アイコン 過剰な電源設備−1


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 福島第一原子力発電所事故が起きるまで、日本では「原子力発電はすでに電力の30%を供給しており、それをやめれば停電する」と宣伝されてきた。たしかに、その頃には、原子力の発電量は全発電量の30%に達していた。しかし、それは原子力発電を目いっぱい稼働させ、主力の火力発電所をほとんど動かさなかったためである。全発電設備の設備利用率は常に50%以下、つまり半分以上は止めているほど余りに余っていたのである。また、仮に原子力発電をすべて停止し、原子力発電で発電した分を火力発電で賄ったとしても、それでもなお火力発電所の30%以上は止めておかねばならなかった。。







 福島第一原子力発電所事故後は、ほとんど稼働していない。特に2014年度は、原子力発電は全く稼働せず、1kWhの発電もしなかった。それでも、全発電設備の設備利用率は41%にしかならず、半分以上の発電所は止めておかなければならないほど電機は余っているのである。