| 10/5 SAT 波打つお風呂 |
|
3:30起床。眠い、非常に眠い。
鏡でクマができていないことを確認し、栄養ドリンクで気合を入れて4:00ちょうど、塩尻発。
3年ぶりの北海道へ、旅が始まった。さすがにこの時間は道もすいている。
難なく松本市街を通り抜け、普段なら1時間半かかる上田へもわずか1時間で着いてしまう。
実家から毛布と「とほ」を調達する。毛布は万が一車中泊になってもいいように。
「とほ」は3年前の北海道旅行のとき買った、旅人宿の情報誌。
さて、フェリーの出る新潟まではおよそ3時間くらいだろうか。 坂城I/Cから高速へ入るころ、夜が明けてきた。 白く立ち込めた朝露の中、空と山の境界線がうっすらと姿を現した。 なんとも幻想的な朝。早起きは3文の得である。 少し早く着きそうなので巻東潟I/Cで高速を降りる。 目指すは満月電車の終着駅月潟。 越後平野の一面の田んぼの中の道を進む。その先に小さな村が現れる。 古い街並みを残すその町の端っこに、廃止になった月潟の駅がある。 現役だった頃の新潟交通に会ったのはたった1度だけだった。 すさまじい勢いで近代化する社会の中で、 まるでそこだけ時が止まっているかのような電車と月潟の町。 くねくねと曲がった路地裏をコトコト走る、 古き良き日本の匂いを車窓にも車内にも残した最後の電車だと僕は思った。 晩御飯の支度が始まる夕暮れ時を、すっかり暗くなった空の下を、 月の光を浴びてゆっくりと軒先のレールを走る、 見たことないけどそんな姿が似合いそうな鉄道だった。 それから間もなくその満月電車は走ることをやめてしまった。
月潟駅の朝
月潟駅はそっくり残されていて満月電車が余生を過ごしていた。 コスモスが咲くレールにはもはや輝きはなかった。 8:30、古い街並みだが確かに活気を感じる月潟の町の朝。 駅前の民家のおばちゃんが朝の訪問者を親切に迎えてくれた。 あのころと変わらない。この町の雰囲気を味わうだけでも、ここに来る価値がある。 月潟から8号で新潟へ。日が昇ってくると暑くなってきた。 車線の多いバイパスを走って「北海道航路」という標識を頼りに 乗船車駐車場へ。手続き後すぐに乗船がスタートした。 車で船に乗るなんて初めてのこと。ドキドキだ。 車を置くと狭い階段を上がりロビーへ。けっこう綺麗な船だ。 案内所で寝台番号をもらい、今夜の寝床を探す。 4人ボックスにひとりという間隔で寝台が埋まる程度。とてもすいている。 初めて乗る大きなフェリー。出航まで甲板に出たり船内を探検したり。 飲み物と軽食を仕入れて貴重品はフロントに預ける。 と、ベッドで休んでると船がゴーゴーと音を立て始める。 急いで甲板に出ると、もう岸から離れていた。
出航。岸を離れる瞬間が見たかった…
防波堤内を静かに出港していく。防波堤の内側の海の色は黄土色だが外側は真っ青な海。 釣り人に見送られながらゆっくり大海原へ向かう。 たくさんの人に見送られてなんだかいい気分。港を離れると風が出て寒くなってきた。 多少大きく揺れるがこれぐらいの揺れなら僕の弱い三半規管も大丈夫だと言い聞かせる。 でも乗り物酔いは小さい頃からしやすいたちである。 寝台で本や地図を眺めてるとたちまち気持ち悪くなってくる。 朝が早かったこともあって眠いのでしばらく眠ることにする。
日本海へ沈む夕陽
夕陽が日本海へ沈んでいくのを見届けてから風呂に入る。 揺れるのでシャンプーしてても落ち着かない。風呂につかるともっと落ち着かない。 海に合わせて揺れる湯船は時折お湯が防波堤を乗り越える。 海藻のように波に耐えるが酔いよいになってしまいそうだ。 |
| 北海道2002秋 1日目 |