宇宙は約150億年前に誕生したといわれる。そして太陽系ができ、その一つの惑星として地球が生まれたのが46億年前、地球上で生命が誕生したのは40億年前、そして人類という生物種が現れたのは約400万年前という。40億年の生物の歴史の中では、たくさんの生物種が生まれ、そして滅んだ。現在人類はこの惑星上で著しい繁栄をしているように見えるが、人類も一つの生物種としていずれは滅びる。すでに多様な形で現れてきた環境破壊はおそらくそう遠くない将来に人類自身の生存可能環境を破壊しそうである。もっとも、人類は自ら絶滅する前にすでに多数の生物種を絶滅に追い込んでいる。現在、地球上に確認されている生物種は動物・植物あわせて約150万種である。しかし、熱帯雨林を中心として未確認の生物種が多数いるものと考えられていて、おそらくは総数6000万種に達するとの説がある。そして、図に示すように近年、人類はそうした生物種の多くを絶滅に追い込んでいっている。

一生物種としての人類