ヘアーサロン中屋トップ>2003年全理連ニューヘア「ジュヌ」
 

今、深刻な不況といわれながらも、何万円もするヴィンテージのGパンを買い求める若者たちがいます。個性といいながら本当の個性が見えない社会、便利な日常を過ごしながら本当の幸せが見えずにいる若者が、新しい幸せの場を求めています。私たちは、そんな自己主張をする若者たちを理解すると、そこに新しい価値観が生まれてきます。個性化の時代('80年代)、バランスの時代('90年代)を経て、価値創造の時代といわれる現在、今までの常識が通用しなくなり、既存の枠組みの中では生きられない時代を迎えています。
そして2003年。自分自身の能力を高め、荒波の中を生き抜いていくために、強さとやさしさを兼ね備えた「しなやか」な大人へと若者の進化が求められるようなものへ−ロマンティックからエスニックなポジションへと移行しています。そこで、私たちは機能性や再現性を備えているハーモニー(調和)のとれた上質なデザインの提案、そしてダメージのない新鮮なパーマ、カラーを実現するケア(トリートメント)の提案など、もう一段進化したカウンセリングが求められています。私たちヘアスタイリストは、時代性を捉えデザインを売る「アナリスト(分析)的要素」、テーマをイメージしたデザインを売る「クリエーター(ひらめき)的要素」、デザインを的確に作り出す技の「アルチザン(職人)的要素」の3要素が求められているといえます。これらを踏まえ、これから理容界を担う次世代のために、「今」を伝えるニューヘアを思考しました。

【ネーミング】Jeune(ジュヌ)・・・フランス語で「若者」の意。全理連が21世紀の若者に向けて発信する新しいヘアスタイルをアピール。
【ターゲット】18歳〜22歳、アップトゥデイトからトレンディまでの感性ポジションのヤング層

 
しなやかで上質感のある仕上がり
パーマ、カラーにより、ヘアはケミカルダメージ(化学処理による損傷)を受けています。そこで、薬剤技術での毛髪ダメージの軽減、また修復に努めることが必要となってきます。カウンセリングにより、視診(見た目)、触診(手触り)、問診(聞く)などでダメージレベル(損傷具合)を判断し、それぞれの髪のコンディションに適したケア(トリートメント)の提案や、求める質感に適したパーマ、カラーの方法の提案など、ダメージケアと上質の仕上がり感を融合させるための知識と技術が大切です。2003年ニューヘア「Jeune」では、プレカウンセリングと毛髪診断をベースに、プレトリートメントおよびアフタートリートメントでケアしながら、しなやかで上質感のあるパーマ、カラー表現を提案します。
ベーシックエレガント・スタイル ナチュラル・スタイル アクティブ・スタイル ロング・スタイル
フロントスタイル
トライアングルシルエット[フロント・バック]
フロントゾーン・デザインゾーンのFeel D(フィールド)表現
カット、カラー、パーマ、トリートメントによるLithe(ライズ)表現
バックスタイル
トライアングルシルエット[フロント・バック]
ミドルゾーンのWトライアングルカットによるDeltech(デルテック)表現
カット、カラー、パーマ、トリートメントによるLithe(ライズ)表現
サイドスタイル
フロント・サイドラインのTripe(トライプ)表現
サイド・バックのディスコネクト表現
カット、カラー、パーマ、トリートメントによるLithe(ライズ)表現
 
Feel D(フィールド)・・・feel(フィール/感じる)とdelta(デルタ/三角)を合わせた造語。素朴さ、自由さ、空気感、立体感を表現。
Tripe(トライプ)・・・triangle(トライアングル/三角形)とshape(シェイプ/カタチ)を合わせた造語。
Deltech(デルテック)・・・deltaとtechnic(テクニック/技術)を合わせた造語。
Lithe(ライズ)・・・「しなやか」の意。