松本城近辺のお城達
「松本城に地理的に一番近い山城、犬甘城」



 松本市の西北、丘陵の先端に犬飼城山がある。犬甘城山とも書かれる。
 この城山は、この地方の有力な氏族の流れをくむ犬甘氏の山城であったが、中世の中頃、小笠原氏が府中に入ってきてからは、井川館や深志城の要害城となった。

 犬甘氏の城館ははじめ深志城の地にあったが、後に島内に移り、さらに戦国期武田の侵略の際は、犬甘城山の北方、梓川と奈良井川の合流点を臨む山頂に平瀬の要害を築いて徹底的な抗戦を試みた。



 図及び資料は図説・松本の歴史、郷土出版社より


 林城が松本城が深志城であった頃の親城と言えるのならば、この犬甘氏の城は祖父城とでも呼べるのでしょうか・・・深志城(松本城)は犬甘氏の居館から始まると考えられているからです。このお城跡は松本市の住民の間では城山公園と呼ばれ、春の花見の場所、保育園児の遠足のコースとして、また恋人達の憩いの場所として、親しまれています。ゆうさんも過去に何度も城山公園は行っていたのですが、あらためて山城跡として観察して来ました、空掘り、郭の跡などそんな目で見るとやはり楽しくなって来ました。ただ犬甘城の資料が余りなくその歴史的な背景は記すことが出来ません、また何か見つかったら順次付け加える事にします。
 尚この城山、自家用車で上まで行けるうえ、駐車場まで有るという、山城らしからぬ場所にある為、今回、紹介は上から下への順番になります。


海抜665.7mの標示
この後ろに主郭ほか二つの郭があります。
主郭には展望休憩所が造られています。
日本アルプスが一望出来ます。
西側斜面はかなり急な絶壁で自然の要害になっています。
主郭より副郭を望む。
副郭にも屋根付きベンチが。。。
主郭、副郭を囲むように空濠の跡???
副郭と第三の郭の間の空濠跡???
第三の郭には展望タワーが出来てます。
松本市内から塩尻方面までの展望が・・・
郭を回して幾重にも塁が巡らせられて
いるようでした。
南の方向にベンチが置かれて日向ぼっこにいいかな。
塁の平らな部分にはいたるところに文化碑が
置かれています。
塁の一角に造られた水道局の
城山配水地
桜の木もたくさん植えられています。
春の花見は城山が一番にぎやかです。


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