Q&Aのページ

こんなことに疑問や不安を感じた方、、困っている方はこの頁をご覧ください


子供への座薬の使い方    「熱は下げた方がいいの?」
「座薬をつかっても熱がさがらないけれどどうしたらいいの」
「高熱が続くと頭がおかしくならないの?」
「解熱剤にはどんな種類があるの」
予防接種について      「薬を飲んでいますが予防接種は受けられますか」
「予防接種の当日にオフロに入っていいの?」
ひきつけを起こした後の予防接種はどうすればいいの?」
「水ぼうそうにかかった後の予防接種はどうすればいいの?」
「予防接種の間隔はどのくらい空けたら良いんでしょうか?」
「ある年齢以上になったら予防接種は出来ないの?」
「副反応の出る時期は?」
薬を飲まない子供のために 上手な飲ませ方(参考までにご覧ください)


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子供への座薬の使い方

「熱は下げた方がいいの?」

   熱は悪者でしょうか?熱があったらできるだけ下げた方がいいのでしょうか?
   いいえ、違います。熱は生体防御反応の一つです。つまり、体の中で病気に対する抵抗力をつくるための免疫という働きが活発になった結果つくられるものでもあります。無理矢理熱を下げたとしても、それは一時的なもので、また熱はつくられます。
   よく、「何度以上になったら座薬を使えばいいんでしょうか?」という、質問があります。ちょっと考えてみてください。たとえば、お母さん自身が 39℃の熱があったとします。もし、特に辛くもなく、普通に動けるとき、熱を下げようとしますか?でも、37℃ちょっとの場合でも、だるくて仕方ないときは注射をお願いしたくなったり、薬を飲みたくなりませんか?
   私は、座薬を「だるさをとるためのもの」「痛みを和らげるためのもの」と考えるべきだと思っています。熱が高くても子供が普通にテレビを見たり、遊んだり、眠れているときは、あえて座薬を使う必要はありません。逆に37℃でも変に不機嫌であったり、食欲が低下していたり、ぐたっとしていたり、寝苦しそうであったら、頭痛・関節痛などを感じている状態と考え、座薬を使うタイミングと思っても良いのではないでしょうか。
   もう一つ、母親が過度の不安感を感じていると、その感情がこどもに伝わることもあります。座薬を使うことでお母さんの気持ちが落ち着くとこどもも安定する場合もありますので、そんなときに使用することがあってもいいでしょう。

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「座薬をつかっても熱がさがらないけれどどうしたらいいの」
   座薬を使っても高熱が持続することがあります。座薬の効果は一般的に挿入後2時間がピークで、約6時間効果が持続すると考えております。腸への刺激が強くでる子供もありますので、出来れば頻回に使用することは避けた方がいいと考えますが、こどもがつらそうでお母さん方が何とかしてあげたいと思われる場合は、1日に2〜3回の使用になる日があってもやむおえないと考えます。(少なくとも6時間はあけてください。) ただ、座薬を入れるタイミングが、例えば挿入時39℃で、これからさらに40℃以上熱が上がろうとしているときであった場合、座薬を入れたときの39℃を維持していたら座薬の効果がでていると考えられます。熱が下がらなくても子供の活気が戻っていれば追加での投与は見合わせてください。

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「高熱が続くと頭がおかしくならないの?」
    最近、小児科学の雑誌にこんな考え方が載っていました。
  「自分の体の中で自然につくられる熱では普通脳の異常は起きません、でも熱射病のように外から与えられた熱で高熱になった場合には、脳の異常が起こることがあります。ですから、一般的な風邪などの発熱ならば 40℃になっても決して心配いりません。」
教科書的には41℃を越えたら脳の障害が起こりうるとされています。しかし、髄膜炎や脳炎などの脳自体に障害を起こす病気を除けば、高熱のみで脳の障害が起こることは考えにくいといわれています。

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「解熱剤にはどんな種類があるの」
   一般的に使われる解熱剤では、小児科の領域ではアセトアミノフェンが頻用されています。(アルピニーとかアンヒバという名前のものがそうです)そのほか、メフェナム酸(ポンタール)やイブプロフェン、ナプロキセン(ボルタレンなど)があります。これらのほうがアセトアミノフェン系より解熱鎮痛効果が強いため体重の多い子供には使用することが多くなります。しかし、インフルエンザで脳症を疑われた場合にはボルタレン系の座薬を使用すると死亡率が高くなることが報告されていますので、インフルエンザ流行期は使用に注意してください。さらに、最近では水痘による発熱の場合にも使用しないほうがよいとされています。

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予防接種について

「薬を飲んでいますが予防接種は受けられますか」
  
    薬を飲んでいても予防接種は出来ます。ただ、体調が悪く服薬しているときは予防接種は見合わせるべきです。
  喘息やてんかんなど普段から体調を安定させるため、継続して薬を飲んでいるような場合は逆に、服薬を中止せずにその病気の状態をしっかり管理したうえで予防接種を受けてください。
 また、軽い咳や鼻水程度での服薬中の場合も診察した医師の判断で予防接種は可能です。
ようするに、基本的に体調が良い限り注射は可能です。逆に軽い風邪気味な状態で予防接種を見合わせていると必要な時期に注射を受けることができなくなったり、注射の間隔が開きすぎたりすることがあります。そちらの方が問題なこともありますので注意しましょう。

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「予防接種の当日にオフロに入っていいの?」  
   まったく問題ありません。
 以前は予防接種後の入浴はひかえるよう指導されてきました。
 しかし、最近では皆さんへの説明文書の中にも禁止の記述はなくなっているはずです。
では、以前はなぜ入浴がいけないとされていたんでしょう。私たちも以前から疑問に思っていましたが、厚生省からの注意書きに書かれていることを否定して、万が一トラブルが起こった場合を考えると、あえて「お風呂はかまいませんよ」と言えずにいました。
お風呂に入ることで熱がでるとか、副作用がでやすくなるわけではありません。大正時代に生まれた世代の方に、風邪の時お風呂はいけないとおっしゃる方が多いように思います。なぜか、入浴が病気を悪化させるという曖昧な常識がまかり通っていました。(一部の病気−消耗性疾患や心臓病・肝臓病の急性期−を除き、欧米では発熱のみでは入浴を禁止しないことが多いようです)確かに、昭和 20年代以前は日本の衛生環境は十分とはいえない時代でした。お風呂で注射の部位をこすることで、何らかの感染が起こる心配はあったと思います。しかし、現在はそのような心配も少なくなっており、入浴時注射部位の刺激さえ注意すればトラブルの起こる心配はないと考えております。

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ひきつけを起こした後の予防接種はどうすればいいの?」 
   子どものひきつけの原因でもっとも多いものは「熱性けいれん」です。一度熱性けいれん(ひきつけ)を経験すると、お母さん方は不安を感じるようになります。「予防接種をしても安全か」「予防接種は避けた方がいいんじゃないか「受けるとしたらどのくらい期間をあけたら良いんだろう」そんなふうに思われるのも当然でしょう。
  でも、熱性けいれんがあるからといって、予防接種の副作用がでやすいなどといったことは一切ありません。ただ予防接種により発熱した場合、その熱でけいれんを起こす可能性はわずかですが考えておかなければなりません。しかし一方で、予防接種をしないでいてその感染症に罹ってしまいそれでひきつけを起こす可能性はもっと大きいと考えられます。
 最近の一般的な考え方を述べさせていただきますと、初めてのけいれん発作後でしたら、予防接種を受けるまでに2〜3ヶ月開けるようにしてください。2回以降の場合は1ヶ月開ければ、全身状態さえ安定していればいつでもかまいません。万が一、予防接種後の発熱でひきつけが起きた場合はダイアップ座薬(けいれん止めの座薬)を使用いただいてかまいません。
 また、熱性けいれん以外のひきつけ(主にてんかん)の場合も1年間待つ必要はないと考えられますが、主治医の意見を確認ください。

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「水ぼうそうにかかった後の予防接種はどうすればいいの?」
   一般論だけ述べます。突発疹に罹患した後は、2週間くらい。麻疹(はしか)、風疹、流行性耳下腺炎、溶連菌感染症の場合は4週間くらい伝染性単核球症の場合は2ヶ月以上すべての予防接種を控えましょう。

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「予防接種の間隔はどのくらい空けたら良いんでしょうか?」
  不活化ワクチンのグループ
{日本脳炎、三種混合ワクチン(百日咳、ジフテリア、破傷風)、インフルエンザ、B型肝炎}は 1週間以上空ければ接種可能です。
  生ワクチンのグループ
{麻疹、流行性耳下腺炎(おたふく)、風疹、水痘(みずぼうそう)、ポリオ、BCG、MMR
}は4週間以上空けてください。

日本では、現在MMRは行われていません。

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「ある年齢以上になったら予防接種は出来ないの?」
   基本的に健康であれば何歳になっても予防接種は出来ます。
市町村から送られてくる予防接種票の対象年齢以上(松本市では7歳6ヶ月以上)になってしまったらその予防接種は出来ないと思っている方が多いようですが、予防接種票を使かって無料で予防接種が出来なくなるだけで、自分で費用を負担すれば予防接種は可能です。
  何かの理由で対象年齢の間に予防接種が出来なかった方も、料金はかかりますが予防接種をしておくことをお勧めします。これからは、誰でも世界へ飛び出す時代です。十分衛生環境が整った場所ばかりではありません。何らかの感染症がはびこっているかもしれません。また、アメリカなどへ留学する場合、予防接種がきちっと行われているかどうかに関して、診断書の提出が求められることがあります。アメリカの基準を満たしていない場合、追加接種が必要になることもあるようです。
  ただ、予防接種による被害がでた場合、対象年齢の間は予防接種法の範囲で国が保証をしてくれますが、対象年齢外の場合は医薬品副作用救済基金法により保証されるといった違いがでてきます。
  また、特異体質の場合は当然接種を控えてください。

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「副反応の出る時期」
 一般的に、生ワクチン(ポリオ、麻疹、風疹、BCG、みずぼうそう、おたふくかぜ)では、2〜3週間後、不活化ワクチン(日本脳炎、インフルエンザ、三種混合ワクチン)では24〜48時間以内に見られることが多いようです。
 副作用の出かたも様々です。

   通常みられる副反応 ごくまれに見られる副反応 詳細
麻疹 発熱、発疹 痙攣 摂取後8〜12日に1〜3日間の発熱が見られます。その10%前後に発疹を伴います。発疹は1〜3日持続して自然消失します。38.5℃以上の高熱に関しては座薬の使用してもかまいません。
風疹 発熱 関節炎 成人の接種時1〜2週間後に関節痛が認められるとの報告がありますが、小児ではほとんど副作用は認められません。
おたふくかぜ 発熱 髄膜炎 接種後21日を中心に耳下腺腫脹、疼痛や発熱などの副作用が認められることがあります。頭痛、疼痛が強い場合は解熱剤、鎮痛剤の使用も考えてください。また、ごくまれなことではありますが、無菌性髄膜炎の報告もありますので頭痛、嘔吐が著しい場合は医師の診察を受けてください。
ポリオ   麻痺 100万接種に1例程度の頻度で弛緩性麻痺が見られることがあります。また、最近の報告で免疫を持たない家族に、接種をうけた小児から感染したケースが認められています。
水痘    水泡形成 ごくまれに水庖の集族をみとめることがある程度です。
BCG 腋窩 リンパ節腫脹 骨結核 接種後1ヶ月を中心に接種局所に発赤をを伴った膿疱性変化(膿んだような感じの変化)が起こります。一部に局所の潰瘍を伴ったり、わきの下のリンパ腺がはれたりすることもあります。普通は放置して自然に退縮するのを待つのが一般的ですが、直径が30mmを超えたり自然に膿が出た場合には抗結核剤の使用も必要となります。
三種混合ワクチン(DPT) 発熱、発赤    注射の部位に発赤や硬結(しこり)ができることがあります。発赤は1週間程度でなくなります。しこりは1ヶ月以上残ることがありますので、注射の後で1分ぐらい良くマッサージをしてください。以前より少なくなりましたが、まれに注射後24-48時間以内に発熱が見られることがあります。大体24時間以内に解熱します。不安でしたら解熱剤を使用も考えていいと思います。
日本脳炎 発熱、発赤   接種に伴う副反応は極めて少なく、接種部位の発赤、腫脹はみられますが医療処置は必要ありません。

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