「内視鏡」って言葉の響き、なんかとてもやらしい。 「内側から覗いて見る鏡」なんて、とてもエッチな感じを受ける私は変態でしょうか?
前フリはこのくらいにして、ついに大腸内視鏡をやって(やられて)しまった・・・まだ前フリの感じが抜けてない・・・
正式には「下部消化管内視鏡検査」というらしいが、これが予想以上に辛かったので、その記念に、この日記に記します。
2月に受診した人間ドックで、便に潜血(鮮血ではない!)があった。でも、最初は、どおってことないと、放っておいた。
ところが、4月中ごろから、左の脇腹が張りっぽい。
ムッ。これは大腸に異変が起きているのでは・・・
ポリープ、腫瘍、癌(ガーン)。
冗談じゃあない。家のローンも終わっていないし、息子達も一人前には程遠い。第一、私まだ40代だ。
意を決して、大腸の内視鏡検査を受けることにした次第。
俗に言う胃カメラ、正式には「上部消化管内視鏡検査」、これは毎年、人間ドックでやっているので、慣れてしまった。むしろ、お医者さんがリアルタイムでモニターで見せてくれる、自分の胃の中なんか、なかなか面白くて、癖になりそうなくらいだった。
だから、下部内視鏡も上から入れるか、下から入れるかの違いくらいと、タカをくくっていた。
ところが、とんでもない。
エライ苦労が待っていたのである。
まず、検査の前準備、これがヒドかった。
前の晩、9時過ぎから、飲まず喰わずのところにもってきて、
3リットルの液体下剤を3時間近くかけて、全量、飲むのである。
この下剤がヒドクまずい。ウエッ!ときそうなほど。
下剤だから、当然、途中でトイレに行きたくなって駆け込む。
そして、トイレから出てきては、続きの下剤を飲むのである。
最後の方になると、水みたいのしか出ないから、尻の穴がただれて痛くなってしまう。
それに、検査に移れるほど、大腸内がキレイになったかどうか、1回トイレが終わったごとに、排泄物を看護婦さんや女性事務員にチェックされるのだ。これはこれで、おおいに恥かしい。
10代の女の子なんて恥かしさ爆発でどーするんだろう。
ここまでの行程で、もう心身共にヘロヘロ〜。
いよいよ、内視鏡を大腸に入れる。
ただれた尻の穴に軟膏を塗って、入れられたんだが、ちょびっと痛い。
それに、腸を膨らませるようにエアーを入れるのが、とっても苦しい。検査は順調にいっているようだが、こちらは苦しくて、脂汗を滲ませながら耐え
ている。左を向けとか上を向けとかいわれて、苦しいながらも、身体の位置を変える。実際の検査は20〜30分くらいだったんだろうが、私には1時間も続い
たように感じた。
「こりゃあ、エライ。胃カメラなんて比べ物にならんな。」
率直な実感である。
最後に、エアーが抜けて、内視鏡がスルスル抜けていく感じがしたときには、ホッとした。
でも、万一、大腸に異変が見つかっていれば、再度、精密検査とか入院が必要とか、手術が必要とか、医師から告げられるに違いない。
ところが、お医者さんは検査が終わると、「ハイ、御苦労様でした」で、終わってしまった。
よかった。何もなくて。でも、苦しかった。
帰りの会計で6000円弱を払い、
そういえば、受付の時、「病変部分があってサンプルを採取すると9000円、さらに、2ヶ所目を採取すると3000円増し」と言われたのを思い出し、
ヤッタ!、病変部分は無かったんだ、と初めて無事の実感が湧いてきた。(でも、じゃあ脇腹の張りはなんだったんだろう?まあ、いいや。癌じゃあなかったようだから。)
以上が、私の大腸内視鏡、「下部消化管内視鏡検査」日記である。
当日起こった事を正直に伝えたかったため、尾篭な事例も、若干の恥も敢えてさらした次第である。
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