◎初級コ−スでシュテムタ−ン以上  
雪質・斜面の変化・樹木等。バックカントリ-エリアは当然のこと自然エリア。ゲレンデには無い多種
多用の変化がバックカントリ-スキ−の難しさであり、面白さなのだ。季節 (雪質の違い)やコ-スに
もよるが、参加者は、速度のコントロ−ルや狙った所でのタ−ン、あるいは誤差の少ない 止まり方
など、正確なシュテムタ−ン操作が最低限必要になる (当教室日程表の技術覧で示すひとつ星コ
-ス)同じバックカントリ-スキ-でも、ザラメ期 (北アルプスでGW以降。上信越、東北エリアで4月中
旬以降) になればスキ-操作もやりやすくなり、入門者はこの季節から始めるといい。
スキ-テクニックはゲレンデの内も外も同じ。深雪や湿雪をこなすには、正確な基本が基になり、上
達は滑った距離に比例すると言われている。

<体力&年令>

バックカントリ- スキ−エリアはリフトを 降りた山ひとつ向こう。コ-スによってはロ-プウエイや林道
の終点が出発点となり、山頂(滑降基点)を目指して、そこからシ−ル登りが始まる。シ-ル登りは
初級コ−ス(当教室のひとつ星)でゆっくり2〜3時間。中級(2つ星)で3〜4時間。上級(3つ星)で
5〜6時間の、自分の足で登るアプロ−チ部分があるが、基本的に呼吸の乱れない速度で登る。
専用バインデングの機能を上手に使って体力の消耗をおさえ、登高インタ-バルは 50分登って10
分程度の休憩。普通 標高差250m〜300m/1時間のペ-スで登るが、参加者の動きを見て、無理
のないようリ−ダ−が上手にペ−スを調整してくれる。
バックカントリ-スキ-の体力は普通の体力、定期的にスポ-ツをしている運動量があればそれで充
分.。不足部分は滑りの感動が後押しをしてくれるはず。
年令に制限なし。経験を重ねすこしづつ上のコ−スえとレベルアップしょう !!

<北アルプス雪情報&滑降アドバイス>
今季(’14−15シ−ズン)の降り方は12月中〜下旬で、既に大寒頃の積雪量になっていた。減少
傾向(特に12月は)にある近年では異常と言える降り方であるが、その積雪よりも異常なのは気温
の寒暖差だ。一級の寒気の後直ぐに気温の上昇があって、 比較的短い周期でそれが繰り返され
12月、1月はめっに雨などないここ乗鞍高原スキ−場にあって(標高1500m〜2000m) 今年は4度
も雨に濡れている。
急激な気象の変化(温度差)は何を意味するのか思案までもなく、崩れ易い要因が降り積もった雪
斜面の中に幾重にも潜んでいると言うことだ。 それは雪斜面を切って確かめるまでもなく、雪国の
民家の屋根に積もった雪の波形を見れば一目瞭然であり、この冬はその波形が特に顕著だ。

コ−ス採りや滑降体制、或は雪崩チエック等、そしてまた前歴のある斜面などは浅目に切り抜ける
とか。いずれにしろ例年以上の観測能力をこの冬のバックカントリ−エリアでは要求されそうだ

[ 2015/02/22]
昨日、今日(2/21〜22)と凄い勢いで雪が融けていて、特に屋根上のせり出しが不気味な形
だ。 降る時ばかりでなく、この冬は融け方にも厳重注意。この後ゆるみ続けるにしろ、しまる
にしろ今週中の入山は要注意だ。

[ 2015/3/9]
記録的な大雪の年にも、季節は、歯車仕掛けのように確実に動いて、あちこち、屋根の雪や
雪稜の丸みなどから、近ずく春が見え出してきた。
あと一風二風で山の雪も落ち着くように思われるが、大量の雪が一気に溶け出すとなると、この春は底雪崩的なものに厳重注意なのかも知れない。
懸念されるスロ−プでの滑り方を今回は2.3加えておこう。
@前歴(底雪崩)の下調べ。
Aおいしいスロ−プでの滑降は一人ずつ、絶対ワイワイガヤガヤであってはならない。
B怪しい雪庇を落としてから滑る。

【 2015/3/21】
梓川流域沿いのダムの水かさが、少し大袈裟に言うと溢れだしそうになっている。何を意味するでもない上流域での雪解けの様がそのようになっているのだ。
がしかし、いつまでも指をくわえて雪山を眺めていてもらちがあかない。沢沿いを避けながら、
週明けあたりから入山の予定だ !!

【 2016/2/15 】
この冬の山は雪が薄い。
山麓のスキ−場も、中腹のツア−コ−スも、上部大雪渓あたりの雪層も、、とにかく今年の北
アルプスは例年の半分以下。上信越の山々も似たような状況だと、過日連絡があった。
この様な年は、雪崩的なものにはいつも程心配ないように思えるが、下見(特に沢コ−ス)と
コ−ス採りに手を抜かないようにしたい。
 @斜面下部のブッシュ帯(笹や細枝等)に入り込むと身動きが厄介になり、脱出が困難にな
   るので要注意。こんな年は登山道沿いの下降ル−トが賢明だ。
 A沢の中は雪渓の表面からでなく中からも溶けていて、内部はトンネル状で薄くなっている。
   見極めにはそれ相応の経験が必要であることは言うまでもないが、渡る前に石等を投げ
   て強度を試すのも一策。間隔をあけて、一人づつ渡るのが鉄則だ。
 B雪渓と岸の間(シュルンド)の雪付も、こんな年にはあまくなっているので要注意。

以下、天気推移を見ながら随時書き込みます。







 バックカントリ-スキ-&山岳スキ−のための
技術・年齢・体力・雪情報

<スキ−技術>