束間の偏話11
1994年9月15日 「健康度F」
職場の定期健康診断の結果が出た。「F」である。ランクは全体でA〜Fまであって、即ちFは最下位なのである。すぐにでも入院しなければいけないほど健康状態は悪化している、という訳なのだ。本人には一向に自覚症状がないのだが。とにかく10以上ある検査項目で、4つも要注意の*印が付いてきた。困った事である。 以上の様な状態から、判定は「F」となった訳だ。健康には子供の頃から今ひとつ自信が持てなかったのだが、このように厳然たる事実を突き付けられると、「やっぱり30代も後半に突入したのだ」という事を思い知らされる。二日に1回の酒を三日に1回に減らし、ダイエットに努め、…考えただけで嫌になる。でも、胃の件は気になるなあ。癌になったら痩せるというけれど、そんな気配は無いしなあ。 こういう検査とか医療に関わる事って、とかく俎の上の鯉のような気分になってしまうのは僕だけではあるまい。でも逆に見ると、人の健康(命)なんてものは風に揺れる木の葉の上の露の玉のような儚いものなのかもしれない。皆、毎日、細くて脆いロープの上を綱渡りしているのだ。 |
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