はり きゅうの歴史


効能

 
世界保健機関(WHO)で、はり きゅう 療法の有効性を認めた病気

 ・神経痛 ・神経麻痺 ・自律神経失調症 ・頭痛 ・めまい ・関節炎
   
 ・頸肩腕症候群 ・頚椎捻挫後遺症 ・五十肩 ・腱鞘炎 ・腰痛 ・肩

  凝り ・気管支炎 ・胃腸病 ・胆のう炎 ・肝機能障害 ・膀胱炎 な

  どなど多数あります。

 有効性とは、治るものばかりでなく、症状を軽くしたり、痛みが軽減したり

 します。


 は り (鍼)

 「薬石効なく・・・」と言う言葉があります。古代中国では、石を砕きその尖った

ところを身体に押しつけて治療をしたそうです。薬石の 石 は、まさしく「はり」

のことです。もちろん薬は漢方薬のことです。したがって、古代の「はり」は、体

表のつぼに対して表面的に浅いところを刺激していたと考えられます。

 当院で使用する「はり」は、衛生的観点から使い捨て鍼を使用しています。

また、非常に細い「はり」を用いていますので、鋭い痛さを全く感じません。

何となく地球の引力へ吸い込まれるような心地よさをを感ずることがあります。

つぼに、はまった時は術者にも吸い込まれるような、まとわりつくような微妙な

感じが伝わってきます。人によってはツーンと身体の中へ鈍く温かいような感覚

で響いていきますが、ちょうど辛い場所を触られるような、くすぐられるような、

血の勢いがが太くなるような、とても気持よい感覚です。中国ではこの感覚

を得気といって非常に大切に考えています。痛快という言葉がありますがこんな

感じです。患者さんの気や血が不足している場合はこんな手法で気血を注いで

いきます。

 反対に患者さんの気血が多い場合には痛くないような鍼をします。この時は、

体内に潜んでいる嫌な気分(邪気)が対の外に抜けていくような感じです。

空気いっぱいの風船がしぼんでいくような感じです。そして、ちょうど重いリュッック

を下ろしたあとの爽快感が残ります。

 中国古代の最古の教科書「素門霊枢」には、このような手法が記載されています。

はり師きゅう師は、経験的にこのような手法を使い分けています。




ディスポはり

1つ1つ包装されている



       も ぐ さ

 ゴマつぶか米つぶの大きさにする


きゅう
 (灸)

 当院で行うお灸は、ゴマ粒くらいの大きさを基本としていますので、無

 茶苦茶に熱いお灸ではありません。小さい刺激ですから灸の跡が残り

 ません。大きいお灸をすれば当然刺激も大きくなり跡が残ります。

 およそ、お灸は次のように分けられます。


 
直接灸

   透熱灸とも呼ばれ、ゴマ粒くらい、または米粒くらいの大きさの「も

      ぐさ」を立てて線香で火をつけます。これが、ごく一般的なもので

      す。


 
間接灸 (当院では行っていません)

   生姜やにんにくなどを薄く切り、つぼの上に敷き、その上に「もぐ

       さ」を乗せて火をつけます。人によっては、皮膚に水泡が盛り上

   がってきますので注意が必要です。肌の弱い人には不向きです。

   できあがったものとして○○灸があります。これも間接灸ですが、

   熱く感じたら場所を少し移動してください。我慢していると水泡が

   できる人がいます。


 打膿灸 (当院では行っていません)

   今は全くみられなくなりました。小豆より更に大きい「もぐさ」を直接

   すえることによって、大きな火傷が生じます。その火傷が化膿する

   ことにより体質を変えようとします。お勧めできない方法です