の表彰式   1位 Bruckmann(オーストリア) 、 2位 Donatas(リトアニア) 、 3位 音田哲男選手(もちろん日本!)

音田選手 おめでとうございます!

表彰式で日の丸が揚がるのは良いですねえ。

音田選手はF3Aで世界2位ですから、2種目でTOP3という素晴らしい成績ですね。

Donatasはいつも帽子を被っているので、ハゲてるのかな〜 

と思ってましたが大丈夫でした。 

でも、どうしていつも帽子被っているんだろうなあ・・・・・・

これで終わってしまうと思うと、ちょっと寂しい気持ちになりました

ジュニア枠(19歳以下)の表彰式  1位 Catros Theo(フランス) 、 2位 高橋拓也選手(もちろん日本!) 、 3位 Overdick Karl-Ernst(ドイツ)

高橋選手 おめでとうございます!

全体でも、1位のCatros君は9位、2位の拓也君は11位、3位のOverdick君は14位と好成績ですので、

次回の世界選手権ではもっと上位に入ってくるから楽しみですねえ。

若い人達は飛ばせば飛ばすほど上手くなるのですが、オジさんは現状維持が精一杯なのでもう一度生まれ変わりたいくらいですよ。

オイオイ 拓也君、3位のOverdick君が話しかけてたんだよ。 英語だったから耳に入ってこなかったのかな。

右端の人が今回の世界選手権の司会進行役で3位のOverdick君のお父さんです。

Donatasが話しかけてきました。

Donatasが貰った2位のメダルはジュニア用の銀メダルだとのこと。

拓也君の2位のメダルを見たら確かに取り違えてました。

このままでも良いかなと話しをしてたのですが、

やはりDonatasがかわいそうだという事で交換しました。

廣瀬さんが写真撮影にフロアに降りてきています。

 

German challenge 2013 の表彰式    1位 Bruckmann(オーストリア) 、 2位 音田哲男選手(もちろん日本!) 、 3位 Donatas(リトアニア)

音田選手 おめでとうございます!

インドア界の世界のTOP3はこの3人ですね。

1位のBruckmannは21歳だそうです。 若くて羨ましい!  Donatasは若い?オジさん?外人は顔を見ても年齢が判らないですねえ。

 

2/9 フライトショー

表彰式の後はバンケットがありましたが、19時からフライトショーが行われることもあり、おとなしく夕食を頂きました。

飲んで騒ぐかなと思っていたので、ちょっと拍子抜けでしたね。

そして、19時からは一般向けの素晴らしいフライトショーが開催されました。

画像は素晴らしい演出で、海底に沈んでいる宝箱を探してところです。

回りにはサメやエイをイメージしたいろいろな飛行物体が飛び回り、照明と相まってとても幻想的なショータイムでした。

このサメが本物のように尾ヒレを振って進むんです。

リアルでした。

Bruckmannも操縦を楽しんでました

このマンボーが2匹で海の中を泳いでいるようにフライトしていました。

中身はどんな仕掛けになっているのか判りませんが、

とても良く出来ている機体?飛行体?です。

翼長2.4mの巨大クリスティンイーグルが会場内を目一杯使ってフライトしています。

少年が操縦していましたが、上手でしたよ。

日本チームも 「世界の ONDA & TAKUYA」 コンビでデュエットフライトです。

二人の息の合ったグリグリフライトは凄かったですよ。

Tetsuo君が逆さトルクロールをしている回りを、拓也君が切り返しローリングサークルで回ったりしていました。

2フライト目には会場にウェーブが起こっていました。

Tetsuo君が最後に逆さトルクロールでハンドキャッチした時は拍手喝采でしたよ。

拓也君はGerman Challengeの2ラウンド目でノーズ部を大破してしまったので、

私のAM機をフライトしました。

Tetsuo君曰く 「壊しても良から思い切って飛ばせ〜」

オイオイ 俺の機体だけど・・・・・・・  まあいいか、思いっきり飛ばしてチョーダイ!

ということで、舵角を目一杯に設定してフライトです。

ロールレートは参加者中一番速かったですね。

ヒツジをイメージした機体で、コミカルに飛び回っていました。

無尾翼機で3機編隊で軽快にフライトしていました

・翼長2m以上はあるオオワシがフライトです。

こちらも翼長2m以上ある機体で薄いデブロンで作られていました

会場内を悠々とフライトしています

 

2/10 開催地 Coburg 〜 フランクフルト 〜 2/11 帰国

ついに帰国する日となりました。

早朝から機体の荷作りです。

会場で売っていた機体を買ってきました。

運搬箱の隙間に詰め込みます。

Coburg周辺は雪があります。

どこでもラジコンが飛ばせそうな場所が広がっています

遠くに風力発電の風車がいくつも立っています

この1Boxが調子良かったんですよ

フランクフルトへ向かうアウトバーン。

ナビはTetsuo君のiPadのナビ機能が大活躍でした。

画面も大きく、現地の最新地図で表示されるので、海外旅行には必需品ですね。

お陰で車のナビは全く使いませんでした。

片側3車線。

100km以上でも、追い越し車線をビューンとあっという間に走り去る車がいます。

フランクフルト空港に到着。

やはりこれだけの大荷物は目立ちます。

かなり大きな建物です

 

往復共に787でした。

JL408便で 20:25分発。

帰りは約11時間のフライトです。

 

参加機体 、 二重反転プロペラ

 

 

 

機体運搬箱

 

準備項目

世界選手権にはいろいろな準備が必要でした。

現地で運転出来るようにと国際運転免許証を申請入手。

しかし、白ワイン事件もあり運転は・・・・・・・・

ごめんなさ〜い。

今まで持っていた携帯Telはドイツでは電波形式が違うので使えないとのこと。

悩んだ挙げ句、思い切ってiPhone5に機種変更。

海外での携帯Telのデータ通信は正規の契約会社でも2800円/日と高いが、

変な通信業者に繋がるとボッタクられるそうで、

海外ではデータ通信を切断するために、

左側の3G回線で使える定額Wi-Fiを借りていきました。

ドイツ国内は移動中でも使えて便利でしたよ。

ちなみに定額で970円/日です。

機体に貼る機体検査証

主翼右側に貼りました

機体荷物の通関がスムーズに進むように、

税関にカルネ申請書を提出し証明してもらいました。

ドーピング証明書。

大会事務局にサインして提出しました。

機体申請書

 

 

つぶやき

朝食はパンに生ハムとチーズ。

 

昨年の12月10日(月)夕方、仕事中に日本模型航空連盟F3A委員会の田中様から電話を頂きました。

 

「 F3P世界選手権に参加可能となりました。 参加しませんか 」

と聞いた瞬間、頭の中が真っ白!

携帯電話を持つ手がブルブル震え、返事をする声が1オクターブくらい高くなり

「 急な話しなので、家族や会社と相談が必要なので時間を下さい 」

と電話を置いたものの、膝はガクガクと震え、仕事も上の空で手が付かない状態でした。

 

帰宅しても頭の中にはいろいろな事がグルグルと渦を巻き、家族には言い出せず、殆ど眠れない夜を迎えました。

翌日、意を決して女房に

「 ドイツの世界選手権に行ける事になったけど・・・・・・・ 」

と切り出して、どんな事を言われるかと思っていると

「 良かったじゃん。 行ってくれば・・・・・・  お金はかき集めるから・・・・・ 」

ホッとすると同時に、ありがたい思いでした。

 

しかし、体は正直なものです。

最初の電話を頂いてから1週間は緊張が続き、お腹の状態は最悪!

 

成績の事を考えると、お腹がキリキリ-と痛くなり、トイレに駆け込む始末。

 

これでは世界選手権の本番を迎えられないという事で考え方を変え、

成績の事は考えずに、とにかく楽しもう

と思い始めてから、ようやくお腹の調子が普通に戻ったところです。

 

世界選手権本番では、極力成績の事は考えないようにし、楽しむ事だけを考えるようにしたのでお腹は大丈夫でした。

 

しかし、1度だけトイレ駆け込み事件がありました。

それは、後半に行われた German Challenge 2013 で起こりました。

German Challenge 2013 に参加申し込みをしたのですが、

練習が始まると皆さん上手なんです。

 

皆さん若くて上手な人達が多い中で、私のようなヘタッピが出たら恥ずかしい・・・・・・

参加申し込みをしたけど、棄権しようかな・・・・・・

と悩み始めたら、お腹がキリキリ-と痛くなり、トイレに直行。

 

そしてトイレの個室で悩みながら、ある考えに辿り着きました。

 

German Challenge 2013 なんだから、チャレンジだと。

私が出場することで、同年代の人達が私のフライトを見て、

成績を気にすることなく、それなりのフライトでAMを楽しむ人が増えれば良いなあ。

というアピールをするために最下位覚悟でも良いじゃないか。

 

開き直って練習1ラウンド目をフライトして着陸すると、観客席から暖かい拍手を頂きました。

本番でも着陸後には拍手を頂き、楽しむ気持ちは若い人達には負けてないという事が伝わったと思っています。

 

German Challenge 2013 の成績は 24名出場中の21位でした。

 

でも、年齢では私が最高齢でTOPでしたよ。

 

そんな私の操縦中の写真を Bruckmann がFacebookに載せてくれており、

私の思いが伝わったのではと思って嬉しくなりました。

 

今回参加選手全体の中でも年齢ではTOPクラスでした。

2年後の次回に参加出来た時には、赤いチャンチャンコを着て出場しますからね。

 

 

 

 

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