登山ワンポイとアドバイス

[ 落石回避策 ]
落石は、時には岩角に当たって落下方向を変えることもあるが、フオ−ルライン下に落ちてくるのが
常であり、落ちてくる落石を避ける方策として、
@岩稜では 先行者や逆縦走者の真下に位置いないよう先方の動きに注視し、すれ違いなどの時は
  互 いに声をかけ合い譲り合いの行動が山のマナ−。狭いカ−ブ道での車の運転と同じだ。
Aガラ場やくさり場など斜面下で休憩の際、斜面を背にしての態勢は万一の際発見が遅れるので良
  策でない。その様な場所では斜面と向かい合って、休憩は出来れば早目に切り上げた方が良い。
B雪渓では音がなく、気付いた時には目に前・・・ の例が多い。休憩の時は勿論のこと、歩いている
  時にも出来ることなら顔を上げ、万一に備える配慮がほしい。

【現在位置の把握】
何らかの理由(怪我や天候悪化等)で山小屋などに回避する際、現在位置の把握は 先の小屋なの
か戻る方が近いのかの判断に役立つ。また救助を要請する際にも、地図上の ピ-クや鞍部の場所
名を基準に、その手前200メ−トルなどと知らせれば、ヘリコプタ−の飛行方向や救助隊員にとって
も作業がし易くなり、結果事後処理がスム−ズになる。

【落雷回避策】
過去に落雷のあった場所は磁場が残り誘電し易いと言われている。コンパスの針が異常な動きをす
るような場所 (特にピ-クや岩稜)は前歴の可能性大なのだ。そして又、雷雲の近づく速度は新幹線
なみに速い。その様な場所での長休憩は無用なり。

【登山道の難度比較】
@登山道の分岐点や登山道そのものが不明瞭なコ−ス  A落石回避等の配慮箇所が多い岩稜コ
−ス B大雨後の渡渉場所を探すのが困難な登山コ−ス  C山小屋間の間隔が長く、途中での行
動変更に難を要する登山コ−ス D岩登り要素を必要とする岩稜コ-ス E雪渓での横断箇所が多
く、場所によって横断箇所が見分け難い登山コ−ス  F長い急登やアップダゥンの多く、体力的に
大変な登山道。
などなど同じ難度数(★数)でも、登山道には難度要素の違いがある。立案時ではそのことを心得て
て、自分に合ったコ−ス(山)選びであってほしい。

順次掲載します。