発疹性疾患

紅斑型 水疱型

紅斑を主徴とする発疹性疾患
麻疹 耳後部から全身に広がる斑状丘疹で癒合傾向あり.発疹は当初,小さな紅斑であるが徐々に拡大し,ぼやけたようになる.色素沈着を残す
風疹 発熱と同時の淡い斑状、丘疹で癒合傾向なし,耳後部,頸部のリンパ節腫大が特徴,顔面がむくんだ感じになる
伝染性単核症(IM) 斑状,蕁麻疹様など多彩.抗生剤であるABPCの投与で皮疹は増悪する.EBウイルスの代表的な初感染像.他のIMの臨床症状をチェック
突発性発疹 2〜4日間の発熱後、解熱とともに躯幹から全身に広がる淡い斑状または,丘疹状紅斑,ウィルスはHHV6,7(ヒトヘルペスウィルス)による
伝染性紅斑 頬部の紅斑.四肢伸側の網目様紅斑.バルボウイルスB19による
Gianotti病 乳児の四肢末端の斑状丘疹状紅斑. 乳児丘疹性末端皮膚炎(infantile papular acrodermatitis)ともよばれる.HBV(B型肝炎ウィルス)が関係している.EBV陰性のものをGianotti症候群とよぶが.EBV初感染によるものが多い
しょう紅熱
(溶連菌感染症)
顔面頸部から全身に広がる粟粒大紅斑、痒みを伴うのが特徴.扁桃炎と口囲蒼白がある. A群β溶連菌による. 細菌培養とASO検査が必要
マイコプラズマ感染症 多型紅斑様が多く.ときにStevens Johnson症候群を呈する、血清抗体の動きの確認が必要
乳児寄生菌性紅斑 境界明瞭な乾燥性鮮紅色紅斑.紅斑の辺縁に鱗屑縁がある.真菌培養(Candida albicans)にて確診
川崎病 不定型発疹といわれるほどさまざまだが.乳児期の川崎病は皮膚症状が強い.他の川崎病の症状をチェック.BCG部位の発赤は特徴的
リウマチ熱 輪状紅斑,皮下結節,関節炎は表面皮膚の発赤を伴いJRAと異なる.ASO値高値の証明
若年性関節リウマチ(JRA) 円形〜不定型の小さな紅斑でリウマトイド疹といわれ,発熱時に鮮やかとなり解熱で消退傾向.全身型JRAに多い
全身性エリテマトーデス(SLE) 顔面の蝶型紅斑,関節部の紅斑
皮膚筋炎 眼瞼の赤紫色の浮腫上のヘリオトロープ疹
蕁麻疹 多型紅斑,膨疹,固定疹など多様,水泡,びらん.ときに出血性,掻痒が強い.


水疱疹を主体とする発疹性疾患
水痘 躯幹から全身に広がる紅暈を伴う小水庖で後に痂皮化.新旧の皮疹が混在するのが特徴
帯状庖疹 知覚神経支配領域に沿った小水庖,丘疹痂皮形成.痛み,違和感を伴う.特異な局在により診断は可能.
単純ヘルペス HSV初感染では歯肉口内炎を呈することがあるが,歯肉が侵されるのが特徴.再発時を含め口唇ヘルペスが多い.湿疹部位に波及すると,カポジ水痘様発疹症を呈する.
手足口病 手掌,足底口腔の紅暈を伴う小水庖.特異な局在により診断は可能.コクサッキーA群16型,エンテロ71型をはじめ多くのエンテロウイルスが関係している.
伝染性軟属腫 中心に臍窩を有する小水庖で,かなり固いのが特徴.ポックスウイルス属による.水イボともよばれる.
伝染性膿痂疹 丘疹水庖,膿庖,痂皮と進行.鼻や口の周囲が初発部位であることが多い.主に黄色ブドウ球菌による.
ブドウ球菌性熱傷様皮膚症候群 紅斑,水庖,びらん,落屑と進展する.黄色ブドウ球菌の産生するexfoliative toxinsによる全身性の反応である.